英雄譚のど真ん中
王道中の王道!
166分は長いと言えば長いのですが、無駄な話はなかったですし、終始ダレることなく集中して観れました。Part 1よりも全然面白い。
とにかく圧倒的な映像表現。久しぶりにIMAXレーザーで観たのですが、静と動のコントラストを効かせたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督特有の映像美はどのカットも素晴らしかったです。
あと、ハンス・ジマー氏のベタベタドゥスドゥスズォーーズォーーみたいな、ねちっこい重低音な劇伴も作品とマッチしていて、166分間、自然とこの物語の中に没入できました。
そして本作から新たに登場するキャストも豪華で素敵な人ばかり。フローレンス・ピューにレア・セドゥ、大御所クリストファー・ウォーケン、そして素晴らしい存在感を見せてくれたオースティン・バトラー。それぞれが重要な役割を担い、見事な個性で役を演じられていました。
特にフェイド=ラウサを演じたオースティン・バトラーは、時期男爵という絶対的な権力を笠に着た男を演じ、その狂気に満ちた存在感は主役を喰ってしまう勢いでした。
でも、やっぱり主役のポールを演じたティモシー・シャラメの存在感も忘れてはなりません。覚醒する主人公の姿は英雄譚のど真ん中で、「風の谷のナウシカ」のようにフレメンの伝説と重なり付随していくポールの姿は立派でした。特にサンドワームを最初に乗りこなす姿は英雄そのもの…
って言うか、フレメンの人たちって、ほとんどの人がサンドワームを乗りこなせちゃうんですね。その事実にビックリ。あの乗り合い方式はどうやってるんでしょう。バス停みたいな所でもあるのでしょうか?
本作でもう完結しまっても問題のない、見事な終わり方だったけど、聞くところによると今三作目の調整をされているみたいですね。この後いったいどんなお話になるんだろう? そしていつ頃公開になるのだろう?
なるべく早くお願いしたいです。