うどん

ノースマン 導かれし復讐者のうどんのレビュー・感想・評価

3.8
アニャちゃん目当てで鑑賞!

つくりに引き込まれた。

北欧神話に詳しくないので、「オーディン=マイティ・ソーの父親?」くらいしか思いつかなくて、カタカナ用語に振り落とされないよう力を入れて見たが、思ったより楽しめた!セリフがシェイクスピア風で、最初は不安になったが、どんどん夢中になれて驚き。

撮影方法が工夫されているらしく、画面の端から矢が飛んできたり、人物の動きと合わせるような真近さ・躍動感があったり、全体像が見えないつくり…と映像面で見応えあった。神話らしさのあるシーンの数々も私好みで、映画館という空間で見るべきだったなあと。

ストーリーは「復讐もの」だと思っていたが、次第に明らかになる、複雑に入り組んだ人間関係や運命、人物や神における対比構造…と、脚本面でも大いに見応えあり!前半での襲撃や殺戮の惨さには茫然とし、後半では、明らかになる内容(どこまで真実かは別として)を通して人物たちの見え方が変わるのが面白い。

"筋肉マッチョのアクション復讐もの"を想像していたが、神話要素を映像と脚本面で上手く取り込みつつ、女性キャラクターの扱い方にもなるほど…となる話で、期待を上回る見応えでした!華やかさには欠けるかもしれないけど、今作の雰囲気、良かったです。
うどん

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