ゆみモンさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ゆみモン

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妻は告白する(1961年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

若尾文子演じる彩子の、なんと美しく色っぽいこと❗
この話は、彩子がザイルを切ったことが、夫殺しであるか自己防衛の緊急避難であるか……と法廷劇が中心だ。が、実は若尾文子の魅力を堪能する(させる)ための作
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UDON(2006年製作の映画)

3.3

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あまり期待せずに観たのだが、なかなか面白かった。
途中、突拍子も無いシーンも挿入それているが、コメディだと思えば許せる。
大変個性豊かなキャスティングで、ちょい役で豪華な俳優が登場したり…驚くことも多
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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

2.9

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タイジ役の太賀くん、なかなかの熱演で良かった。そして、幼少期のタイジを演じた子役が、可愛い過ぎる。

“愛されずに育った子は愛し方を知らないから、虐待は連鎖する”と言うが、まさにその通りの母子関係。タ
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ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師(2021年製作の映画)

4.1

文字に、文章にするのも辛くなる事実。しかし、知らなかったでは済まされない真実。
遅ればせながら、今私は知ることができた。次にできることはなんだろう?
スマホを持つ手が止まった。
良くも悪くも、世界は繋
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祇園囃子(1953年製作の映画)

3.9

新人舞妓(若尾文子)を指導し育てる姉舞妓(木暮実千代)。
新人舞妓の身体と心、そして自分自身の舞妓としてのプライドを守るために、花街のしきたりと時代の流れの板橋みになりながら頑張るベテラン舞妓が美しく
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蔵の中(1981年製作の映画)

1.4

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横溝正史が、谷崎潤一郎風に書いた作品とでも言うべきか…。
私にはよく分からなかった。

肺病にかかり、蔵の中に閉じ込められた美しい聾唖の姉・小雪。そして、姉に献身的に仕えるうちに禁断の関係となるおとう
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.0

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軽いタイトルに比して、内容は結構辛いブラック企業に勤める若者の話だった。

死んだはずの男が幽霊としてよみがえったのではなくて、双子だったというのは、出来過ぎ感はあるが、爽やかな鑑賞後感は残る作品だ。
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遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)

4.0

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観なければ…と思いつつ、ずっと目を背けていた作品。
やっと向き合って観ることが出来た。
ドキュメンタリーの映画化。
東日本大震災直後の混乱の中、次々と運ばれてくる多くの遺体に戸惑いながらも、被災者であ
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青春の門(1975年製作の映画)

3.3

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五木寛之の原作小説を「筑豊篇」「自立篇」…と続きを待ちきれずに読んでいた。

映画は、蔵原惟繕・深作欣二監督の1981年版を何故か先に観ていた。
出演者は、菅原文太、松坂慶子、佐藤浩市、杉田かおる、若
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名もなく貧しく美しく(1961年製作の映画)

4.0

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1961年度作品。
まだ助監督時代に、高峰秀子と結婚した松山善三の監督デビュー作。

多様化社会などと言われて人権感覚も進んできた現代でも、障害をもつ夫婦が子どもを生み育てるのは、大変なことだと思う。
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

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面白かった。

私は、本来はチャンバラ中心の時代劇は好きではないが、この作品は良い。
さすが黒澤明監督、さすが山本周五郎原作、さすが三船敏郎。

コメディタッチの部分と息を呑むような緊迫する部分が、程
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不死鳥(1947年製作の映画)

2.5

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1947年、終戦から2年目の公開。
“もう戦争で愛し合う者が別れるなんて御免だ”という監督の想いが伝わってくる作品。
戦争未亡人となった女性(田中絹代)と、亡き夫(佐田啓二)との在りし日の恋愛関係が、
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カルメン純情す(1952年製作の映画)

2.3

前作が、日本初のカラー映画だったのに、何故続編でまた白黒に戻ったのか?

それもだが、ストーリーがあるような無いようなハチャメチャさにビックリ❓❗

デコちゃんの演技の振り幅の大きさもさることながら、
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銀座カンカン娘(1949年製作の映画)

2.8

デコちゃんは歌も上手い。
デコちゃんは美人なのに、コメディエンヌとしても一流だ。

古今亭志ん生の噺が聞けたのも貴重だった。

三百六十五夜(総集篇)(1948年製作の映画)

2.8

1948年、市川崑監督作品。
高峰秀子目当てで鑑賞。

はじめのうちは、ラブコメディなのかと思って見ていたら、だんだん怪しげになってきた。

高峰秀子の、自分を嫌っている許婚者を追い続ける、高慢な金持
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無法松の一生(1958年製作の映画)

4.2

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「無法松の一生」は何度も映画化されているが、高峰秀子が好きなので、これを鑑賞。

松五郎の最期が悲し過ぎる。
吉岡母子に捧げた、なんと侠気と慈愛に溢れた一生だったことか…。

この時代、身分とか立場の
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百花(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

親が認知症になることは辛いが、それが若年性だとなおさらだろう。

もっと老齢になってからなら諦めがついたかもしれないことも、息子・泉の若さでは、まだ母親のことを許していないから想いは複雑だ。自分は忘れ
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仕掛人梅安(1981年製作の映画)

3.0

豊川悦司の梅安2作が公開された(未鑑賞)ということで、以前のキャストの同作を観てみようと思った。

時代劇であまり殺陣の多い作品は苦手だ。が、このぐらいなら見られた。

降旗康男監督、萬屋錦之介・中村
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内海の輪(1971年製作の映画)

3.0

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松本清張原作、斎藤耕一監督、岩下志麻、中尾彬、三國連太郎…出演となると、自然と期待値は高まったが…。
やはり(と言うか)「砂の器」「点と線」「ゼロの焦点」…等に比べると小品の感が否めない。

描かれて
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黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自分に都合の悪い事実を隠すために、人の無実の証明がかかっている証言を偽証する…という物語は、他にもあったような気がするが…。

ここでも、小林桂樹演じる石野という男が、自分の浮気を知られたくないがため
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(2002年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

発売当時、柳美里の原作を読んで、東由多加と柳美里の常人には理解し難い関係や、ここまで自分たちをさらけ出して書く作家の業?にショックを受けた。

過去に10年間同棲していた柳美里と東由多加。別れてから柳
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赤い月(2003年製作の映画)

3.0

なかにし礼の原作を読んでいたので、辛い話だなぁと思い映画を観るのをずっと避けていた。

監督:降旗康男監督、脚本:降旗康男・井上由美子で、期待して観たのだが…何故か原作の良さが表現しきれていない気がし
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彩り河(1984年製作の映画)

2.0

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三村晴彦監督のことは存じませんでした。松本清張原作(小説は未読)で、演出・脚本に野村芳太郎が関わっているので、それなりに期待して観たのですが…。
残念な感じでした。
キャストも豪華な実力派揃いでしたが
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ザ・タイガース 華やかなる招待(1968年製作の映画)

3.5

ザ・アイドル映画。

初々しいジュリーの笑顔と歌声があれば、それでいい❤

ストーリーは単純なサクセスストーリー。でも、脇を固めるベテラン俳優さんたちの確かな演技力で、コミカルで楽しめる。

八つ墓村(1996年製作の映画)

3.1

1996年、市川崑監督版。

金田一耕助は石坂浩二ではなく豊川悦司だが、市川崑監督版なので、他の横溝正史作品と同様の安定感がある。

1977年、野村芳太郎監督版は、金田一耕助(渥美清)が一歩引いた感
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.1

1977年、野村芳太郎監督版。
昔観たが、このアプリに記録するために再鑑賞。

落武者伝説と津山32人殺しを組み合わせるなんて、おどろおどろし過ぎる。しかし、ストーリーそのものよりも、音楽や洞窟や白塗
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繕い裁つ人(2015年製作の映画)

3.8

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中谷美紀は美しい。
どんな役を演じても、何か一本筋の通った凛とした美しさは変わらない。
そして、頑固な役も似合う。

着物(和服)は直線裁ちなので、染め替えたり、洗い張りして仕立て直したりして、何代に
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女王蜂(1978年製作の映画)

3.0

キャスティングも豪華、セットも豪華、大仰な台詞回しや芝居も、原作の怪しさやストーリーのおどろおどろしさを表現するには必至。

…が、何と言っても一番大事な「智子」が中井貴惠というのは失敗。二世女優の主
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波の塔(1960年製作の映画)

2.7

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殺人事件は起きなくて、汚職事件の被告人の妻と担当検事が不倫関係だったという話。
ミステリーというよりメロドラマ。
「波の塔」というタイトルの意味するものは?

有馬稲子の美しいこと❗

椿の庭(2020年製作の映画)

3.0

音楽も台詞も少ない、静かに流れてゆくストーリー。

ドラマチックな出来事はないが、富司純子演じる祖母と、韓国人?の孫娘の、静かな二人の暮らしが心地よい。
特に、富司純子の佇まいの美しさに惹かれた。

斜陽のおもかげ(1967年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

吉永小百合にこのような出演作があったとは知らなかった。

太宰治の愛人・太田静子の娘太田治子(映画の役名は木田町子)が1967年に刊行した『手記(十七歳のノート)』をもとに同年、制作された映画。
治子
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いのちの朝(1961年製作の映画)

3.8

武者小路実篤の原作小説は未読。
60分程度の小品だが、とても爽やかな良品。
何と言っても芦川いづみのチャーミングなこと!!

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

過去に何度か観ていたが、このアプリの記録用に再鑑賞。

金田一耕助シリーズは、このあと何本も続くが、やはりこの第一作目「犬神家の一族」が最も面白いと思う。

陽光桜 YOKO THE CHERRY BLOSSOM(2015年製作の映画)

3.0

「陽光桜」…というのは聞いたことはあったが、具体的な謂れや高岡さんのことは、不勉強で知らなかった。

戦前は教師だった高岡さんが、陽光桜のために、家計も顧みず非常識な“宇宙人”になってしまった。それだ
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

2.7

原作小説を既読。
小説は、さすが東野圭吾で面白かったが、映像化するにはいろいろ細かすぎるだろうと思っていた。
果たして予想通りだった。
ガリレオシリーズは、どの作品も一定のレベルを保って入るが、「容疑
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