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猫は逃げたのmakoのレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
3.8
《だらしないけど、本当の気持ち。4つの“好き”がこんがらがって―》
◎76点

『愛がなんだ』『街の上で』の今泉力哉監督と『性の劇薬』『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督がお互いの脚本を提供し合いR15+のラブストーリー2本を製作。コラボレーション企画L/R15。
本作は監督: 今泉力哉×脚本: 城定秀夫。


一組の夫婦とそれぞれの浮気相手と猫の物語。
漫画家・町田亜子(山本奈衣瑠)と週刊誌記者の広重(毎熊克哉)は離婚間近の夫婦。
お互いそれぞれに浮気相手がいて、広重は同僚の真美子(手島美優)、亜子は編集者の松山(井之脇海)。
離婚には合意していたが、2人は飼い猫のカンタをどちらが引き取るかで揉めていた。そんな矢先、カンタが家からいなくなり…。


離婚間近で夫婦の仲は冷めているけどなぜか離婚までに至らない。
それは本当に猫がいなくなってしまったからか?
浮気相手がいるならすぐにでも離婚してもおかしくないのに。
それはまだどこかに相手を想う気持ちがあるからなのか。
痛いところに手が届く的な、分かり合えるツボがあるみたいな。
浮気相手に不満はないが…。
その微妙な気持ちがなんだかんだで離婚まで至らないのかなと思った。

4人の関係が絶妙でいい。
終盤の展開、そうじゃないかなと予想はできたけどいいんじゃないかな♪

ラストもいい感じで、なぜかほっこりした🍀
優しさとユーモアに満ちた、とフライヤーにあるけど、その通りでした。

そして、アガペーからエロース、というフレーズが残る🤣
映画監督役の伊藤俊介(オズワルド)さん、グッジョブです( ¯꒳¯ )b✧

R15+なので観る時はご注意を🤭
カンタ役のオセロもよかった🐱



観客 1階席 1人+?、2階席 5人
劇場鑑賞 #59
2022 #67
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