原作未読。バスケ漫画の金字塔という予備知識のみで、途中まで流川と三井の区別がついてないほど知識ゼロ。だけど十二分に楽しめた。
以前リリースされた「桜木花道がただシュート練習するだけ」のアプリって、バスケの動きをアニメに落とし込むための実験だったのかな？
選手の動きの完成度が高くて驚かされた。まるで本当にボールを手にしているかのように、見えない筋肉の動きまでグッと感じる描画だった。
井上雄彦先生の圧倒的な画力が、そのまま動いている映像を観れた感動は大きいです。
これだけ原作が傑作だと、映像化のハードルは東京タワーのように高いと思う。
原作未読の僕はSLUM DUNKに対して、「汗臭さと泥臭さ」「若さと青春」とか「ジャイアントキリング」というイメージをもっていた。
反対に映画は、全体的に美談で仕上げようとしている雰囲気を感じて（正直中盤まで違和感もあるけど）、これはこれでSLUM DUNKという作品を再解釈した…と思えば、この作品も全然良かったと思う。
何より山王戦後半は、心臓バクバクだった。息も吐けないラストは、椅子に座っていられなかった。宮城リョータの過去よりも、40分の試合が全てを語ってくれている。
日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞おめでとうございます。原作読みます（うんうん）
