こたつムービーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

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「ベルリン・天使の詩」の続編。
一度観てるのだが全くと言っていいほど忘れていて新鮮な映画体験だった。

これねぇ、今観ると味わい深いわ。

前作が「アート系映画」の金字塔である分、当時の本作への戸惑い
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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久しぶりに再見した。

もうこの映画は天下を獲っており、今語るべくもないが、もうホント80年代ど真ん中であり「単館系」という言葉を知る昔かたぎのアート映画ファンには伝説のような作品の一つだ。それはすな
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

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映画の日に劇場で。

「サリーポッターのパーティー」が中毒性高く新作を追った。若年性痴呆症を患った父と娘の24時間モノだ。
(なおジャンルとして「24時間モノ」というのは列記としたイチジャンルだからね
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サリー・ポッターのパーティー(2017年製作の映画)

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WOWOWにて。
ふいに見出し、いや、これが面白かった。

キリアンマーフィーがなんでテンパってるのか? という冒頭のハテナが明らかになるストーリーもさることながら、


こんなパーティー、つまらねー
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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「こんなことってあるんですね」
まで積み上げる、男たちのポートレート。
それはやや戯画的だが、レストランの前で靴紐を結ぶ男ふくめ、その後の高良健吾の登場にワタクシも華子ちゃんのキモチとなってたいへん共
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0086笑いの番号(1980年製作の映画)

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wikiるとオレはどうやら88年日曜洋画劇場で目撃したのだ、とわかる。
それ以来の鑑賞となった。
(なんたってDVD化されてないからな)


こんなにつまらなかったっけ・・


大抵の80sコメディと
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漂流(1981年製作の映画)

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ケーブルにて。
ほぼ幻の(DVD化されていない)映画を鑑賞した。八甲田山の森谷司郎作品。

どっぷり、かつ見応えある、2時間半。
撮影も凄く、傑作、と言っていい映画。
ただし(他の方も言及している、て
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炎の裁き/疑惑の炎(2018年製作の映画)

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いい映画だ。
何気に見始めて最後はどっぷり見てしまった。

所々でセリフに知性もある。
「全ての者に氷は配られる。だが、金持ちは夏にもらえる」ーーなんてすごく粋だ。
そしてフランクルの引用が深い。
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ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

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デイヴの実直さがクル。

デニス・クエイドの挫折も。
あの石切場の水泳レース。
これがこの映画のヘソだ。効きまくってる。
父は言う「この建物も建てた。始めは愛着あるが、彼らが暮らし始めるとそれもなくな
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

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2008年作。
マシューマコノヒーが小物に見えるのがなんとも時代だ。
そしてこの頃から最高のロバートダウニー。トムクルーズもタブー破り愉しんでいる。この二人、なによりうめぇ・・

今見るとホント得する
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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IMAX。
何回目だろうな。
時代が経てば経つほど、セル画の貴重さが身に沁みる。
声優の配役は的確にしてオールスター。伊藤和典が用意する台詞はソークール。空白を埋めるのは観客自身。
豊かな作品。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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ドライブ・マイ・カーを観た。
コンテキストのとても豊かな映画。これほどアバンタイトルの長い映画にも出会った試しはない。劇中劇にゴドーとワーニャ伯父さんが多言語で出てくる。本読みは(当然だが)「コールド
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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「部屋を見せるなと言ったのに!」

父の痛切が響く。
やっちまったな、ポリス。

なんとなく3分の2辺りきて「こっちかもな」という察しはついたが、だからなんでーい!と自分にツッコむわ。
こういった創意
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クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(2018年製作の映画)

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クリムトの絵が好きなので観た。
なおよく並列されるエゴンシーレだが、私は断然クリムト派。
(エゴンシーレの死因はあの「スペイン風邪」。100年前のパンデミックだった。)

世紀末から世紀明けウィーンの
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

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映画の日に孤狼の血2。以下敬称略にて。
誰もが言うはずだが、鈴木亮平が本当に素晴らしい。冷たい熱帯魚のでんでん以来の日本原産シリアルキラー。その怖さと闇の衝撃度はヒメアノールの森田剛以来、とも言えるだ
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ケンネル殺人事件(1933年製作の映画)

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アマプラ鑑賞。
いろいろあるなぁ。どこから語ろう・・

小学校の時のヒーローの一人がファイロ・ヴァンスだった。「グリーン家殺人事件」が好きすぎてね。
今回このケンネル殺人事件は本も映画も初見。で、懐か
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恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

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カルトというか、一時期幻だったウルマー監督のフィルムノワール、45年産。

こんな代物がAmazon primeでサクッと観れんだから、ホントいい時代ですよ。

ちなみにオレの初見は10年程前、誰かが
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

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久しぶりに再見。
伝説として誉高い吹替版、ではなく字幕にて。

この映画は軽いコメディだがかなり《映画IQ》は高い。保釈金融、壊れた腕時計など「お膳立て」は完璧。ストーリーの骨格はオーソドックスだが次
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刑事物語3 潮騒の詩(1984年製作の映画)

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連続鑑賞3作目。
そうか沢口靖子のデビュー作か。
それよりも星由里子が浜木綿子かと思った。

導入から中盤はダレるが民宿海の子では安定する。くどいようだが「1」が良すぎる上、シリーズが進むほど《素の武
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刑事物語2 りんごの詩(1983年製作の映画)

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「どうして素敵な人って悲しげなんでしょう」
「それはあなたが哀しい人だからよ」

2の傑出セリフ。倍賞千恵子とのやりとり。
作品の出来は断然ファースト。
若干パワーダウン、小慣れてしまった。が、それは
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刑事物語(1982年製作の映画)

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歌は歌って初めて歌であり
鐘は叩いて初めて鐘であり
愛は 愛は与えて初めて愛であり


最後の美しすぎる台詞。
ラストシークエンスが泣けるってもんじゃない。くそー。昔は2りんごの詩や5の賀来千香子が記
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突破口!(1973年製作の映画)

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むちゃくちゃ面白い。
なんだこのタイトすぎる無駄のなさは。

近年の説明過多でクソのような媚びは一切なし。それでいてちゃんと回収するこの手腕。いい映画とは何かを改めて確認させてくれる。

ハードボイル
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

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封切り時映画館以来の再鑑賞。
力強い。マークライランスは改めて絶品。
東ベルリンのソ連大使館での「偽家族」の描写も強烈。

クライマックスの橋の上は映画的にして最高。そしてほぼ「利用されて」終わる東ベ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

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やってると見てしまう。
そして20年経っても色褪せるどころか時代の方が近づくような感覚をもつ。ゼメキスのなかでも最もエモーショナルな作品だ。

ウィルソンに泣け。

ラストの十字路が好きすぎる。

2番目のキス(2005年製作の映画)

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野球少年

「でもさ、
 レッドソックスが君を愛してくれた?」


普遍的なテーマの現代劇。
かなり身につまされる。主人公にとっては野球、それもレッドソックスってだけで人それぞれ置き換えて考えられるだ
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

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ゾーイ
「原子は観測される限り、主催者の思う壺」

二重スリット実験、量子の世界。
たしかに粒(個)になったり波(集団)になるのがこの世の中かもしれないし、映画も粒と波のようなもの。

しっかし
一万
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

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何度見てもいいねぇ。
文部省選定映画。良心が詰まってる。
これと「リトルダンサー」「マーヴェリックス」でキマりだ。

ローラダーンがまた良い。
これも全国の教師協会の必須科目にすべき。

クリスクーパ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

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ダニエルクレイグ好きにはたまらない映画。
ところどころ入る下らないユーモアも最高。
「盛り上がってるところすみませんが」
笑。

これはクラシックな推理劇、という外套で包んだ移民問題への痛切な風刺であ
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第9地区(2009年製作の映画)

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突っ込みどころは多々あるが
力強い秀作だ。ようやく見た。
様々な往年のSFホラー(ザ・フライやバタリアン)をも継承してマナーを感じる作品だ。

ヨハネスブルクであることも必然。
差別・偏見・種の違いを
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

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二本立て。ファイナルからみて正解。
これは有村架純の映画だった。
一転アダルトなエピソード0、前日譚。

冒頭の「口咥え」殺陣振り付けは常に新しさを求める谷垣アクションだな、と感じ、沖田総司と抜刀斎の
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

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とにかく新田真剣佑の映画だった。
これに尽きる。彼の映画。
冒頭の列車からビンビンきてた。
脱いだ二の腕がまたいい。彼に代表作ができたことを素直に祝福したい。

エディ・コイルの友人たち(1973年製作の映画)

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102分でも緩慢で、手製の編集で82分にしたバージョン、本日鑑賞。(だいぶ前に編集した物。今日久しぶりに再鑑賞の意味)
自分で再編集してしまう位「惜しすぎる」魅力がこの映画にはある。

要するにこの映
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

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良い映画でした。
10年前本国で大ヒットし日本でも熱狂的ファンができたことも頷ける。これ、ハマる人めちゃくちゃハマるだろうなぁ。
今では「新聞記者」のシムウンギョン。10年前の彼女、すごく良くて釘付け
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