MiYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.4

松田優作の顔つきがとにかく危ない。これぞ、まさに「飼い慣れされない男」の顔だ。そんな危ない顔をしながらリップ・ヴァン・ウィンクルの話をするところなど、タランティーノ映画のような意味不明さがあって最高。>>続きを読む

現代やくざ 与太者の掟(1969年製作の映画)

3.3

高倉健の任侠映画の現代版といったところか。菅原文太を次代のスターとして売り出すために製作されたそうですが、菅原文太は既に貫禄十分でフレッシュ感はなし!

おまけに若山富三郎、待田京介、安部徹ら、ヤクザ
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北斗の拳(1995年製作の映画)

3.0

マッドマックス+拳法アクション!?

「北斗の拳」はジャンプの連載をリアルタイムで読んでいた世代ですが、面白くなるのはレイが登場してからくらいなんですよね。この映画の原作となっているシンと対決する初期
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(2000年製作の映画)

3.5

福田和子と聞いてワクワクするのは昭和生まれのおっさんだからしょうがない。彼女をモデルにした映画だから面白くないわけがないですよね

逃亡先で居場所を見つけては、身元がばれそうになって逃亡する。ちょっと
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ルパン三世 風魔一族の陰謀(1987年製作の映画)

3.4

山田康雄らのお馴染みの声優を交代させて製作した問題作と言われているそう。個人的は、古川登志夫のルパンは違和感なく、全然ありだと思いましたが…。

「風魔」と聞くだけでワクワクしてしまう忍者好きの私です
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.5

和製「セブン」という趣ですが、日本映画としては、ここまで尖ったサイコサスペンスは異質で、見応えがありました。

本作の重要なモチーフが催眠術。催眠術を使って殺人教唆を繰り返すサイコパスを萩原聖人が不気
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薄化粧(1985年製作の映画)

3.4

罪を犯した男(緒形拳)の逃避行を描くって「復讐するは我にあり」と同じじゃん、と思いきや、本作の彼はわりと陰影に富んだ複雑なキャラクターで、感情を揺さぶってきます。逃亡を続ける現在の姿と、罪を犯してしま>>続きを読む

2046(2004年製作の映画)

3.3

最初は未来SFかなと思ったら、それはミスディレクションで、「花様年華」続編であり、「2046」とはホテルの部屋番号だっという…。

ウォン・カーワイの映画には苦手意識がありますが、本作はまだ見れた方か
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宮澤賢治 -その愛-(1996年製作の映画)

3.5

宮澤賢治って貧しい生活を送った末に若くして病死したという勝手なイメージを持っていたのですが、そこそこ裕福な商家の生まれだったのは意外でした。

そして彼が仏教への信心と寒冷地の農業に身を捧げていたこと
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ブルーラグーン(1991年製作の映画)

3.3

予想外に楽しめましたよ。前作の続編という位置づけから、無人島サバイバルの要素は後退し、2人の思春期の目覚めと文明とのファーストコンタクトが大きな主題となっています。これ、よくある「無人島もの」とは一線>>続きを読む

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

アクション(というか単なる殺し合い)はなかなか壮絶。中盤のワンカットの長回しは「どうやって撮ったんだ?」という縦横無尽のカメラワークが凄かった。クライマックスも、意外な味方が現れたり、謎の美人上司(「>>続きを読む

いつか家族に(2014年製作の映画)

3.3

自分の子どもが他人の子どもだった。どこかで聞いたことにあるような話で、物語の終着点は容易に想像がつきます。

途中で、本当の父親との諍いとか、難病の発症とか、いかにもなイベントが発生しますが、それでも
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つぐみ(1990年製作の映画)

3.4

口が悪くて攻撃的な主人公の性格は、今なら「メンヘラ」と一刀両断されそうですが、なかなか魅力に富んでいます。牧瀬里穂がフレッシュで生き生きとしていますね。

彼女の性格の拗れっぷりは気持ち良いほどなので
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ガメラ対大悪獣ギロン(1969年製作の映画)

3.0

宇宙人に拐われた子どもを助けるために、宇宙とある惑星にまで追っかけてくるガメラ。どこまで子どもの味方なんだ!

宇宙のとある惑星が舞台で、自衛隊などが全く登場せず、ガメラがギロンと戦うだけ。包丁頭のギ
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愛と精霊の家(1993年製作の映画)

3.0

南米のある国を舞台にした大河ドラマで、ひょっとしたらボルヘスのような幻想伝奇小説の線を狙ったのかもしれませんが、意外なくらいに退屈でした。

主人公の男(ジェレミー・アイアンズ)の立身出世を描く大河ド
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赤と黒(1954年製作の映画)

3.0

原作を初めて読んだのは30年くらい前か。当時は結構衝撃を受けたのですが、後年読み直したら余りに退屈で途中放棄したのでした。

古典文学であり、普遍的な部分もあれば、古臭い部分もある。ナポレオンの時代が
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映画プリキュアオールスターズF(2023年製作の映画)

3.8

娘と劇場にて視聴。プリキュア、嫌いじゃないので喜んでお供をさせていただきました。子どもは90分も集中力がもつはずもなく、ミラクルライトで遊んでちょうど良かったです。

悪のプリキュア(?)がヴィランと
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.6

本作のテーマは「継承」。チャドウィック・ボーズマンの急逝は悲しいですが、このブラックパンサーの続編に関しては、災転じて…と言ってよいかも。元々彼には優秀な妹がいて、継承の物語の条件が揃っていたのが大き>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.7

まず、深窓の金持ち令嬢の華子(門脇麦)のセレブ生活が浮世離れしててめちゃくちゃ面白い。対照的に描かれる田舎出身の苦労人の美紀(水原希子)との接点がどこで生まれるのか、ぐいぐい引きこまれていきます。>>続きを読む

ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968年製作の映画)

3.3

もう完全にジュヴナイル映画に舵を切ってしまった感があり。宇宙人に拐われた少年を助けるか、宇宙人に降伏するかという場面で、少年が「僕たちが犠牲になります」というセリフ飛び出してびっくり。その後、その少年>>続きを読む

聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦(2007年製作の映画)

3.5

ジェマ・アータートン目当ての視聴。彼女は本作で映画デビュー。すでに大人っぽくて色気たっぷりなのでびっくり。

なるほど、不良の学校に転入した主人公がいじめられる話か。底辺校を潰そうとする役人に抵抗する
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フォー・ルームス(1995年製作の映画)

3.0

ホテルでベルボーイが変な客に振り回される災難な1日。別々に監督によるオムニバス形式で繋いでいくという趣向は面白いかな。

印象に残ったのは、1話目がちょっとエロかったこと、最終話の意味のない会話が延々
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映画女優(1987年製作の映画)

3.3

田中絹代という女優のキャリアを通して日本映画の歴史を辿る。無声映画からトーキー、そして総天然色へ。その変遷は興味深いです。そして草創期の映画製作現場の活気と熱気が眩しい。

吉永小百合はとにかく美しく
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.3

クローズド・サークルで起きる殺人事件は、アガサ・クリスティの作品世界そのもの。前作に続き、クラシカルな本格ミステリーの世界観が堪能できます。

一度描かれたエピソードを別の視点からもう一度繰り返す構成
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捜索者(1956年製作の映画)

3.3

原住民に拐われた姪を取り戻すために旅に出る男。ストーリーはシンプル。

旅が6年もの長きにわたるとことは驚きですし、ようやく探し当てた姪がインディアンと同化していて帰ることを拒否されるという展開もショ
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.0

ヒュー・ロフティングに名作児童文学が、ここまで中身がないファンタジー・コメディになるとは驚異です。

エディ・マーフィーの「ドクター・ドリトrル」に比べれば、まだ原作に寄せています。とは言え、ドリトル
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.8

吃音症の少女の物語。何事にも消極的で友だちがいなかった少女が、心が通じる友人と歌に出会い、自分の殻を破っていく。

そういう話ではあるのですが、なかな直線的に進んで行かないところが、リアルとも言えるし
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おはん(1984年製作の映画)

3.3

去った夫を健気に待つ妻が吉永小百合、男を略奪する愛人が大原麗子、2人の女の間でフラフラする軟弱男が石坂浩二。3人とも見事な適役です。とりわけ、石坂浩二、こんなに女にだらしなくて、生活力がなくて、悪びれ>>続きを読む

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.6

シリーズ3作目。前作はさほど面白くなかったのですが、持ち直した印象。その殊勲者は北川景子さん。

謎めいた美女が登場するのは本シリーズのお約束ではありますが、彼女のファム・ファタル(運命の女)ぶりは想
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終着駅 トルストイ最後の旅(2009年製作の映画)

3.5

トルストイが旅先の駅で1人で客死したのは有名な話です。その真相を知りたくて見たのですが、ヘレン・ミレンの芝居に圧倒されるばかりでした。

トルストイの妻は「世界三大悪妻」の一人なのだとか。彼女が登場す
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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967年製作の映画)

3.4

ガメラが「子どもの味方」というキャラを確立したのが本作。ぽっちゃりの少年が良い味を出しています。

ガメラの敵は初登場のギャオス。メス光線の威力が強烈で、かなり盛り上げてくれます。

ギャオスを倒そう
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.4

記念すべきシリーズ第1作。流れ者が辿り着いた宿場町で抗争に巻き込まれる。主人公の昼行灯ぶりといい、「用心棒」との共通項が多いのは意外でした。

相手側にも切れ者の用心棒がおり(実在の剣豪、平手造酒)、
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.4

女一人で切り盛りするラーメン屋に流れ者の助っ人が現れる。なるほど、「シェーン」の設定なのですね。

市井の名人が集まってきて、ラーメンが改善されていくわけですが、昨今の多様化、深化したラーメンを思えば
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.8

何度も見ている映画ですが、ファイナルカットは初見。ラストシーンが違うのが意外でしたね。雨の夜のクライマックスが終えた後の、明るいドライブのシーンが印象的で良かったのですが…。

それにしても、1982
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.3

SFアニメ3作品のオムニバス。1作目は未来が舞台の宇宙SF、2作目は現代舞台のSFコメディ、3作目はスチームパンクと、全て作風が異なり、飽きがこない。とは言え、すごく面白いかといえば、そんなでもない。>>続きを読む

この森で、天使はバスを降りた(1996年製作の映画)

3.5

過去に罪を犯した主人公が更生して幸せを掴みかけるが、足元を掬われる。「レ・ミゼラブル」または「網走番外地」の話型か?

この女性のどこが天使? この邦題は意味不明では?と思ったのですが、最後まで見て、
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