ChanpuruPoo

フリークスアウトのChanpuruPooのネタバレレビュー・内容・結末

フリークスアウト(2021年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

敵であるベルリン・サーカス団長のフランツ(フランツ・ロゴフスキ)は、自らが「フリーク」であるが由のコンプレックスから本来の自分と同じような人々にとっての脅威と化してしまっている、という複雑なキャラクターであり、自分の存在を認めさせるべく望んだステージで大失態をさらすシーンは、本来おぞましい所業へ罰が当たる痛快なシーンであるにも拘らず、いたたまれない心境になった。このキャラクターは本作の大きな魅力だが、もっとも観客の心に残るのがナチス側のキャラクター、ということになっているのはよくも悪くも捻りが効きすぎていて、わかりやすい勧善懲悪ものを期待してしまっていた自分はちょっとノれなかった。
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