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流浪の月のkazu1961のレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.3
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-232
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋痛ましい過去を背負った二人の物語。。。この特殊でセンシティブな関係は“恋愛”という言葉では片付けられないほどの深い愛・繋がりなんですね。心に負った深い傷が故に、どんなめにあってもお互いの存在を必要とするそんな関係。。。そんな二人の物語が中心なんですが、全体を通して悲壮感をだけではなく、フワリとした心地よささえ感じる瞬間がある作品。人と人との結びつきを考えさせられます。

🖋人間存在を深く掘り下げる作品を提供し続けている李相日監督が2020年本屋大賞受賞の凪良ゆうの原作を映画化した作品です。特筆すべきは、『パラサイト 半地下の家族』を手掛けた撮影監督ホン・ギョンピョ。登場人物の心情風景を見事に描いだしています。光と影、雨、風、月、シルエット、心に訴えかけてくる美しい映像が心に残り、前述のフワリとした心地良さを残してくれます。

🖋そして出演陣の演技の素晴らしさが光っています。更紗役の広瀬すず、あどけなさはもう全くなくなり、大人の演技が光っています。冒頭の濡れ場シーンにはドキッとさせられました。また文役の松坂桃李は微妙な役柄になり切った演技が素晴らしいです。そして共演の横浜流星、多部未華子の体当たりの演技が印象的。特に横浜流星の新境地の危うい演技に花拍手ですね!

🖋クライマックスの文の秘密を知った時、胸から込み上げてくるものがありました。。。

🖋さぁ、明日は明るく「シン・ウルトラマン』!!を観よう!!

😢Story:(参考: 公式サイト)
帰れない事情を抱えた少女・更紗(さらさ)と、彼女を家に招き入れた孤独な大学生・文(ふみ)。居場所を見つけた幸せを噛みしめたその夏の終わり、文は「誘拐犯」、更紗は「被害女児」となった。15年後。偶然の再会を遂げたふたり。それぞれの隣には現在の恋人、亮と谷がいた。

🔸Database🔸
・邦題 :『流浪の月』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2022
・日本公開 : 2022/05/13
・上映時間 : 150分
・受賞 : ※※※
・監督 : 李相日
・脚本 : 李相日
・原作 : 凪良ゆう
・撮影 : ホン・ギョンピョ
・音楽 : 原摩利彦
・出演 : 広瀬すず、松坂桃李、横浜流星 、多部未華子

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうのベストセラー小説を、「怒り」の李相日監督が広瀬すずと松坂桃李の主演で映画化。ある日の夕方、雨の公園でびしょ濡れになっていた10歳の少女・家内更紗に、19歳の大学生・佐伯文が傘をさしかける。伯母に引き取られて暮らす更紗は家に帰りたがらず、文は彼女を自宅に連れて帰る。更紗はそのまま2カ月を文の部屋で過ごし、やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕される。“被害女児”とその“加害者”という烙印を背負って生きることとなった更紗と文は、事件から15年後に再会するが……。更紗の現在の恋人・中瀬亮を横浜流星、心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じる。「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが撮影監督を担当。
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