牛猫

私はいったい、何と闘っているのかの牛猫のレビュー・感想・評価

1.0
地元密着型スーパーに勤める万年主任が、仕事や家族のために悪戦苦闘する日常と店長昇格を懸けた闘いの行方を描いた話。

オンライン試写会にて。

今年観た映画の中でもワースト候補。

つまらなくてリアリティのない家族コントを延々と見せられてる感じ。ドラマもなく、登場人物に魅力もなく、映画的な演出も映像も音楽も皆無。

スーパーの店長を目指す真面目だけが取り柄の冴えない中年と、それを支える専業主婦と子ども3人。この設定がまず古臭くて受け入れ難い。
主人公の考えてることを全部ナレーションで説明していくのもくどい。
つぶやきシロー原作でジャンルもコメディのはずなのに、笑える箇所が一つもない。誇張なしでくすりともできなかった。

安田顕も小池栄子も芸達者だし、これが普通のコメディだったら良い仕事をしてくれたと思うけど、完全に良さが死んでた。
ファーストサマーウイカもバラドルのイメージが強かったけど、そのイメージが覆されるかと思いきや、特にそういうわけでもなく、変なキャラクターを演じさせられていて気の毒にも感じた。イメージ通りの気のいい姉ちゃんみたいな役やらせた方が輝くと思った。

何をやっても空回りな主人公のキャラクターが映画の内容そのものって感じで全然ハマらなかった。
心が温まるわけでもなく、かといって毒っ気があるわけでもない。
割と序盤から残り時間が気になって仕方がなかった。
テレビの2時間ドラマだとしても不毛すぎる。残念な作品だった。
牛猫

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