GONさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

演劇1(2012年製作の映画)

4.0

観終わったあとに気づいたけど、監督が完全に存在感を消して、最後まで観察者に徹していたことに驚いた。

劇作家・平田オリザを追う長尺ドキュメンタリー。最初の30分は流れが掴めなくて退屈に感じたけど、そこ
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青春群像(1953年製作の映画)

3.6

見た目は大人だけど中身はガキんちょな若者達の日々を描いた群像劇。トレスポの源流かな?
やっぱフェリーニさんはカラーより白黒の方が良いな。ニーノ・ロータの音楽が超素敵でいつまでも聴いてられる。
因みにこ
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秋津温泉(1962年製作の映画)

3.5

深夜の2時から観たのが悪かったのか、後半は眠くなってしまった…
少なくとも前半は自然が美しく、面白かった。要再見。

聖なるもの(2017年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃだよっ!
色んな人が言ってる通り庵野っぽくて、そこに『8½—』の要素が加わった感じ。てか、8½—とほぼ同じシーンあったよね。
岩切一空は現代日本映画トップクラスの映像作家なんだろう。ドキュ
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.5

上手いッ!上手すぎるッ!!

黒澤作品は時代劇しか観てなかったから他のジャンルも観てみたんだけど、まさかサスペンス系でこんな大傑作を作り上げていたとは!いやこの映画はサスペンスなのか?人間ドラマと表し
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.0

あの2人まんま3POとR2じゃん…
キャラクターが魅力的過ぎて真似されまくった冒険活劇。前半が結構面白くて笑えたな。
まさかオリジナルよりインスパイア作品の方が世界的に人気出るなんてルーカスも黒澤も三
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羅生門(1950年製作の映画)

3.6

こういうたまに見る物語手法の事を羅生門効果って言うらしい。なるほどこの作品が原点だったのか。
世界遺産レベルの傑作って褒めちぎられるほど面白いとは思わなかったけど、さすがに良い映画だったな。ただ平安時
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.6

初アニエス・ヴァルダ。
白が映えるオシャンティーなヨーロピアンムービー。
ベルイマンみたいな撮り方をする作品でした。

椿三十郎(1962年製作の映画)

3.7

ブシャーって!!
噴水みたいにブシャーって勢いよく血が噴き出してやがるよ!!
全体を通しては時代劇らしからぬ頭脳戦が繰り広げられるんだけど、要所要所にしっかり華麗な殺陣をキメてくれるお陰で最後まで目が
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.0

同監督作『お引越し』ほどはハマらなかったけど、面白かった!皆が笑顔になれる幸福映画。
後半のジャズシーンは掴みどころのない、優しい幸福感が画面を包み込む。
ヒロインがあっちの世界に旅立った後鶴瓶とヒロ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.0

初黒澤明監督。遂に。今までなんやかんや理由をつけて手を出してなかった世界のクロサワ映画を遂に見たぞ!
マジで開始1秒から傑作だと分かるくらいとてつもないエネルギーを感じた。三船敏郎が激シブでカッチョイ
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女咲かせます(1987年製作の映画)

4.2

笑いあり涙あり昭和感満載の傑作!
強盗のシーンドタバタしててやたらコミカルな音楽流れてるのにハラハラする現象なんなのこれ。
新幹線のシーンからはずっと最高。キャラの撮り方とセリフはベタな感じなんだけど
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血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

3.8

白黒映像がいい感じの雰囲気出してる古典ホラー。
冒頭がめっちゃ印象的であの仮面からOPに突入する流れは見入ってしまう。
バーバラ・スティール出てた。美人。

血みどろの入江(1970年製作の映画)

3.5

初マリオ・バーヴァ。
突発的な演出が上手い。
シンエヴァ劇場で観に行くために早起きしたせいでクソ眠くて何回かウトウトしちゃった…

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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【2021/4/1 劇場にて再鑑賞】
新しい特典が欲しかったので観てきた。
考察とかパンフレット読みまくったから今度こそはいけると思ってたけどやっぱりハマらんな…

【2021/3/8 劇場にて】
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.5

世界観が最強。
最もエヴァらしいエヴァ。
最も気持ち悪いエヴァ。
んで、最も完成度が高く圧倒的に面白いエヴァ。
甘き死よ、来たれ。

頼むから明日見に行くシンエヴァには量産機は来ないでくれ。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.1

昭和天皇にパチンコ玉飛ばした事件をあたかも武勇伝のように語っちゃうデンジャラスジジイを追ったドキュメンタリー。
いつも通り生活してる中で急に自宅にあんなヤベェ奴が土足で入ってきたら怖いわな。しかも口を
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お引越し(1993年製作の映画)

4.3

超良かった!
言葉に頼らず映像で語る映画はだいたい無条件で好きになれる。
父と母のギスギスした関係により生まれる心理描写や行動は一瞬過剰表現にも思えるけど実際かなりリアルだし、それを見事に表現した中井
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MOTHERS(2020年製作の映画)

4.3

すっげぇドキュメンタリー。
ドキュメンタリー映画はほぼ見た事ないけど、傑作であることは間違いないんじゃないか!?
編集とかカメラアングルがどう考えても学生の卒業制作の域じゃなかったから途中で再生止めて
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.5

久々のエリセ。
ミツバチのささやきに比べると簡単なストーリー。
謎が謎のまま終わる感じは好きだけど、全体的に喋り過ぎな気がする。

ピクニック(1936年製作の映画)

1.8

うーん映像は綺麗だと思うんだけど単純に合わなかった
怪しい男2人組に少女とオバサン預けるのは流石に危機感なさすぎじゃねー?

コロンバス(2017年製作の映画)

3.5

冒頭5分がパーフェクトな映画でございました。ラスト10分も良かったな。それ以外はパワー不足かも。
この映画を見る前に小津作品に触れておいた方が良かったかな。

木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.0

ゴダールっぽさアリ。
その分ロメールらしさは失われるんじゃないかと思われそうだけど、そんなことなかった。ただ面白い作品かと聞かれると結構微妙。
それにしてもアリエル・ドンバール老けたな!

パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.0

1話目が面白い。
ロメール作品に出てくる金髪女性は全員美しい。パリの街を歩いてるだけで魅力的。超映える。
それに対して黒髪の女性はそんなに可愛くない。ただ、1話目の黒髪ヒロインは美人でした。ファッショ
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.7

幸福度限界突破!!!!!!
ラストシーンが最高すぎるぞーーッッ!!!!!!

この作品では僕の好きな、ロメールが撮ったキャラクター達の幸せそうな笑顔が沢山見れる。ロメール作品に出てくるキャラが浮かべる
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

2.0

面白くなかった。
泣いてる人も見かけたけど僕はこの作品で感情を揺さぶられるほどの感性も経験も持ち合わせてない。
僕が何よりも嫌いなのは感情を言葉で説明するところ。映画なんだから、映像で語れよ!って思う
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.4

こ、これは!
今まで見てきたロメール作品の中でブッチギリで面白かったぞ!

オムニバスはあんまり好きな形式じゃないんだけど、これはストーリーがサクサク進むし、いちいち面白いし最後まで飽きずに見れた。い
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

これは好きな方のロメール。緑が美しい。そしてラストシーンが素晴らしい。
女性陣は初めはあまり惹かれなかったけど時間が経つにつれてだんだん魅力的に見えてきた気がする。終始女子同士の会話が続くけど、前半は
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大頭脳(1968年製作の映画)

4.1

キャラクターが魅力的!
古い映画なのに古臭くないコメディ。ストーリーはルパン三世っぽい。まぁルパン見たことないんですけどね。
それにしてもベルモンドカッチョイイなぁ。どんな状況でも軽いノリで曖昧に解決
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ベルタのモチーフ(1983年製作の映画)

4.3

すっげぇ〜・・・
映像の余裕よ…

ホセ・ルイス・ゲリン初挑戦。
今まで見たことないような映像体験。これを20代で撮ったのがバケモンすぎる。ゲリンは一体誰から影響を受けてこんな映画を撮ったのだろうか。
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満月の夜(1984年製作の映画)

3.6

結構面白かった。平均的なロメール。
ラスト5分のクズヒロインの転落劇は最高すぎて爆笑した

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

2.0

ロメールの代表作のひとつだけど、僕はあんまり面白いと思わなかった。
多分だけど僕はキャラが楽しげに笑顔を浮かべていたり、美しくカラフルな映像を撮るロメールに魅了されるのであって、この作品みたいなシリア
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.3

久々にディスプレイにシャーペン突き刺したくなるくらいムカつくヒロインに出会ってしまった。
中学の時にこんな女子いたわ。めちゃくちゃ嫌いだった。もう二度とあんな奴に会いたくない。
フランスの街並みと彼女
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.2

変態、友情、家族、信仰、崩壊、兄弟、愛…

濃い。濃い4時間。長ぇけどすぐ終わる。
最初の1時間はおっそろしい程の超ハイテンポでストーリーが進むから「これ4時間持つのか?」って不安になりながら見てたけ
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

4.5

初・ロメール!
どんな映画を撮る監督なのかなってワクワクしながら見たけど、こういう映画撮るのか!めちゃくちゃなゴダールの映画を正しく撮りましたよ!みたいな。
中盤の尾行シーンがめちゃくちゃ好きだった。
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