てんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.5

"これはね、戦後の混乱の中起こった不幸な出来事にすぎません"

戦後もロシアで抑留され、どんな状況でも人間らしく生きた山本幡男さんの実話。

家族が一緒にいられること。
笑顔でいられること。
美味しい
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センセイ君主(2018年製作の映画)

3.5

"ガチ恋したら胸ボンババボンだっつーの"

浜辺美波の全力のコメディエンヌっぷりが、いい意味で可愛らしさも消えていて、笑ってしまうくらい予想以上におもしろかった。

どんなに冷たくあしらわれても、真っ
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.8

"失われていくばかりのこの世界で色褪せることなく残るものがある"

事故にあってから、寝て起きたら記憶が失われる真織。
友達を守るために真織に嘘の告白をしたことで、恋人のフリをすることになった透。
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市子(2023年製作の映画)

3.6

"うちな、普通に生きていきたいだけや"

プロポーズされた翌日に、幸せな暮らしを手放してでも市子が失踪した理由とは…。

今の時代なら何とかなるだろうに…と思わせてからの真実がまた辛い。

杉咲花って
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来る(2018年製作の映画)

3.4

"あれ"の話より前半のモラハラパパの方が気持ち悪くて不快だった。

中島哲也監督らしい画作りで目で楽しめるはもちろんのこと、キャスト陣が豪華だし、離脱させ方の大喜利も多彩。

特に小松菜奈と柴田理恵が
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ある男(2022年製作の映画)

3.9

"こうまでしないと生き直せない人がいるんです"

愛した人が名前もわからないまったくの別人だった時、あなたはそれを受け入れられますか?

登場人物に感情移入をさせるわけではなく、客観的にこの話を観させ
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.5

新選組"鬼の副長"土方歳三の生涯を描いた歴史小説の映画化。

土方歳三を岡田准一
近藤勇を鈴木亮平
沖田総司を山田涼介

説得力のあるキャスティングで、各々がハマっていて良かったです。

ある程度の史
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

前半はどんな話になるのかと割と楽しんで観れていたのに、ネタバラシ的な中盤以降の展開が尻窄みになっていってしまった。

ミステリーってトリックとか展開はもちろん大事なんだけど、タイトルが腑に落ちないと満
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.6

喋らない不死身じいさんの諦めない不屈の精神。

ツルハシ1つでナチス軍をなぎ倒していく話なのかと思ったら、ツルハシ1つではないじゃないか!とは言いたくなるけど、多様な生き残り大喜利は思わず笑ってしまっ
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.0

前作から2年後に公開された猿の惑星2作目。

前回のラストから続くちゃんとした続編。

猿じゃなくて何か変なやつ出てきたんですけど!?って思いつつ、結局ソレが絡むのねっていう。

潔いというかこれ以上
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猿の惑星(1968年製作の映画)

3.3

1968年公開の猿の惑星 1作目。

タイトルは誰しも知っている超有名作だと思うけど、結構シリーズあるのね。

宇宙を旅して不時着したらその惑星では猿が人間を支配していたという話。

立場が変わればこ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

"香料-スパイス-を制するものがすべてを制する"

IMAX先行で観てきました。

先月のIMAXリバイバルも観に行っていたくらいには楽しみにしてた本作。

映像の美しさはもちろん、これは観るならIM
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複製された男(2013年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ドゥニ・ヴィルヌーヴ×ジェイク・ギレンホールって何かおもしろそうって思ってたけどんだけど、違和感やハラハラ感もなく、終始おもしろくなかったなぁ…。

タイトルからクローンの話かなって思ったら二重人格的
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

アメリカ映画のブラックユーモアってあまりハマる作品もないけど、今作はわかりやすく誇張されてて、皮肉り方もおもしろかった。

映像も洒落てるのに、全体的に地味な感じは否めないのでアカデミー賞はどうなのか
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.0

"やられたら倍返しってな"

池井戸潤原作の銀行を舞台にした作品ってどんだけあるの?って思いつつ、日本アカデミー賞に阿部サダヲも上戸彩もノミネートされてたので、気になり鑑賞。

主人公の軽さが観ている
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.3

"愛した人の本当の姿を、あなたは知っていますか?"

惑星難民Xを受け入れることを発表した日本で、Xは誰だ?と週刊誌が囃してる。

得体のしれない者への怖さ。
異質な者への差別。

Xを比喩とした社会
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百花(2022年製作の映画)

3.3

記憶を失っていく母親と忘れられない過去を引きずる息子。

歪な親子の距離感を間の作り方や作品内の雰囲気づくりで上手く表現されているなと感じる。

作品内に出てくる"親だからって、いつも正しい事は行えな
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.9

"人生のきらめきとは?"

生きていく中で意味や結果を求めがちだけど、劇的なことが起きるわけでもない何でもない1日のささやかな出来事の喜びを感じさせられる素敵な作品でした。

劇中の音楽もとても良かっ
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.2

何年か前(新恐竜)から配信開始されたら観るようにしている劇場版ドラえもん。

今作も興行収入40億の大ヒット。
新作もちょっと気になるところ。


"キミがあの時笑ったのは、キミに心があるからだよ"
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アイアンマン3(2013年製作の映画)

4.4

"私の自宅やスーツを奪えても、これだけは奪えない…私はアイアンマン"

フゥ~!!最高の3作目だった!

ハッピーの負傷にブチギレて自宅の住所を公表しちゃうのも、ハーレーとの大人気ないやり取りも、トニ
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.7

"私が生み出したもので、最もすばらしいものはおまえだ"

このシーン好きだわぁ〜なんて思いながら見直しているアイアンマン2作目。

スーツケースからのアイアンマンスーツでてくるのめっちゃいい。スーツだ
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.2

"The truth is…I am Iron Man."

MCUはじまりの1作。
いや〜何度観てもおもしろい。

アイアンマンスーツを作っていく過程。
スーツを装着するシーン。
スターク社の武器を
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.6

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースことSSU4作目。

本格ミステリーサスペンスって言葉には首を傾げざるお得ないし、これはヒーロー映画なのか??と思うようなストーリーだし、ツッコミどころも多々あった
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.9

"ジョジョ・ベッツラー。10歳半。今日、僕はできることをする"

ヒトラーに憧れる少年ジョジョの成長譚。

監督のタイカ・ワイティティがヒトラーに扮し、ジョジョのイマジナリーフレンドとしてのやり取りか
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.1

2001年ワールドカップ予選。
0対31と公式戦史上最大の点差で敗北を期した米領サモア。
公式戦で未だに得点を決めたことのない世界ランキング最下位の島国が"1点"を取るために新監督を招集し、奮闘する。
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

"何が真実かなんてどうでもいい、周りにどう思われるかが大切なんだ"

パルムドール受賞作でアカデミー作品賞ノミネートと、昨年だと『逆転のトライアングル』の立ち位置での公開ですね。
内容は全然違いますけ
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.6

マ・ドンソク主演の犯罪都市3作目。
既に4作目も決まっている今シリーズ。

今回は汚職刑事と日本のヤクザがヴィラン。

日本のヤクザとして國村隼と青木崇高が参戦。日本の殺陣とは違った日本刀の使い方は荒
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恋は光(2022年製作の映画)

3.8

"恋とは、誰しもが語れるが誰しもが正しく語れないものである" by シーロウ・キータ

恋する女性が光って見える主人公の西条。
主人公を想い続けている幼馴染の北代。
恋を知りたい文学少女の東雲。
他人
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.3

母の怪死を聞かされたボーが帰省しようとするが中々帰省することが出来ないオデッセイスリラー。

前提として、"ヘレディタリー"はおもしろかったし、"ミッドサマー"は劇場からの帰り道で「もう二度と観たくな
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

アリ・アスター監督の新作公開ってことで、3年ぶりに鑑賞しましたが、嫌な映画ですね(褒めてる)

母親役のトニ・コレットが怖い怖い。
顔はさることながら、立ってるだけで怖い…お願いだからそこにいないで。
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ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.3

"「もう一回」が無い試合だ研磨"

我慢ならずに初日に池袋グラシネのIMAXレーザーGTにて鑑賞。

楽しみで仕方なかった烏野高校vs音駒高校の春高3回戦もといゴミ捨て場の決戦。

菅原の"祭りじゃあ
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.6

アレハンドロ・ホドロフスキー監督が実現できなかった「DUNE」について関係者たちが語っていくドキュメンタリー。

幻の映画となってしまった絵コンテが動くのを観ると観たかったなぁと思わせられるワクワク感
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.2

DUNEのリバイバル上映を鑑賞前に、40年前のデヴィッド・リンチ監督版を。

サンドワームはじめ、特撮的な感じも見える画作りはそんなに嫌いじゃないんだけど、ストーリーはダイジェスト感が強くて全体的に深
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

キャッチコピーとタイトルが内容そのまま過ぎる作品。

人狩りのシーンって対人間だからホラー感あるけど、実際に肉を食べてるのだから、あれが対豚、対牛、対鶏なのが現実なんだよね。

ただ、それを重たく見せ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.0

コロナ禍を連想させる舞台で、ウイルスは凶暴性を高めるという設定。

色んなグロ描写大喜利を見せてくるのが、この作品の見所なんだろうけど、ストーリー展開にあまり面白味を感じず、色んな意味で見ていてしんど
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.7

"疑え。惑わされるな。"

素晴らしいキャッチコピー。まさにそのとおりですわ。

何が起きていて、何を信じればよいのか。
最後までどうなっていくのかわからないストーリー展開に目が離せなかったし、結末に
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