ナーオー

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのナーオーのレビュー・感想・評価

3.0
"ライトマン"が監督しないゴーストバスターズとは……

僕はアイヴァン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマンが監督した前作『ゴーストバスターズ アフターライフ』がめちゃくちゃ好きでした。亡くなったハロルド・ライミスをCGで出演させたことが賛否両論となりましたが、個人的にはオリジナル版とハロルドをリスペクトし、本来のテイストは残したまま現代的にアップデートした傑作だと思います。

ただ、あれの続編が見たいという訳ではない。『アフターライフ』は1作限りで終わらすべきだったと思っていたし、続編の本作『フローズン・サマー』を観終わった今もそう思う…

『アフターライフ』はハロルド・ライミスへの哀悼の思いが込められた作品で、映画の最後も彼に捧げるメッセージがありました。『アフターライフ』の完成後にアイヴァン・ライトマン監督も75歳でこの世を去ったことから続編の本作はアイヴァン・ライトマンへ捧げる作品になると予想していましたが、驚いたことにその予想は外れました…

本作もハロルド・ライミスへ捧げる映画であり、なぜ『アフターライフ』で済んだことを今更やってるの?としか思えなかったです。『アフターライフ』が良かっただけに邪道感は否めない…

まず、無駄な登場人物が多すぎると思います。例えば本作で新たに登場するゴースト研究所の若手研究員のピンフィールドや前作『アフターライフ』にも登場したラッキーやポッドキャストなど… 大した活躍シーンもないのに… 余分なキャラが多すぎる…

『アフターライフ』に引き続き、本作にもオリジナルメンバーたちも登場します。

本作ではウィリアム・アザートン演じるペックも再登場。彼の登場はファンサービスとして機能していたし、なによりも久しぶりに彼の姿を見せたことは嬉しかったです。

ただ問題はビル・マーレイです。
ダン・エイクロイド演じるスタンツやアーニー・ハドソン演じるゼドモアの二人はストーリーに深く関わり、必要なキャラクターなのですが、ビル・マーレイ演じるヴェンクマンは彼がいてもいなくてもなにも問題ない。クライマックスでは雑に登場して、なにもしない という…

など『アフターライフ』と比べると不満たっぷりでした……

でも大量発生したミニマシュマロマン達がとっても可愛かったので良しとします。
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