DUNE:Part Two
IMAXでの大迫力スペクタクル、壮大なスケールの世界観ももちろん素晴らしい。
でもそれ以上に、商業的成功の責任を負ったメジャー大作でありながら、極力説明的な台詞を排除して俳優の表情と身体にすべてを語らせているところが圧巻。
娯楽作品として分かりやすくも観れるし、表面的に受け取るだけでは理解しきれない人間描写の奥深さがある。特に1作目から積み上げてきたポールの精神的な旅路が、一般的なヒーロージャーニーと違って興味深い。ある意味、信用できない語り部的な主人公なので、観る人の視点によって受け取り方が全然違いそう。
続編の明暗を分ける、前作のキャラクターや世界観となんか違くてがっかりということもなく、そのままPart Oneのラストから繋がっているのも良かった。新しいキャラクターの登場も違和感がないし、世界が広がってもやはりPart Oneの地続きだった。
最後に2つ。
IMAXの大画面いっぱいに、クリストファー・ウォーケンのアップショットが観れて幸せだった。
ハンス・ジマーはアカデミー賞受賞した前作に続き、ものすごい仕事をしてる。
