あなぐらむ

ずべ公番長 はまぐれ数え唄のあなぐらむのレビュー・感想・評価

3.9
快調山口和彦監督+大信田礼子の「ずべ公」シリーズ第三弾。
舞台を横浜に移し、バイカー女愚連隊「Z団」とそれを利用する極道に立ち向かうハマぐれおリカと仲間達の活躍を描く。ギャグ度も泥臭さもパンチラも全部増量! パンツちらつくミニスカ越しの銃撃カットの迫力!

今回リカの出生の秘密が暴かれるが毎回地味に並行宇宙なので、これは前作の渡瀬恒彦の変奏と考えて良い。極道の親分に小池朝雄、部下に曽根晴美の強力布陣。対するはライバルお紋にミニスカが眩しい賀川雪絵サマ、新加入の市地洋子(可愛い)、シリーズキャラの集美枝子は健在。
時代を反映してか、一番描きたかったのは恐らく横浜からベトナム脱走兵を逃がしてやる件だろう。ここだけ別物のように力が入っている。レディース達がバイクに乗ったまま機関銃をぶっ放す爽快感! ドスでケリをつける辺りは東映の伝統。おリカこと礼子さん大活躍。
ラストの、悪党が外道過ぎて感極まって、もう何も他に言う事も無くて「死ね!」って突っ込むとこが凄い爽快感。
シリーズとしては「ざんげの値打ちもない」よりも好きかも。