タスマニア

四畳半タイムマシンブルースのタスマニアのレビュー・感想・評価

4.0
2022年98本目。

冒頭から最後まで割と最高の部類。

テンポ、語り、キャラクター、ストーリー、全部バランス良かった。
その世界観にも癒されたけど、クオリティに安心感があって、その点でもなんか癒された笑

非常にくだらない動機のタイムトラベルだったけど、最後に明石さんがそれっぽい結論を言って、ナレーション(私)の最後の語りが粋で憎らしい笑

どの登場人物も生き生きしていて、あの小さなおんぼろアパートに青春が詰まっているように感じたよぉぉぉぉ。
「主人公がおんぼろのアパートで、おかしな隣人や先輩に振り回される」というパッケージはいつの時代でもエモく感じるんやね。
「めぞん一刻」然り、「ハチミツとクローバー」然り。
世の大学生よ、その青春時代を敢えて劣悪な環境で過ごしてみないか?笑

明石さんは "神聖なる女の子" 感があって、そこは「のぼる小寺さん」の小寺さん的なシンボル的な存在感に魅力を感じてしまった。
なので、同じように少しだけ "普通の女の子" の側面を見せられると、少しだけ寂しくなる。

あと、序盤から組み込まれていた些細な描写が全部ちゃんと効いていて、コンパクトで無駄のない構成もスマート。

ああ、今「鴨川ホルモー」も思い出した。
京都の大学生って、なんかいいなぁ。
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