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デューン 砂の惑星PART2のHKのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
油断していたら『オッペンハイマー』が公開されたせいで本作のIMAX上映回数が激減。
休日の夕方しか観れないとわかり、病み上がりにもめげず、連日IMAXを決行。
予約時はけっこう空いてたのにいざ行くと両隣りまでビッシリ満席。
それでもIMAX効果バッチリだったので、予約しといて正解。

ところが、前の席のボサボサ頭のお兄さんが他の客より頭ひとつ長身でIMAXの画面にニョッキリ侵入、さらに隣の彼女に解説でもしているのかしきりに頭を横移動。
しかも途中から没入したのか前傾モードとなり余計に画面下に頭のシルエットがくっきり。
スクリーンを上から下までフルに使うIMAXにこんな弱点があったとは!
こっちも背伸びすれば後ろの人の迷惑になるのは必至、もっと頭下げろ! 髪の毛とかせ! と心の中で叫び(気が小さいので直接はムリ)ながらの鑑賞となってしまいました。トホホ・・・

というわけで多少ケチはついたものの、映画そのものは一言でいって“壮観”。
今回もじっくり楽しませていただきました。頭は邪魔でしたけど。
予習復習の嫌いな私は前作を公開時に一度観たきりですが、珍しく「あなたダレでしたっけ?」ということもなく、ストーリーにもついて行けました。たぶん。

で、ストーリーも専門用語もほぼわかったのは、過去にデビッド・リンチ版を数回観ていたおかげだとも思います。
PART1には出なかったシャッダム4世やイルーラン姫もリンチ版には出てましたし。
でもポールの妹のアリアはリンチ版ではラストでも10歳くらいでしたが、本編前の『フュリオサ』の予告編で見たばかりのアニャ・テイラー=ジョイはもっと成長してましたね。
それにリンチ版ではハルコネンってアリアに・・・
リンチ版で強烈な存在感だった"ナヴィゲーター"はどこに?
原作に忠実なのはどちらなんでしょうね?
まあどちらにせよ、ダ-クサイドに突き進むかに見えるポールと失意のチャニ(なんと『光る君へ』的展開?)がどうなるのかPART3も見逃せません。

それにしても王道の“選ばれし者”の物語というか、原作が『スター・ウォーズ』や『風の谷のナウシカ』なんかの元ネタなんだということをあらためて強く感じました。
ただPART1から2になってとくに目新しいメカ(『帝国の逆襲』のスノー・ウォーカーを初めて見たときくらいのインパクトが欲しい!)が出なかったので少し減点。
もうSF映画で斬新なデザインのメカは出尽くしちゃったんですかね。
HK

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