シムザスカイウォーカー

デューン 砂の惑星PART2のシムザスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.8
ティモシー・シャラメは、何故こんなにも宿命を持って生まれた唯一無二の特別な存在が似合ってしまうのか。PART1を観た時にも同じことを思った気がするんだけど、今作も素晴らしかったです。

その宿命に抗おうとするポールだったけれど、スティルガーをはじめとするフレメンたちに崇め奉られるうち、覚悟を決めたのかその振る舞いや態度に変化が現れる…。正直、私はチャニと同じように戸惑う気持ちでいっぱいだった。命の水がポールを変えたのか…?

宇宙帝国の策略でアトレイデス家が滅ぼされたわけだし、皇帝シャッダムに決闘を挑むのは分かる。けど勝ったらイルーランをめとるのは???だった。女は結局トロフィーなわけ?これが本当のトロフィーワイフ!??チャニと同じ目でポールを見てしまったわ………

ちょうど最近、女同士で話していて「女しか世の中にいなかったらまず戦争で解決しようとはならない」と友人が言っていて、そうかもしれないと思えてしまった。

DUNEの何が良いって悪役たちのキャラ造形が良い!PART1から登場しているハルコンネン男爵は毎度予想だにしない動きをするし、ラッバーンの不甲斐ない悪役も良いし、そして何よりラウサ!!!!

個人的にはポールよりも、ラウサに強く惹かれた。非道で残忍で悪の美学がある。根っからの悪なのに、レア・セドゥ演じるレディ・フェンリングの色仕掛けにまんまとハマり、ベネ・セケリットの手の上で踊らされるというチョロさも良い…。笑

PART2でいなくなってしまうのは非常に惜しいキャラクター!!!

宇宙戦争の話なわけですから争いがあるのは当然なんですが、これを観ている今も現実世界では紛争や戦争が起きていて、この映画を楽しんでいいのかと考えてしまったな。

それから、ティモシーのSNLの無神経なコンテンツに関しては心底ガッカリしたし、1人の人間として軽蔑する。