great兄やん

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

4.7
【一言で言うと】
「“一人”じゃできないこと」

[あらすじ]
ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。仕事を頑張ろうと張り切っていると、謎の土管を通じて魔法に満ちた世界に迷い込んでしまう。マリオが辿り着いたのはキノコでいっぱいのキノコ王国。ここにいるキノピオに案内され、王国を治めるピーチ姫と出会い、今この世界はクッパ軍団によって攻められている危機にあると知る。ルイージを見つけるためにもマリオは一肌脱ぐことにするが...。

愛しかねぇよこんなの🥹...ミニオンズシリーズでお馴染みILLUMINATIONが制作する時点で自分の中では“勝ち確”同然だったが、見事にその期待を越えてくる正真正銘“ガチ”のリスペクトを感じた。こんだけ長く愛されてるゲームコンテンツを一つの映画として昇華できるとか凄すぎるでしょILLUMINATION(゚o゚;;...一生着いていきます!!笑笑

とにかく今作の制作に携わった人たちにありったけの感謝を送りたい。あらゆるスーパーマリオのゲームシリーズを取り入れつつ映画としてのオリジナリティとアイデアで勝負したストーリーも繋げ方が上手すぎて鳥肌立ったし、何よりも変則的なアレンジを度外視して如何に既存のネタで突き詰められるかという”基盤“を大事にしたのは本当に英断だと思っている。

その中で映画的にアレンジを加える”配分“も絶妙でしたし、特にマリオカートのアレンジが個人的にはメッッチャ最高だった。レインボーロードを舞台にマッドマックスを繰り広げるとか兄やんからすれば夢のコンボ過ぎて泣くわあんなの😭...あの時点で僕の心はもうガッチリと鷲掴みされてましたね😌

それから随所に散りばめられた細かいネタもILLUMINATIONならではの愛ある“おふざけ”が過ぎてましたし、ロマンチックなクッパに超アクティブなピーチ姫など、現代のスタイルに合わせてキャラを“改良”した要素もバッチリでした!!😆

確かに一部の批評家からは中身が薄いだのメッセージ性に欠けるだの好き勝手言ってますが、そんなの正直どうだって良いんです。
中身を求めすぎてポリコレと軽率な多様性に塗れたマリオブラザーズなんか観たくもないし、メッセージ性を求めすぎて説教臭いマリオブラザーズなんかも自分は観たくない。
要は”如何に原作に愛と敬意を持って描けているか“、この部分を大切にして描いた時点で今作は成功を収めたと言っても良いです!!マジでありがとう!!ILLUMINATION!!!

...とまぁ話は逸れましたが、とにかく清々しい程に”マリオブラザーズ“という偉大なコンテンツを盛大にリスペクトした、まさに最高のファンムービーでありゲーム原作ありき作品の”お手本“とも言える一本でした!!!

そもそもマリオとルイージが配管工だったという設定からストーリーを膨らました時点で製作陣の原作における愛が”本物“だというのが分かったし、ここまで原作に忠実、いや、忠実”すぎる“作品はここ最近ではコレが一番だと思う。

当初は期待半分不安半分の心持ちだったが、いざ蓋を開けてみれば全世界が大絶賛という大成功を収めた今作。SEGAの次は任天堂が映画界に参入するとなると、次は何を映画化するんでしょうね🤔...いっそのこと、「大乱闘スマッシュブラザーズ」を映画化してみてはいかがでしょうか😏