へたれ

パラレル・マザーズのへたれのレビュー・感想・評価

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)
3.4
良かったとこ1
ペネロペ・クルスがキャリアウーマン、恋人、シングルマザー、子ども取り違えの被害者、百合展開、歴史の継承者と、同じ映画とは思えない様々な面をすべて引き受けて一人のキャラクターにまとめ上げているのがさすがだった。

良かったとこ2 意外な決着のさせ方
ペネロペ・クルス、母親もの、赤を基調とした色といった、アルモドバルらしい映画と観客を油断させたうえで、スペイン内戦の歴史記憶にかなり踏み込む決着のさせ方が、意外性があって良かった。

ダメだったとこ 未消化の要素
「母親」のさまざまな要素を描こうとしたのかも知れないけれど、アナの両親についてのエピソードが蛇足。さらに、ジャニスとアナの友情を描けばいいところが何故か百合展開になってしまうのも、その後のストーリーを邪魔していた。
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