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真心のsingerのレビュー・感想・評価

真心(2001年製作の映画)
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2001年にリリースされた、真心ブラザーズの「別れの歌3部作」を元に製作された、
永瀬正敏主演の短編映画。

「ダサくて、カッコ悪くて、不器用で」。
そんな30代の男のひとつの別れを描いた作品で、
映画自体は短編なだけに、ストーリー性はあまり無いんですが、
楽曲がとにかく切なくて、切なくて、
当時の恋愛や、別れの事を、沢山思い出すような作品ですね。

その頃の恋愛は、遠距離恋愛だったんですけど、
それは、もう、一回会うごとに、毎回の別れが本当に辛くて辛くて、
ちゃんと付き合っているし、上手くいってるんだけど、
数日のデートが終わる度に、失恋したような喪失感が毎回あって、
本当に、極端に感情の揺れ幅が大きな恋愛だった事を思い出します。

そんな頃に、この別れの歌3部作を、身につまされつつ聴いていたので、
恋愛してる最中だったというのに、いつか別れる事をぼんやりと想像して、
それで、切なくなってたという、なんか不思議な恋愛でした。

ということで、そんな昔の恋愛を、少しピリッと思い出させてくれるような、
そんな素敵な短編集です。
でも、今恋愛真っ最中の人や、好きな人と別れて日の浅い人には、ちょっと突き刺さるかも知れないので要注意かも知れないですね。

https://youtu.be/OrP8TNBr1Ns
↑YouTubeの真心チャンネルで、「流れ星」だけは今も観れるようです。
でも、この短編映画はYO-KINGが自ら、「完コピした」と宣言したという、
吉田拓郎の「流星」のカバーがエンディングになっていて、ここまでが本編。
「流星」は、敢えて余計なアレンジを加えずに、ただ忠実に原曲が再現されていて、
原曲に対するYO-KINGの強い想いと、リスペクトが存分に感じられる、見事なカバー曲なので、やっぱり本編全てを観て、聴いて欲しいですね。

ということで、久々に若い頃の永瀬正敏を見たことで、
今は「探偵濱マイクシリーズ」の劇場版3部作を見返しています。
この3作もいづれレビューを書こうと思ってますが、個人的な思い入れが強い作品なんで、上手く書けるかなぁと。
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