マテさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.5

バカみたいでよかった…というか、すごくバカみたいなのがよかった。ハーレイちゃんがきれいで可愛くてかっこいいのは当然、期待どおり。おまけにネズミ少女やサメ人間、大佐や殺し屋のおじさんたちにまで愛嬌があっ>>続きを読む

D坂の殺人事件(1997年製作の映画)

3.4

「江戸川乱歩作品はエロティックである」というのは今さら言うまでもないことだが、その色気は文章から匂い立つような淫靡さのことであり、乱歩的な淫靡さの源泉は、人間が心の内に秘めた「知的で傲慢な欲望」なのだ>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.2

人間たちも頑張ったのだが、結局「ゴジラがなんとかしてくれた」という感じのお話なので期待していた爽快感は得られなかった。とはいえ日本描写はかなりしっかりしていたし、時々聞こえる日本語も聞き取りやすい。ス>>続きを読む

Chatroom/チャットルーム(2010年製作の映画)

3.0

邦画と洋画の境目で反復横跳びされてる気分になった。どっちつかずな感じがストレスで、今ひとつ没入できない。洋画とはいえ監督が日本人なのだから仕方ないか。ウィリアムの闇こそ掘り下げるべきなのにスルーされた>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.0

全てのモブキャラにまでしっかりと愛を注いだ素敵な作品。危なっかしい老人たちを見守るのはドキドキ、ハラハラさせられるし、そうかと思えば意外に頼もしいことに感心させられたり。さりげない伏線回収も心温まる(>>続きを読む

スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.7

概ねとても面白いのだが、私は「4人の仲間たち」の話を見たかった。同じ経験をして同じ傷を共有する青年たち、そして彼らを見守り助けるキングと神父が中心にいれば、それでよかった。それ以上のものはいらなかった>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.9

どこを切り取っても、息をのむほど美しい。ミステリーとサスペンスの比率も絶妙だった。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

とても面白い「雑誌」を読み切った気になれたし、終わり方が切なくも温かいところも好き。ちなみにお気に入りの「記事」は牢獄の画家の話(全部)とシェフの話(カットされそうになっていた部分)。
映画から「読後
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きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語(2015年製作の映画)

3.0

正直まだキャラの名前も曖昧だから、これからテレビシリーズも観てそれぞれの性格を覚えていきたい。青い機関車が何台もいるなんて想定外すぎて…。

PARKER パーカー(2013年製作の映画)

3.2

強いステイサムが血まみれになって戦う映画。それなりに面白いし終わり方も好きなのだが、2時間は長い。もっと短くまとめてくれていい。たぶんこの映画を見るよりも原作を読んだ方が楽しめそう。

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.2

「バニラスカイ」は作中に出てくる絵のことだが、当時のトム・クルーズの美貌はまるでバニラみたいだな…などと思ってみた。つまり甘くて華やかで濃厚で上品。
お話自体はそれほどでもない。トムの美貌について考え
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シングル・オール・ザ・ウェイ(2021年製作の映画)

3.4

とてもキュートなラブストーリーだった。ジェームズもいい人だったし、悪者が誰もいないのがいいね。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.2

すごく良かった。とても好き。
原作の完全再現を求めるのであれば期待はずれだろうが、随所に散りばめられたリスペクト要素が素晴らしい。謎の日本てんこ盛りだし、物語もかなり飛躍してド派手に仕上がってはいるが
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

3.4

クリヘム兄さんの顔が抜群に良くて、束になったまつ毛が魅力的なこと。トップガンのルースターことブラッドリー役の彼が出演していたこと。その2つ以外は特に印象に残らない作品だった。
盛大に風呂敷を広げたまま
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フレッシュ・デリ(2003年製作の映画)

3.9

いい話風なのが笑える。よかったね…?
スヴェンがビャンに対してだけ罪悪感たっぷりみたいな顔するのがズルい。お前、別に悪いことしたとか思ってないだろ。ビャンに見捨てられたくないだけだろ。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

切なくて哀しいお話だった。でもホラーではないと思う。
実際にエロイーズやサンディの立場になることを想像したら怖いとは思うが、物語として客観的に眺めている分にはあくまでファンタジー。ゾクゾクした怖さを求
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ああ、なんてこと。最後の最後で壊れてしまった。トムはどうして遺体を繋いだままにしておいたのか、その心情を理解したいと思う。
冒頭、ハイトーンの甘々しい声で傲慢なフィリップの機嫌を取り続けるトム。そうし
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ハングマン、お前は本当に大したヤツだよ…! 一番いい時に一番いいところを持っていきやがった! そして「吹替: 中村悠一」の何と素晴らしいことか。パウエルさんの生意気な表情筋にぴったりな煽りボイスに惚れ>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

1.0

子供を性的対象にするようなシーンが多く感じられて、嫌悪感が湧き上がった。レオンやマチルダに対してではない。これを是とした製作陣に対してだ。
いくら役者でも子供は子供。何をやらされているのか、世間からど
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

3.4

色々と物足りない感はあったが二十数年前の映画だし、マスバス君いい子で可愛かったし、ジョニーが美しすぎて瞠目した。存在の輪郭はぼやけていないのに、どこか儚げで陰の気を纏った蠱惑的な彼を堪能できた。好きな>>続きを読む

アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最後の最後でボロ泣きした。寂しすぎる。でも条件を呑んでお金と力を得たおかげで子供の生活を豊かにできたんだものね…切ないな。ヤコブには頻繁にインドに行っていてほしい。成長を見守り、少年にとっての大切な人>>続きを読む

タイタンの戦い(2010年製作の映画)

3.0

特に面白かったわけではないが、子供の頃に親しんだパーシー・ジャクソンなどを思い出す。
何はともあれ編み込みマッツが素敵だった。

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

余計なものの何ひとつない、純粋で透き通った大自然が美しい。どうか2人がずっと幸せで、牧場もうまくいきますように。

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

最高の物語と最高の吹替をありがとう!
よく喋るトニーが可愛くて仕方がないし、そんなトニーに絆されて段々と笑顔が増えていくドクも微笑ましい。dear/deer問題や「訓練ってアシカかよ」など秀逸なギャグ
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.7

辛く苦しすぎる名作だった。ある事実が分かった瞬間、それまで頼りにしていたもの全てが崩れ去ったように感じるほどの衝撃と心細さに襲われる。歌うべきではなかったのかもしれないけれど、最後の曲が全てだと思う。>>続きを読む

誰がため(2008年製作の映画)

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外国人向けの歴史の教科書ではないのだから当然だが、観客がデンマーク史を知っている前提で制作されている作品なのだろう。ゆえに、そうではない私にとっては話の筋を追うのですら非常に困難だった。高校時代に履修>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

特に深く考えさせられたりすることはないお話しだが、グースめちゃくちゃ推せる。善人でお人好しなところとか、すごくかわいい。”We”にこだわるところや、”for me…”と頼み込むところとかもツボすぎる。>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.3

なんてコミカルで可愛らしくて切ないお話しなのだろう! 映像が本当に可愛くてロマンチックだし、音楽も素晴らしい。「女王がいた客室」を彷彿とさせつつ(もうその時点で虜になるほかないが)、コミカルな展開や個>>続きを読む

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

3.8

終わり方が最高に好み。「ポーの一族」×「ハンニバル(ドラマ)」的な雰囲気(しかし前述の作品には及ばない不完全さ)を感じながら観ていたが、ラストがかっこよすぎてスタンディングオベーションものだった。
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.2

そこかしこにある忘れがたき記憶。寄せては返す波のように、愛おしさと切なさが押し寄せて何度も何度も泣きそうになった。音楽や色遣いも素晴らしい。人生最後と決めた日に、さまざまな人や物に心の中でお別れを言い>>続きを読む

ダニエル(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「現代版ファイト・クラブ」という評を見て、倒錯的に癒着した多重人格もの、あるいは心の闇とのディープな対話ものを期待していたので残念。ダニエルはルークに備わっていた性質ではなく、何世紀も前から人々に取り>>続きを読む

バトル・オブ・ライジング コールハースの戦い(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中世バトルっぽい邦題&パッケージの印象と違いすぎて、序盤ものすごく戸惑った。ミスリード良くない。また、多少の説明不足を感じて迷子になりかけたので、史実と原作を理解してからの方が楽しめそう。
馬商人のマ
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

普通に面白かった。「すごく面白かった」ではないのが残念ではあるが。フィッツロイや姪御さんとの関係はすごくよかった。
エンドゲーム後、ロジャースの面影を拭い去るようにどこかしら正反対の部分を持つ役を選ぶ
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

笑えて可愛いフレッドのシンデレラストーリーだった。ご都合展開だけど、それを不満に思うことなく楽しめる。恋愛とお仕事のバランスも、個人的にとてもちょうどよく描かれていた。

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.2

リメイクなので、オリジナル版の初見の時の衝撃や面白さは当然感じられない。とはいえ想定していたほど酷くはなく、それなりに観れた。
外国人に面と向かって「パールハーバー」と言われたら、こっちも意固地になる
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