ぴのしたさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

想像以上に良かった…。人に勧めたくなる映画。

CM撮影で日本を訪れた往年のハリウッドスターのボブ・ハリスと、新婚の夫の仕事に付きそって日本に来たシャーロットの出会いを描く。慣れない日本の生活に戸惑う
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.2

園子温監督の4時間に渡る大作。今まで園子温あまり好きではなかったんだけど、これを見たらもうそんなことは言えなくなってしまった…すごすぎるマジで。

高校生のユウは、神父の父と一緒に仲良く暮らしていた。
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

タランティーノのデビュー作。めっちゃカッコイイ!!!

宝石店を襲った5人のギャング。しかしそこにはあらかじめ情報を仕入れていた警察が待ち構えていて、襲撃は失敗。命からがら逃げ込んだ倉庫で彼らは「この
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.8

キューブリック監督の描く歴史物映画。

舞台は18世紀ヨーロッパ。アイルランドの農家出身のバリーは、決闘で人を殺してしまい放浪の旅に出る。そこでバリーは入隊したイギリス軍を脱走してプロイセン軍に捕まり
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.1

「昔あるところに国があった」。その国の名はユーゴスラビア。ナチスに侵攻され、戦後は社会主義国になり、やがてまた紛争でその姿を消したスラブ民族の集合国家だ。この作品はそんなユーゴスラビアで暮らす人々の人>>続きを読む

オアシス:スーパーソニック(2016年製作の映画)

4.2

最高!!最高にクール!!!!まじで映画館で見ておけばよかった!!

伝説のUKロックバンド、オアシスを追うドキュメンタリー。天才フロントマンのリアムと、天才ソングライターのノエル、2人の天才兄弟を中心
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

3.7

陽気な男とその家族がホロコーストに巻き込まれていくお話。

舞台はイタリア。ユダヤ人のグイドはお嬢様と恋をして幸せな家庭を築いていた。しかし第二次世界大戦とファシズムの波に飲まれ、子供と妻と収容所に入
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2つ目の窓(2014年製作の映画)

3.7

初めて見た河瀬直美作品。個人的には好き好んで見たい感じの映画ではないけど、素晴らしい映画なのはわかる。。メッセージ性の強さ、シーン一つ一つの美しさ、俳優の魅力どれを取っても一級品。

舞台は奄美大島、
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

初めて見たタランティーノ作品!!これはおもろい!しかもシャレてるな〜〜!しかも型にはまらない面白さとオシャレさなんだよな。乙だわ〜〜。

マフィアの男たちが繰り広げる、ドキドキハラハラなんだけどどこか
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.1

映画史上最も有名な「未完の大作」、ホドロフスキーのDUNEをめぐるドキュメンタリー。

ミック・ジャガー、サルバドール・ダリ、ピンク・フロイド…そうそうたるメンバーを集めて企画されたこの映画は、脚本や
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.7

ホドロフスキーの3大カルト映画の一つ。

主人公はキリストのような男(またか…)。混沌としたチリの街から、錬金術を教える謎の男のいる建物に向かう。そこでは彼と同じように黄金や不死を求めて?集まった個性
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.1

今敏監督の長編アニメ映画デビュー作。

正直ありえない。このクオリティのものが97年に、しかもデビュー作って。。。

アイドルを卒業して女優に転向した未麻。しかし女優の仕事は想像以上にきつく、アイドル
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.4

伝説のカルトアニメ映画。

青く巨大な体を持つドラーグ人の支配する星。ここでは人間(オム族)はペット、あるいは害虫のように扱われていた。ドラーグ人の少女ティバのペットであったテールは、ドラーグ人の学習
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.1

むっちゃくちゃいい映画!!!古典的なストーリーなんだけど、そのひねりのないど直球な感じが逆に良い!!

物語はこんな感じで始まる。
神様「なんか地上で大勢の人がジョージってやつを助けてくれって祈ってる
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しわ(2011年製作の映画)

4.2

数々の賞を総なめにしたスペインのアニメ映画。テーマは、「老いや認知症とどう向き合うか」。

重たいテーマだけど、正直むちゃくちゃよかった。御涙頂戴映画ではないのに、本当に泣きそうになる。

(仕組みは
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.8

キューブリック監督の描く、冷戦を題材にしたブラックユーモア映画。

米ソ冷戦の最中、将軍リッパーは頭がおかしくなって自分の部下の爆撃機にソ連への核攻撃を指示し、爆撃機への通信を遮断してしまう。しかも、
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

3.9

チリのカルト映画の巨匠、ホドロフスキーの三大作の1つ。

前に見た『エル・トポ』はむちゃくちゃなストーリーだったのに、なんだこれは、むっちゃいい映画じゃんか…!!

主人公フェニックスは、幼少期にサー
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エル・トポ(1970年製作の映画)

3.3

ホドロフスキー監督の有名なカルト映画。神話のような話でもあり、文明が滅びた後の近未来のような話。

ストーリーは、砂漠を旅する男が、砂漠で最強のガンマンになるために強い4人の男を殺しに行く話。でもその
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.9

岩井俊二の映像美がないとかなりしんどい(というかあってもしんどい)スーパー鬱映画。

中二感のある世界観を持ったカリスマ歌手、リリィ・シュシュに傾倒する中学生が主人公。いじめにあい、灰色の学校生活を送
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

キューブリック監督の描く狂気漂う戦争映画。

前半は海兵の新米養成所のシーン。男たちが鬼教官に罵声を浴びせられながら殺人兵士に染め上げられていく狂気を描く。

後半は養成所を卒業した主人公たちのベトナ
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.6

アメリで有名なジュネ監督の長編デビュー作。

舞台は核戦争で荒廃した未来のパリ。元ピエロの主人公は、怪しげな肉屋の上のアパートで暮らすことになる。どうやらこの肉屋は人を殺して人間の肉を売っているらしく
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横道世之介(2013年製作の映画)

3.8

『南極料理人』もそうだったけど、沖田監督は「劇的じゃない日常」を「劇的に切り取る」のが本当にうまい。

なんてことない日々や人生を等身大に映しながら、その素晴らしさや尊さが伝わってくる

舞台は80年
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

ラストシーンでこれだけ全部持っていかれる映画はなかなかない。。難しいテーマとかはあんまりわからないんだけど、なんか最後ほんとにゾワゾワする。そんな映画。

主人公は事故車の保険査定で働く地味な男。不眠
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.8

夜は短し歩けよ乙女/湯浅政明(2017)

僕がこの大学に入ろうと思ったきっかけの一つになった作品。4年目にしてついに映画化。感慨深い。

『四畳半神話大系』と同じクリエイター陣が、今回も京都を舞台に
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

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しくった…映画館でこんなに睡魔と戦ったのは初めてだ…半分寝てた…

前半は長回しが多くて、目を必死に開けようとしてたんだけど、1秒寝て1秒起きて、を繰り返してた。そんなせいもあって設定を理解するのに時
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

はぁ〜〜今敏。。

大女優、藤原千代子の半生を追う映画制作会社の2人。ドキュメンタリーを作るインタビューの中で藤原千代子が過去を振り返る話。

今敏らしい、過去と現在、映画と現実が入り混じる幻想的な構
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めまい(1958年製作の映画)

3.8

ヒッチコック作品を見よう大会第三弾、「めまい」。これ、結構好きだった!!

高所恐怖症になってしまい、刑事を辞めたジョンは友人に「妻に幽霊が取り付いてるから調べて欲しい」と頼まれる。そんな美しくも怪し
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.4

岩井俊二作品、2つ目鑑賞。

円が世界でもっとも強かった頃、日本で円を稼ぐ移民「円盗(イェンタン)」と、彼らの暮らす街「円都(イェンタン)」の物語。

全体を通して派手さはそんなにないけど、良い映画の
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.2

ケンカした恋人が、医者に頼んで自分との記憶を消してもらったことを知り、絶望した主人公。自分もいっそ恋人の記憶を消してもらうようにその医者に願い出る。寝ている間に記憶が消されるという手はずだったが、その>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

岩井俊二作品初めて見たけど、、天才かよまじで…。。むっちゃくちゃよかった。

物静かで素朴な主人公を演じる黒木華は、ネットで知り合った男性とあっさり結婚するも、失敗してすぐに離婚。いろんなところを渡り
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メメント(2000年製作の映画)

4.0

これはすごい!!

妻を犯し、殺したジョン・Gという男を探すレナード。記憶が10分しか保たず、身体中に犯人についてわかった情報を刺青でメモしている。

やっぱり面白いのは展開の進め方。時系列が遡ってい
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.6

うーん、なんというか、味気ない印象だったなー。

そんなに話に起伏もないし。「天才非行青年がカウンセラーと打ち解ける話」っていうテンプレ通りにストーリーが運ぶから、まあ、そりゃそうなるよね。って感じ。
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(1963年製作の映画)

3.2

サイコに引き続き自分のなかで勝手に開催されているヒッチコック大鑑賞大会。

いやー正直これは、ストーリーとしてはかなりびみょい!!!

サイコがよかっただけに期待しすぎた感はある。

なにより、ツッコ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.4

はい、ようやく見れました。初の立誠シネマで、この世界の片隅に。

期待を裏切らない作品でした。上映中の没入感と見たあとの疲労感と脱力感、余韻がすさまじい。

この映画の圧倒的な没入感を作り出しているの
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