確かにこれを観ればPart1で感じた不安は吹っ飛ぶ!
前作『デューン 砂の惑星 Part1』、もう3年前の映画なんですね。未完に終わったホドロフスキーの『デューン』、大失敗に終わったリンチの『デューン』、この難しい題材を色んな意味で成功導いたドゥニ・ヴィルヌーブの『デューン』
とはいえ、前作のPart1は155分かけて序盤の序盤しか描かれず、劇中の台詞通り、"まだ始まったばかり"だったために大きな展開はなく、故に退屈という意見も多く、賛否両論な印象でした。
でも今回のPart2を観れば、Part1はPart2のためのいわば、"舞台作り"だと言うことがよくわかる。完全にPart2が本番。Part1が否定派の人もPart2を観れば評価も変わるかもしれません。
アクションも大幅に増えており、とにかく壮大。これほどIMAX映えする映画を観たのは久しぶりです。特にサンドワームに乗る場面はIMAXの中央の席だったこともあり、映画館なのにジェットコースター乗っている感覚になりました。この場面を観るだけでもIMAXで観る価値はあると思います。
そして巷でヒース・レジャーのジョーカー級の悪役と絶賛されているオースティン・バトラーが素晴らしかったです。リンチ版でスティングが演じたフェイドとは違った魅力があり、フェイドが登場する場面は誰もがワクワクすると思う。間違いなく本作のMVPです。ちょっと大袈裟かもしれないけど、来年のオスカーで助演男優賞はあり得るかも。
とはいえ、やっぱり長く感じました…
ほぼ3時間の映画でも体感は2時間くらいの映画もありますが、本作は面白いけど、体感はしっかりと3時間ありました…
あとこれは完全に僕の好みの問題ですが『プリズナーズ』や『ボーダーライン』路線の映画が好きなので、ドゥニ・ヴィルヌーブにはまたそういう路線の映画を撮って欲しいです。