鍋レモン

ブレードランナー ファイナル・カットの鍋レモンのレビュー・感想・評価

4.5
⚪概要
舞台は2019年。人類は宇宙へと進出し、開拓・移住が推し進められている近未来。未開の惑星で危険な作業に従事させるため、レプリカントと呼ばれるアンドロイドが作られ過酷な環境で奴隷のように酷使されていた。見かけは人間そっくりだが感情というものを持たないはずの人造人間レプリカント。だが、彼らの中から人間と同じように感情を持ち、独立しようと反乱を起こす個体が現れた。人間の中に紛れ込んだレプリカントを見つけ出し処分するための専門の捜査官「ブレードランナー」と、自由を求めて人類へ戦いを挑んだレプリカントとの戦いを描いたSF映画。

⚪感想
「二つで充分ですよ。」

舞台はもっと遠い未来かと思ってたから2019年だったのが驚き。当時はそのくらいの未来ならこうなってるかなって想像してたのかと思うと面白い。時代は追いつかなかったけど。
世界観が『フィフス・エレメント』と似た、何処か古いけど未来的ですごく素敵。傘の軸が光るアイデアとか髪の毛を一瞬で乾かす機械とか日本の文化が所々に混ざってる感じがかなり好き。

ハリソン・フォードは今も素敵だけど若々しい時もめちゃくちゃ素敵だった。空飛ぶパトカーでうどん食べてるの可愛い。ハンサムなのと美しい肉体。

勝手に作られ、生きられる期間を4年と設定され、長く生きると感情を持ってしまうレプリカントが辛すぎて、感情移入してしまう。レプリカントがそこまで狂暴に見えなかったから余計かもしれない。
人間よりもレプリカントのほうが「生」と「死」について理解しているように感じた。

ルトガー・ハウアー演じるロイ・バティーの雄叫びや一つ一つのセリフがグッときた。
中でも
「I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.(おまえたち人間には信じられないようなものを私は見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦。タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に瞬くCビーム、そんな思い出も時間と共にやがて消える。雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。)」
っていうセリフが物凄く好き。
タイレルの『美しい火は早く消えるのだ。』からの展開も憎しみが表されていて好き。

レイチェルとプリスがめちゃくちゃ綺麗で可愛かった。

名作。
もっと早く観ればよかった。

デッカードの夢と折り紙。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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