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KAPPEI カッペイのkuuのレビュー・感想・評価

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)
3.0
『KAPPEI カッペイ』
映倫区分 G
製作年 2022年。上映時間 118分。
『デトロイト・メタル・シティ』で知られる漫画家・若杉公徳が手がけたギャグ漫画『KAPPEI』を、伊藤英明の主演で実写映画化。
勝平役を伊藤が演じ、ヒロインのハル役を上白石萌歌が務める。共演には西畑大吾、大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太をはじめ個性的なキャストがそろう。
これまでプロデューサーとして数多くのヒット作を手がけてきた平野隆が初めて監督を務め、脚本を『翔んで埼玉』の徳永友一が担当。

1999年7月に世界が滅亡するという『のすとら騙す』じゃない『ノストラダムスの大予言』を信じって洗脳されてかな、乱世の救世主となるべく、人里離れた地で修行に明け暮れていた男・勝平。
しかし、世界が滅亡する気配は一向にない。
そしてある時、勝平をはじめとした『終末の戦士』たちは、師範から突如、解散を命じられた。東京へと流れ着き、右も左もわからぬ大都会で、気弱な大学生・啓太を助けた勝平は、それをきっかけに天真爛漫な女子大生・山瀬ハルと知り合い、人生で初めての恋をする。
そんな勝平の前に、かつてともに修行に励んだ守、正義、英雄らたちが現れて。。。

ダッシュ勝平青春ダッシュ~の漫画(アニメもあった)『ダッシュ勝平』のようにバスケをするでなし、津軽弁の爆笑トーク?を放つ伊奈かっぺいが出るでもなし、ただ、今作品と、『ダッシュ勝平』、『伊奈 かっぺい』との共通点は昭和。
あくまでも邦画レベルで、長身でハンサム、そして波打つような運動神経を持つ伊藤英明は、レスキュー隊員、サムライ、木こりといった役柄を見事に演じきっているし、真面目に演じれば演じるほどアホ臭さがマシマシになり(あくまでもこのコメディを受け入れたらの話ですが)、笑いが生まれる。
もし、そのマシマシが受け付けないなら、見終わった後に油ギッシュにやられるかも。
個人的には背は低いが、勝平役は市原隼人でいってほしかったが。
扨、今作品すが、こないなジャンルはどうもチープになりがちやけど、よき期待は多少あったんやけど、やっぱご多分に漏れずチープやった。
せや、原作を全く知らないながら見て、ふと、原作が気になって検索するくらいは面白かった。
イケメン使ってここまでダサくてふざけた仕上がりになるとは、もし、今作品を受け付けなかったらスマホ放り投げてたかも(スマホに傷がついてないか後でおそるおそる拾いにはいくが)
個人的には俳優陣に好感を持ってるし、アホな役柄をドナいにこなすのか見るのには楽しめた。
格闘アクションなんかと思いこんで見たけど、半分以上が恋愛モノ。
最後のオチには多少の驚きはあったが、まぁソコソコのヒールがいて、ヒーローありきなんで俳優陣で許せたかな。
伊藤英明は、『悪の教典』(2012年)に見せたサイコパス役から、こないなコミカルなものまでこなすのは役者根性が座ってんなぁと思った。
他にも実力ある役者を揃えたせいか監督の手腕であろうか、笑いにハマれば最後まで笑える作品になってるかな。
あくまでもハマればやけど、少しでもウザさが入ればイラつきは増す作品かも。
はじめの10分程で向き不向きは分かれるんかな。
主演俳優をはじめ登場人物を演じる俳優さんたちは主にシリアスな役柄が多い方々故に、コメディー演技は多少オーバーには見えた。
そんなん差し引いても、バカげてはいるが個人的には悪くはない作品でした。
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