まるですべての人々が引きこもってしまったような2020年。函館の洋館に住む自称「自宅警備員」45歳の古川稔。母の死を境に、稔は洋館に古くから住み着く家事妖精の絹(シルキー)が見えるようになる。洋館の持ち主の伯父からは、洋館を売るので出て行くように通告される。売却までの期限はわずか一か月。かたや、絹は密かに家事を手伝いながら、洋館を守り、この街の100年の悲喜交々の出来事をつぶさに見てきた。絹は無謀にも稔に洋館を買い取って守れときつく促す。それ以来、誰もないはずの洋館に、この街の哀しみを引き受けるかのような鳴き声が木魂し、稔の身辺には異変が起こり、益々窮地に陥っていく。売却の期限が迫るなか、稔は、絹が守ろうとしている洋館の大切さに気付き始める、が・・・。
100年近くの間、地元住民の思い出を数多く育んできた福島県の映画館・朝日座。しかし、シネコン全盛の時代の流れには逆らえず、支配人の森田保造はサイレント映画をスクリーンに流しながら、ついに決…
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>>続きを読むギャンブルと酒好きなゴウ(沢田研二)は、妻・淑子(宮本信子)や家族に見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは【映画】――。行きつけの名画座の館主・…
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>>続きを読む人付き合いが苦手な二十歳の葵は、人との関わりを避け、昼食の時間を会社のトイレで過ごす。家に帰ると部屋に引きこもり、お酒を飲んで酔っ払う自堕落な生活に、姉・歩美から毎日のように怒られている。…
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>>続きを読む©「自宅警備員の家事妖精」製作者委員会