恭介

U-571の恭介のレビュー・感想・評価

U-571(2000年製作の映画)
3.5
懐かしトンデモアクション映画③

トンデモって事はない(笑)
潜水艦映画は面白い作品が多い。
何故だろう?

レッド・オクトーバーを追え!
Uボート
K-19
クリムゾン・タイド
そして本作のU-571。

現代の潜水艦はそうでもないかもしれないが、あの男臭と油臭が入り混じった密閉空間で繰り広げられるドラマと、沈んだらおしまいという極限状況に何故か魅入ってしまう。

U-ボートの時代なんてレーダーソナーなんてなかったからホント、耳だけを頼りに敵の位置や状況を確かめ、敵より先手を打ち騙し合いに似た駆け引きをするなんて凄いですよ。

本作の監督はご存知(笑)ジョナサン・モストゥ。また近々、スクリーンにお目見えするターミネーターのパート3の監督さん。ファンからは絶不評な3ですが、個人的には嫌いじゃない(小声で)いや、むしろ好きな部類に入る(さらに小声で)
主演のシュワ自身が酷評するとか、あんたバカか(逃げながら)この前のジェネシスに比べたら格段に面白いわ、バーカバーカっ(警官の後ろに隠れながら)

因みにモストゥ監督作品で物体Xを倒し、アイパッチで大統領を救い、ガーディアンズのリーダーのパパであるカート・ラッセル主演の「ブレーキ・ダウン」というサスペンスの秀作があるので是非一度、観て下さい。


で、U-571(笑)
マコノヒーにビル・パクストンにハーヴェイ・カイテル。そして何故かロックの殿堂入りを果たしたモンスターバンド、ボン・ジョヴィのボーカリスト、ジョン・ボン・ジョヴィとバリエーション豊かな俳優陣が狭い空間で熱演を魅せてくれる。

ストーリーも分かりやすく、第二次大戦モノで史実を元にしたフィクションを娯楽作品として製作しているので、ドキドキ感とハラハラ感は充分味わえる。
そして潔いほど女性が出てこない、完全に男祭りな映画だ(笑)

2時間以内に凝縮しているのでテンポもよく、次から次に危機が訪れる展開も小気味よい。重くもないし、考えさせられる類の映画ではないので、気軽に潜水艦に乗った気分を味わえるアトラクション的な映画と思えば楽しめるはず。
出来れば近所迷惑にならない程度にボリュームを上げて観て欲しい。爆音凄いから(笑)

しかし爆雷が上から降ってきて潜水艦の真横で爆発するとか、魚雷が近づいてきて当たる?当たっちゃうの?!と待つしかない状況なんて・・・自分なら確実に精神が崩壊するだろうなぁ(´Д` )

そういや最近、メジャーな潜水艦映画って製作されてない気がする。そろそろドカンと一発、当ててくれないかなぁ。
恭介

恭介