きょう

砕け散る絆のきょうのレビュー・感想・評価

砕け散る絆(2019年製作の映画)
3.8
闇に包まれた家族の秘密が兄妹の再会によって明らかになる。真実が明らかになるほど家族を混乱へと追い込む。


マルセイユ警察の巡査のミラは父ヤシンの帰りを待っていた。ところが父は船に乗っていなかった。警察に復帰したミラはホームレス殺人事件の現場に派遣される。現場で殺されていたのは父ヤシンだった。政治家の兄にそのことを話し、親族は捜査できないことも告げるが…


父の殺人事件によって再会した兄妹。
この兄妹の両親が元々仲が良くはなく、兄はお母さん子で、ミラはお父さん子。
母は兄ばかりを可愛いがり、ミラは放置。
母は父が出て行った理由をミラには嘘のことを言っていました。
父の殺人事件のもとになる出来事が15年前にあり、それは兄が友人を突き飛ばして溺死させてしまったこと。父がそれを通報しようとしていたのを母が止めて、父を追い出したのです。そして、その事故は事件化し、兄の友人の兄ルカが罪を背負ったのです💦
これぞまさしく、嘘を重ねるということ。嘘に嘘を重ねたことがこのような結果となり…
息子が15年前の出来事で過ちを犯してしまったことを、父が通報することを母が阻止しなければ、罪のない人が犯人になったり、父が殺されることもなかったと思います。真実が明らかになり、家族の絆はそのまま砕けてしまうのか?それともまたゼロからやり直せるのか?
気になるラストです。


1つの殺人事件に対して、複雑な人間関係が絡み合っています。親子関係、夫婦関係、不倫関係、友人関係…
あまりにもいろいろなことが絡みすぎて、観ていて途中で理解が難しくなる部分がありますが、観れば観るほどハマっていきます。
こちら、あまり観られていないようですが、なかなかのサスペンスドラマなので、観ると面白いと思います。
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