恥と外聞

ベルファストの恥と外聞のレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
3.0
まず色んな意味で“ちっちゃい映画“が苦手なので、バリケードの中で子供なりの視線の高さに終始する物語は初めから僕にとってはある種の敷居を感じてしまうもので。。
(ファーストガンダムのベルファスト回と併せて観ると◎かも…)

それはともかく、今じゃ”西側“と呼ばれる幾つかのとりあえずヨーロッパの西の方にある国々は先進国ぶって東側の野蛮な独裁者に説教垂れてるわけで、それはもう誰かがやらないといけない至極真っ当な役回りなんだけど、でも日本を含めついこないだまでクソしょーもない、敢えてそう言いたい揉め事で人の命が脅かされるような諍いだってしょっちゅうだったのは悲しいけどどこでも同じ事実としてみんなの記憶に残ってる、てか忘れないように努力してる。

人間なんて皮膚の色住む場所話す言葉信じる神でそうそう本質は変わらないんだから、先んじて物事を知ったように語ることができるのは偶々そういう経験値を一足先に積む機会があったってことの裏返しだと思うんですね。

誰しもトータルで言えば同じだけの苦労を重ねてきている。
たまさか目に見える顕著な現象が起きたベルファストで育った少年の目を通してそのことを再確認させてもらえる。

こういう話は世界中に無数にあるはずだし、大小の各都市名をタイトルに冠して連作にしてみて欲しい気持ちもちょっとあるかもな。