平野レミゼラブルさんの映画レビュー・感想・評価

平野レミゼラブル

平野レミゼラブル

全身犯罪者(2020年製作の映画)

3.4

【不謹慎が極まったFGO】
『ある用務員』『ベイビーわるきゅーれ』以降、スタント・パフォーマーで女優の伊澤彩織さんの大ファンとなってしまいまして、彼女の母校である日本大学芸術学部でトークショーが催され
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大河への道(2022年製作の映画)

3.5

【次とその次とその次と線を引き続けて見えてくる伊能忠敬の輪郭】
伊能忠敬。
言わずと知れた地図作りの偉人であり、日本全国を徒歩で回り切り、その正確無比な測量によって国土の正しい姿を明らかにしました。出
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Ribbon(2021年製作の映画)

4.1

【破壊と再生、RibbonとReborn】
女優ののんが「創作あーちすと」を標榜してアート活動に勤しんでいるのは把握しておりましたが、作品を観るのはこれが初めてです。一時期、事務所トラブルによって能年
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雄獅少年 少年とそらに舞う獅子(2021年製作の映画)

4.7

【舞え!闘え!そして翔べ!】
今、中華アニメが灼熱(アツ)い!!!!!

現在ソシャゲ界隈では『アズールレーン』、『アークナイツ』、『ブルーアーカイブ』といった中国を母体にしたゲーム会社Yostarが
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

【鉄と血が入り混じる異常性癖の福音。カー(との)セックスも十年後には一般性癖!】
全ての価値観が変容した時代にカンヌが最高賞に選んだ

「規格外の怪物」

2018年に『万引き家族』、2019年に『パ
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.2

【犬も歩けば…】
トルコ・イスタンブールは人口1500万人に対して13万匹の野良犬が暮らす野良犬天国とも言える街。というのも、1909年の行政の野良犬大虐殺への大反発以降、保護に方針を転換した経緯があ
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.1

【この素晴らしき式に祝福を!】
同級生から「結婚しました」だの「子供が産まれました」だのの報せが届く度に、銃を咥え、安全装置を外し、トリガーに指をかけている今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか?
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.3

【愛のままに御(み)心でなく御(お)心のままに】
昨年公開された今泉力哉監督の『街の上で』が僕は大好きでして、そのゆるい会話から滲み出るユーモアにフフフと笑い、時折出てくる恋愛哲学に感心しつつニマニマ
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永遠の1分。(2022年製作の映画)

3.0

【3月11日14時46分。エンタメの力を考えよう】
『カメラを止めるな!』のほか、その後も『たまえのスーパーはらわた』、『ポプラン』等の上田慎一郎作品に撮影監督として参加していた曽根剛が、今度は上田慎
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明るいほうへ(2021年製作の映画)

3.3

【7人の中国アニメーターと金子みすゞの詩が紡ぐ、多種多様な暖かい愛】
現在グランドシネマサンシャイン池袋で開催中の中国映画の上映イベント「電影祭2022」のトップバッターを務めたアニメーションオムニバ
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余命10年(2022年製作の映画)

3.7

【エンドマークに向かって、そして誰かの思い出の始まりから】
昨年も『ヤクザと家族 The Family』で話題を集めたばかりか、TVドラマ『アバランチ』や『封刃師』、Netflix配信のセルフリメイク
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チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

4.0

【いつか素顔を晒す時】
ロシアのウクライナ侵攻という最悪の展開を迎える中、同じく事実上ロシアの支配下にあるチェチェン共和国で起きている“ゲイ狩り”という史上最悪の暴挙を追い、その実態を伝えるドキュメン
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真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.6

【空前の事故物件映画ブームに咲く血みどろの花一輪──お前はまだ本当の事故物件を知らない】
事故物件映画というと、一昨年亀梨くん主演で公開された中田秀夫監督の『事故物件 恐い間取り』がありました。まあ出
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パイプライン(2021年製作の映画)

3.8

【オーシャンズよりも泥臭く、そして油臭く盗み出せ!!】
シネマート新宿で予告を観た時から「面白そう!」と期待していましたが、その期待そのままの面白さがやってきた本当にちょうどよい感じの韓国映画。ジャン
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.0

【大切な居場所にどうか繋ぎとめて】
アメリカに住まう韓国人がその存在意義を示す作品となると、昨年公開された『ミナリ』を思わせますが、永住権を得たあちらと違ってこちらは強制送還の憂き目に遭った…というこ
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.3

【フィクションかよ!騙された!】
This is a not true story.It is based on official reports and eyewitness accounts.
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.6

【仁義なき御家騒動!家名(ブランド)に込められた魔性の魅力】
昨年の『最後の決闘裁判』が記憶に新しい中、リドリー・スコット御大がまたしても、史実に基づいた傑作人間劇を撮ってくれました。中世ヨーロッパの
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妖魔廻戦 ~白蛇伝~(2021年製作の映画)

1.8

【あなたが望むならこの胸を射通して】
『呪術廻戦』便乗ジャケット商法も『呪術大戦』を経て『呪術大決戦』まで来れば流石に頭打ちだろうと思っていましたが、まさか『妖魔廻戦』と「廻戦」部分をフィーチャーして
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マニアック・ドライバー(2021年製作の映画)

3.2

【ジャーロってなんジャーロ?未知のジャンルに独自色の化学反応】
あの『KARATE KILL/カラテ・キル』の鬼才・光武蔵人監督が、ジャーロ(ジャッロ)を引っ提げて帰ってきた!!言うて、ジャーロってな
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さがす(2022年製作の映画)

4.7

【何を探すのか。何を見つけたのか】
インディーズにて『岬の兄妹』という大問題作を撮って注目を集めた片山慎三監督が遂にメジャーデビュー!!『さがす』という検索精度滅茶苦茶低そうなタイトルからお出しされる
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

【愛を伝えるのに言葉は要らない】
(※『キネマ荘のうろんなひととき』という映画感想ブログを始めました。そのためFilmarksではネタバレなしの感想部分を引用し、以降のネタバレ有り感想はブログの方へリ
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

3.7

【牧歌的な革命と毒の滲み出る退廃】
(※『キネマ荘のうろんなひととき』という映画感想ブログを始めました。そのためFilmarksではネタバレなしの感想部分を引用し、以降のネタバレ有り感想はブログの方へ
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.3

【イーストウッド2年ぶり4回目くらいの遺書──マッチョの幻想に飽いた男は安住の地に甘んじる】
クリント・イーストウッドは僕が最も尊敬し、好きな監督でして、もう齢91にもなるのに精力的に映画作りを続けて
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.6

【これこそ最高峰!!今年最後にアクション映画はまた一つ次元を押し上げる…ッ!】
えー、2021年も終わりがもう近いため、ちょっと今年観たアクション映画を包括的に振り返りましょうか。
まず、私が一番期待
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.7

【殺戮が白スーツを纏いてやって来る】
昨年は個人的に韓流ブームが来ており、今年も新年早々に『新感染半島/ファイナル・ステージ』でブチアゲてきましたが、流石に全体的に見るとちょっと勢いは落ち着いてしまっ
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フラ・フラダンス(2021年製作の映画)

3.4

【映画を観ていわきの復興を想う】
そして『フラガール』の時代から50年以上の月日が流れるッ!!現在のスパリゾートハワイアンズを舞台にフラガールを仕事に選んだ少女たちの奮闘を描いたアニメーション作品です
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フラガール(2006年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

【一生懸命の連鎖──頑張る貴方にフラは想いを伝えます。】
スパリゾートハワイアンズ(旧名:常磐ハワイアンセンター)の誕生秘話をフラダンサーの視点から描いたスポ根映画を久々に観賞。
実は僕はいわき市の生
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【ミゲル廻戦──ボビー・オロゴンみたいな話し方するウィル・スミスみたいな話し方しやがって】
MAPPA渾身の作画による美麗すぎる五条悟や凄まじいアクション、さらにオサレすぎるBGMに主題歌演出も相俟っ
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ポプラン(2022年製作の映画)

3.8

【時速200kmのおちんちんが我々を初心へと導く】
『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督と『メランコリック』のプロデュース兼主演の皆川暢二。口コミで話題になり、ヒットを飛ばしたインディーズ映画の期待
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.9

【実録・介護やくざ戦争】
カッチョいい女の代表格であるロザムンド・パイク主演のクライム・サスペンスって時点で『オーシャンズ8』に代表されるような何やらカッチョよくて爽快な義賊めいた悪が拝めそうで期待し
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聖地X(2021年製作の映画)

3.8

【Not ホラー!Yes SF(すこしふしぎ)!怖いと思えば怖い、認識の齟齬を利用した珍味】
オール韓国ロケ!驚愕のエクストリームホラー!想像を絶する悪夢がはじまる!
もうこの時点で恐怖を煽ってくるじ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

【60年代ソーホーの光と闇──鏡写しの現実(ワタシ)は、悪夢(アタシ)と反転する】
そして、冬の夜長のホラー映画観賞。果たしてこれは夢か!?現実か!?系ホラーであった『アンテベラム』、『マリグナント』
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

【真の怪異は後ろの正面……】
秋の夜長のホラー映画観賞第2弾。
こちらも『アンテベラム』の後に事前情報ほぼなしに観に行きましたが、まあ大正解でしたね。最初に想像していたのと全く違う角度から怪異が攻めて
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

【もはや戦前ではない。】
今年観た映画をリストアップしている作業の最中に、ふと「あっ、今年は全然ホラー映画観てないな」と気が付いたので、突発的に観に行った秋の夜長のホラー映画観賞会の1本目。
そんな調
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囚人ディリ(2019年製作の映画)

3.4

【銃が圧倒的に少ない『ダイ・ハード』。ドンパチデフレの脱却に高揚せよ!!】
もうね、このポスターを観てくださいよ!!髭面のオッサンが炎をバックに「純朴!寡黙!信心深い!」「その魂に、手錠はかけられない
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【エディとヴェノムの痴話喧嘩~そして新婚旅行へ~】
「最悪」とか称されているけど割と物分かりがいいし、なんだかんだ寄生先のエディが大好きでヤンチャな大型犬にしか見えなかった「愛嬌◎」のダークヒーロー・
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