豪華キャスト陣の肩の力が抜けた好演と、マシュー・ヴォーン監督らしい奇想天外なノリを楽しむ映画。
ブライス・ダラス・ハワードがスクリーンで放つ魅力が相変わらずで、『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ヒアアフター』と長い間魅了されてきた。本作の前半と後半でまったく方向性の違うキャラクターの演技も最高だった。
それからサム・ロックウェルの活かし方もちゃんと心得られてるし、ヘンリー・カヴィルとジョン・シナの2ショットはたまらないし、久々に娯楽作品でブライアン・クランストンの楽しそうな演技も見れて嬉しかった。出番わずかながら存在感を残すアリアナ・デボーズもさすが!
前半はやや過去の似たような映画の焼き直しに感じて物足りなかったけど、途中で予告編の情報量から脱してからは予想外の展開に目が離せず。どんどんカオスが重なり、ついにスケートのところで最高潮に。
何も考えず楽しめるのは間違いなし。キングスマン含め、マシュー・ヴォーンには興行結果に関係なく作品を作り続けてほしい。