モモモさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

3.4

この手の映画に付き物の「なんで英語喋ってんだよ」が気になって最後まで没入出来ず。
ブラピ、世界で一番ホットな男。

フローズン(2010年製作の映画)

3.7

雪山もリフトも怖くない、怖いのは動物でした映画。
「当事者には絶対なりたくないし、こんな胸糞悪い物を見せんなよ…」と純粋に思わせてくれる死亡シーンが2つあるので、その描写の性格の悪さだけでも鑑賞した価
>>続きを読む

オーシャンズ13(2007年製作の映画)

4.0

キャラクター(俳優)描写特化映画。
ストーリーはオマケで本筋は人物描写と野郎達のブロマンス。その俳優のファンならニヤリとくるセリフが良い。
「お前TVで泣いてんのかよ笑」と小馬鹿にしてたブラピがそのT
>>続きを読む

ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

4.0

終盤での諸々の解決がアッサリし過ぎだなとも感じたが、決勝戦の面白さで帳消しになった。
バンドマンはクソ、これは世界共通認識なんですね。

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.6

夢遊病の視点で世界を観ている様な気分に陥る映画。
「なるほどねー」と「……ん?」が交互に押し寄せるラストは好き。

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.3

自分の「怖いもの」「嫌なもの」にクリーンヒットし過ぎて、想像の数倍怖い映画だった。寝る前に見るんじゃなかった。
一定速度で絶妙な距離感で現れる「IT」の生理的嫌悪感が凄まじい。
ただ歩いてくるだけでこ
>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

4.0

細田守という男の趣味嗜好と子育て、
家族経験の実体験(であろう)を凝縮し、SFとも言えるしSFとも言えないミニマルな物語に語り直して見せた秀作。
序盤の展開で「あれ?もしかして思ってたジャンルと違う?
>>続きを読む

BLEACH(2018年製作の映画)

3.0

僕が人生で最初に買ったコミックは「BLEACH」で、全ジャンプ作品で一番思い入れがあるのも「BLEACH」なんですが、そういった要素を抜きにしてもこの実写化は無しだと思います。
「説明的過ぎる口調」「
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.1

トムが飛び、トムが落ちて、トムが殴られ、トムが殴る。
トムが撃って、トムが轢いて、トムが走り、トムがヘリに乗る。
相変わらずのトム・クルーズ全部盛りなサービスの塊映画。
IMAX画角に広がるヘイロー降
>>続きを読む

バオ(2018年製作の映画)

4.0

「インクレディブル・ファミリー」と同時上映なのは同じ「お母さん映画」だからだろうか。
終盤のアレで「え!そんな大胆な怒り方あります!?」と腰を抜かしそうになった。
世界中、みんなお母さんが好き。

インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.3

懐かしさと童心が爆発する「第1作目のEDから直結するOPシークエンス」で大興奮。
専業主婦ってメチャクチャ大変だぞ、母ちゃんってマジで凄いんだぞ、というメッセージがビンビンに伝わってくる「母の日に観よ
>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.9

ここまで丁寧な「恋愛描写」がある映画だと思ってなかったので面食らった。
道化故の悲しさ、孤独が描かれていたので僕は大満足です。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.3

土地が人から理性を奪い、土地が人を殺させ、土地が人を殺す。正に「テイラー・シェリダン作品」であった。
冒頭から作品を支配する静粛さが堪らない。その静粛さが打ち破られ全容が明らかになる回想シーンへの入り
>>続きを読む

オーシャンズ12(2004年製作の映画)

4.2

冒頭から始まるワンカットの連続にフェチズムを刺激され続けた。
防戦一方で行き当たりばったりな展開だが、オチを考えれば納得。途中で勝ちは決まっているのだからヤケクソ気味なのも仕方ない。
「第3の壁」を複
>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

理想的な漫画原作の実写作品だった。
過剰な演技の数々も、作り込まれた美術、意図的に現実から逸れた照明のお陰で陳腐な物にならず映画の味として昇華されている。
ガチガチに作り込んだであろうストーリボードの
>>続きを読む

バレー・オブ・バイオレンス(2015年製作の映画)

3.6

犬を殺しちゃいけないリスト
・イーサン・ホーク
・キアヌ・リーブス

バックドラフト(1991年製作の映画)

3.6

兄弟の愛憎劇と消防士ドラマとミステリーのゴチャ盛りを職人ロン・ハワードが手堅くまとめる。
手堅くまとまり過ぎて逆に琴線に触れなかった。

凶気の桜(2002年製作の映画)

4.0

激しい「動」的な前半戦からの、本物に関わった事で瓦解していく「静」的な後半戦が良い。
個人的ベストアクトは須藤元気。

ラスト・ウィッチ・ハンター(2015年製作の映画)

3.4

映画としては普通に駄作だが、ヴィンがいつものヴィンスマイル&ヴィンウィンクをかましてくるのでヴィン映画としては及第点。

最も危険な遊戯(1978年製作の映画)

3.5

冒頭のうだつの上がらない松田優作が良い。当時と今では価値観が違いすぎて何とも。

100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)

3.6

目のクローズアップの使い方が良かった。
ゴシックホラー的なカラーリングが病院を幻想的に変え寓話じみた魅力を出している。

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.9

「ジュラシック・ワールド」待望の続編は倫理観ギリギリオーバーのエンタメ大作でした。
クリス・プラット主演映画史上、一番スリムなプラットを堪能した。
「稚拙な人物描写」「倫理観アウトな脚本と演出」は前作
>>続きを読む

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

4.2

「オーデション」の魂を継ぐ「狩られる側が狩る側を狩る」映画。
不快感と居心地の悪さがEDまで持続し続ける復讐映画。
期待していた血みどろガンアクションをこれでもかと魅せてくれただけでも大満足。
クロー
>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

「面白いよ」という評判だけを当てに予告編も何も観ずに鑑賞。結果は大当たりだった。
児童虐待映画の皮を被った映画製作賛歌映画だった。
映画を作る過程で生じる問題も、生みの喜び、観客の反応、肉親の応援の前
>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

4.0

冒頭のライブシーンに始まり、やたらと爆発する銃撃シーン、主演のマイケル・パレ、西部劇的なシンプルな物語と演出と言った「カッコイイ」だけで映画が持つ90分間。
性愛無き男女のバディ、寡黙な主人公、バイク
>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.9

一緒にトゥルーマンの生活を覗き見る様なカメラアングルの数々が良い。
決め台詞がある映画は大体面白い。
どれだけ捻くれた生き方をすればアンドリュー・ニコルみたいな脚本が書ける様になるのだろうか。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.1

現場の混乱を見せまいと職人ロン・ハワードが手堅くまとめたSW・スピンオフ。
それ故に特出した出来では無いのだが、程よく楽しみ、あるサプライズに度肝を抜かれた自分が居たのが正直な所だ。
新・ソロのオール
>>続きを読む

V.I.P. 修羅の獣たち(2017年製作の映画)

4.2

「新しき世界」「隻眼の虎」では若干なりを潜めていたが、パク・フンジョン監督が「悪魔を見た」を書いた男なのだと再認識できる傑作ノワール。
韓国印の陰惨な暴力描写にも慣れてしまった自分の心を久し振りに抉る
>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

一度も行ったことがない、見たことがない場所なのに異様な程の生々しさを感じる映画だった。
最初は「なんだコイツら…」としか思えない子供達だが、EDの頃には深く感情移入している自分がいた。
ラストの「ゲリ
>>続きを読む

修羅の華(2017年製作の映画)

3.4

設定やキャストは結構良いのに、それを活かしきれてない歯痒さがあった。
ショットガンで暴れる映画は、古今東西問わず最高。
ラストシーンだけは良かった。

メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

3.8

3部作それぞれのジャンルを変えてくる「メイズランナー」シリーズ。
最終作は1+2+サイバーパンク&ガンアクション&マッドマックスな胃もたれを起こすゴチャ盛り仕様。
2から脚本はひっちゃかめっちゃかなの
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.6

予告編しか観ていなかったので、視点がオギーと両親だけではなく姉やその友人、学校の友人達に変わる群像劇になっていたのが嬉しい誤算。
自分が中心になれない心のシコリを感じながらも兄妹への確かな愛情を抱く姉
>>続きを読む

ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

3.5

とんでもSAMURAI活劇戦隊物バットマンムービー。
「みんな、バットマンは知ってるよね?」という大前提で進むトチ狂った物語にお腹いっぱいです。
「ニンジャバットマン」を体現するラストバトルは「アニメ
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

「実家の嫌な所」」「家族の嫌な所」「母との関係の嫌な所」は男女関係なく世界共通なのだと痛感した。
漠然とした「都会」への憧れと「ここではないどこかへ行きたい」という願望が懐かしく、恥ずかしくもあった。
>>続きを読む

名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

4.4

計算され尽くした構図とカット割り、二転三転する物語構成、それを心地良いテンポでセンス良くまとめた編集で魅せる韓国産ブロマンス・ノワール映画の傑作。
軽薄さで塗り固めた兄貴も、端正な顔立ちで叫び暴れる弟
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

是枝監督の総決算的作品。
生と死、家族と夫婦、父と母、父と子、母と子、兄と妹、祖母と孫、あらゆるテーマを歪に描く。
その歪さ故に「家族」という物を浮かび上がらせる物語に感服した。
画の狭さが、圧迫感が
>>続きを読む