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わたし達はおとなのkoyaのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
4.0
今の年になってみると、もう、振り返って「若い時は何故もっとちゃんとしなかったのだろう」と自分が恥ずかしくなる映画。

この映画はnot Hiroine映画なので、美男美女の恋物語ではありません。

親の仕送りで東京で大学に行っている女の子が、つきあう男たち。
話は簡単。きちんと避妊すればよかった、それだけなのですよ。

そこら辺がだらしないから、子供だから、きちんと教育されてないから、この映画の物語のようになってしまう。

私だともう孫がいるような年齢だから、つい、あああ~と思ってしまうのですが、意外と今時の若い人はおとなしい。

藤原季節演じる直哉は、理詰めで話すタイプで決して暴力をふるったりはしないで話し合おうという。
ただ、この男もかなりだらしないのですが、それなりにいい男なのでもてるのもわかるのですね。説得力があります。

優美の妊娠を知って、自分の子なのか、前の彼氏の子なのかわからない、でも、それでも一度はいい、という。

何故、この映画に出てくる男たちは皆、避妊をきちんとしないのでしょうね。
そこら辺の「遊び方」を教える「大人」が必要なのでしょう。

映画は長回しで、決して過剰な演技はなく、あくまでも自然体。
それだけに場や間をもたせるのは大変だったと思います。

藤原季節くんのファンということと、映画が今時めずらしい、映画オリジナル脚本だという点、私の中では高評価です。
気持いい話ではないのですが、この映画を観て優美の未来が少しでも明るいといい、と思う。
きっとつらい思いを何度もすることになると思うけれど・・・・・・
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