ドルフィンキック

スパイダーマンのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

スパイダーマン(1978年製作の映画)
3.9
東映まんがまつりの中の一本として、上映された作品ですが、ブローアップ版ではなくて、劇場用のオリジナル作品でした。

ランニングタイムが、30分足らずと、短いですが、見所満載で、お話のテンポも、良かったので、最後まで、飽きずに、楽しめました♪

ストーリーは、勧善懲悪の70年代特撮ヒーロー作品の王道を行くような、ストーリーなので、特に、目新しさは感じませんが、「無難に」、「手堅く」、楽しめる作品だと思います♪

「鉄十字団」の首領は、「人造人間キカイダー」で、プロフェッサーギルを始め多数の適役を演じた、安藤三男さんで、相変わらずの怪演振りで、不気味な演技で、存在感抜群でした。

アクションは、劇場版だけあって、気合が入っていて、アクション映画さながらのヘリコプターを使用した銃撃戦あり、CGに頼らすに、ワイヤー&己の肉体を駆使して、スパイダーマンが、壁やタンカーをよじ登るシーンは、圧巻でした!

CG満載のハリウッド版のスパイダーマンには、決して、真似の出来ない、体を張った、危険なアクションの数々に、凄いなあ~って感心しました。
あと、スパイダーマン・山城拓也の協力者として、インターポールの間宮が、登場して、スパイダーマンの正体は誰なのか?が描かれていて、ワクワクしました。

ラストの展開は、テレビ版同様に、等身大の怪人が巨大化して、等身大のスパイダーマンが、巨大ロボットのレオパルドンに乗り込んで、ソードビッカーで、締めるお決まりの展開でしたが、やっぱり、いいいですね。

スパイダーマシンGP-7、マーベラー、レオパルドン、劇中で、登場する、マシンやメカやロボットが、どれも、カッコ良くて、グッと来ました♪

「マーベラー、チェンジ、レオパルドン!」の掛け声と共に、 巨大ロボットの レオパルドンへとチェンジする描写は、当時の日本の特撮作品としては、斬新で、とてもカッコ良かったですね。

等身大のヒーローが巨大ロボットに乗り込んで、巨大化した怪人を倒して締める。みたいな展開は、「東映版 スパイダーマン」が、元祖で、その後、「バトルフィーバーJ」以降の戦隊シリーズに引き継がれて行きましたね。
なので、「東映版 スパイダーマン」は、後の戦隊シリーズに多大な影響を与えた作品として、過言ではなくて、パイオニア的な作品でしたね。
あと、ヒデ夕樹さんの主題歌も、カッコ良かったですね~♪

出来れば、ニコラス・ハモンド版の「スパイダーマン」の国内版DVDも、リリースしてほしいですね。
昔、レンタル店で、ビデオ(VHS)なら、よく見掛けたことが、ありますけれどね。

東映版「スパイダーマン」のDVD-BOXも、プレミアが付いているので、いつか低価格で、再発売してほしいですね♪