しんごさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.5

あまりの待遇の悪さに怒りが爆発した戦艦ポチョムキンの水兵達がストライキを敢行。悪魔の様な上官を殺害し反乱する、というお話。

1905年に始まったロシア革命20周年を記念して製作された紛れもないプロパ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

4.0

「オトナ帝国の逆襲」もだけど原恵一監督はアニメという枠で大人をも泣かせてくれる。深夜に観てボロ泣きしました。野原一家が戦国時代にタイムスリップするSF要素と又兵衛と廉による悲恋が見事に絡んだストーリー>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.5

日本アカデミー賞において最優秀主演女優賞及び最優秀助演助演賞を授賞し、Filmarksの評価も高い本作だが正直私はあまり好きになれなかったです。

双葉の不遇さがとにかく辛い。与えるだけ与えやっと自分
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ターミネーター(1984年製作の映画)

4.0

低予算は作品の質に関係ないことを証明したSF映画の秀作。AIが小説まで書く現代において、人工知能「スカイネット」率いる機械軍によって荒廃した未来というプロットが当時より不気味なリアリティを伴い迫って来>>続きを読む

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.5

星の数ほどある法廷物の中で本作は軍隊という超縦社会の特殊な環境で起きた殺人事件の裁判を描いている。

軍隊ならではの特殊な仕組みは馴染みがないが巧みな脚本のおかげで我々にもすんなり理解できた。

「コ
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.9

恋愛絡みで前科持ちとなった鈴子。実家にも居たたまれなくなった彼女は100万円貯めたら次の街へと移るという奇妙な目標を立てるが...。

蒼井優による蒼井優のためのロードムービー。刑務所の塀に沿って歩き
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.2

「クラシック」は「古いモノ」ではなくて「普遍的」だと理解する痛烈なブラック・ジョーク作品。とにかくラスト10分が壮絶過ぎる。

トーキー映画へと移行する過程で過去の人となったサイレント映画の元大女優ノ
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ルパン三世 燃えよ斬鉄剣(1994年製作の映画)

3.5

観てて涙が零れそうになるのはルパン役の山田康雄さんの声。前作「ルパン暗殺指令」(93)では病気のため後半はイスに座って収録を行ったが、本作の時点ではイスに座るのさえ困難な状態で収録を敢行したそう。声は>>続きを読む

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

4.2

ミュージカル映画の傑作として名高いが、個人的には「言葉と品格」「男女の差」「人と接する態度」に切り込んだ点にかなり感銘を受けた。唯一の難点は上映時間が約3時間と長すぎること笑。

綺麗で正しい言葉を話
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星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

3.8

架空のザムンダ国のアキーム王子が花嫁探しのため貧乏学生に扮してニューヨークに来るお話。

マシンガントークや下品なジョークが無くともエディ・マーフィーは充分魅力的な俳優なんだと実感する作品。王位継承者
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COWBOY BEBOP 天国の扉(2001年製作の映画)

3.9

渡辺信一郎監督は「カウボーイ・ビバップ」のTVシリーズを製作した際周りから散々叩かれたそうだ。構成がルパンの二番煎じと批判され、ジャズ中心のBGMに上層部は「サントラの採算も度外視か?」と嫌味を言った>>続きを読む

ロープ(1948年製作の映画)

3.4

アカデミー作品賞に輝いた「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014)での臨場感ある長回しは観客に鮮烈な印象を残したが、本作は「~風味」ではなくまさしくワンカットで構成された作品であ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.3

映画好きでこれに胸踊らない人いるの?ってくらいテンション上がる作品。スピルバーグって70歳過ぎてるのに感性がいつまでも豊かな少年、というか根が熱烈なヲタクなんだと実感。

自分ですら元ネタの映画が20
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.5

スコセッシ監督は本当にストーンズの「ギミ・シェルター」好きだな笑。いつも絶妙なタイミングでこの曲がかかるセンスの良さ。

「暴力を描くことで暴力を否定する」というのは深作欣二監督の理念だが、深作を敬愛
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ロックアップ(1989年製作の映画)

3.6

スタローン主演作の中でもかなりのお気に入り作品。出所3週間前に極悪囚人ばかりの刑務所に移送された男による脱獄ドラマ。

リアリティ完全無視なベタドラマだけどこのざっくりした味の旨さ。80年代のスタロー
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

子供心を持つプロの大人達が全力で創りあげた名作。

この作品が凄いのは初めて観た時と全く同じ感動を毎回感じさせてくれるところ。たとえ名作でも何年後かに観ると「こんな感じだっけ?」と悲しくなることがたま
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ソウ(2004年製作の映画)

4.7

完全な食わず嫌いだった。
...のを今さらながら後悔した。

何なんですかこの面白さは。ベースが密室劇であるにも関わらず異様な緊張感が冒頭からラストまでの105分間一切途切れないストーリーの見せ方が凄
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リーサル・ウェポン3(1992年製作の映画)

3.4

ドラマ版に影響を受けての復習3作目。

本作でクローズアップされる「コップ・キラー」なる改造拳銃はブルドーザー等の重機の装甲も貫通する代物で観た当時は「アメリカの武器ってすげー」と感動したものですが、
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リーサル・ウェポン2 炎の約束(1989年製作の映画)

3.3

ドラマ版が先週からレンタル開始。これが面白くて毎日観てる弾みで元ネタコンプリート祭開催。

傑作の1作目に比べて確実にコメディ要素が増してます。その立役者は今回から参加のレオ・ゲッツであること間違いな
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.4

個人的には韓国版の方が好きです。でも多部未華子版も面白くてホロっと来ました。

倍賞美津子さんは少し口うるさいお婆さんで韓国版のマルスン婆さんの毒舌は改めて凄いなと感じた笑。

全体的にライトな感じに
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怪しい彼女(2014年製作の映画)

3.9

70歳の毒舌お婆ちゃんが突然20歳に若返る韓国発コメディ。

ザック・エフロンの「セブンティーン・アゲイン」は中年のおじさんが高校生になる話だったけどこっちは70歳が20歳に戻るもんだから見た目と言動
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.8

とある1日を無限ループすることになった男のコメディだけど、単なる娯楽に留まらない寓話みたいな作品。「アバウト・タイム」と比較出来る点もあるけど、「今を大切に」というテーマの伝え方は本作の方が好き。>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.2

今まで観たミュージカルの中でも屈指の面白さ。本作では登場人物の台詞と感情がそのまま歌詞とリズムになるので曲に移行しても感情がすっと入り込めた。

サーカスの創業者P.T.バーナムの半生を描いた本作はシ
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最凶女装計画(2004年製作の映画)

3.9

タイトルからただのB級パロディ映画かと思いきや中身はかなりしっかりした王道コメディ。

ひょんなことから白人セレブ姉妹に変装するハメになった黒人刑事の兄弟ってプロットがもう既にアホ過ぎて堪らない。性別
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クール・ランニング(1993年製作の映画)

4.1

現在の平昌オリンピックにおいて半裸で旗手を務めたことで注目を浴びたトンガのタウファトフア選手。最下位近くながら見事完走を果たしたこの雪のない国の選手を見るとこの映画を思い出す。

1988年のカルガリ
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.7

これが大好きなのは自分だけじゃないはず。

ティム・バートン版バットマンのテーマは「異形への愛」らしいけど、そのテーマが完全に極まった作品。

奇形ゆえに産まれてすぐに捨てられたペンギン。彼を乗せたゆ
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Ray/レイ(2004年製作の映画)

3.6

「目は見えないけど、馬鹿じゃないのよ」。このレイのお母さんの台詞が本作で一番印象に残ってる。

黒人差別が当然視されていた50年代のアメリカで更に盲目というハンディを背負ったレイの人生はまさに「波乱」
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

非常にクオリティ高い濃密な群像劇を堪能。「人がお互い理解し合うことの難しさ」や「無くならないテロリズム」などをミズーリ州の小さな町を縮図にして見せられている様な作品だった。

娘を殺されたにも関わらず
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.9

「また、明日ね」ってフレーズで泣ける映画があるとは...。あえて分かりやすく張られた伏線が心にじわじわ効いてくる作品。

分かっちゃいるけどこういう展開の作品につくづく弱い自分がいるんだよなぁ。「負け
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.6

「最後のジェダイ」でスターウォーズに新風を吹き込んだライアン・ジョンソン監督によるSFアクション。

未来におけるタイムトラベルの扱われ方、ルーパーの仕事内容、「ループを閉じる」の設定がとにかく面白い
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月世界旅行(1902年製作の映画)

4.0

今から116年前に製作された世界最古のSF映画。「映画は人を楽しませるモノ」というメッセージを直球で教えてくれる作品。

アドベンチャー活劇の楽しみがギュっと凝縮されている14分。短い時間の中に起承転
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

3.9

「攻殻機動隊」の次は「PSYCHO-PASS」がハリウッドで映画化されるのを強く望む者です。本編で英語が多用されているのは海外輸出を志向しているのかな?と勝手に邪推。

「マイノリティ・リポート」を思
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.7

このバカさが異様に好き笑。
理屈抜きで感性で楽しむ映画。

ナンセンスコメディの金字塔なだけあってストーリー展開の論理飛躍は当たり前。終盤に向かいどんどんカオス化する内容はもはや清々しさすら漂うほど。
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血と骨(2004年製作の映画)

3.8

法治国家の仕組みとか労働者・女性の権利を「力」でねじ伏せ蹂躙してきた時代がたしかにあったんだな、と感じ心が重くなる映画。

暴力と強欲で周囲を支配するも誰にも心を許せずやがては自滅していく主人公の金俊
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ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト(2008年製作の映画)

3.7

「ディパーテッド」の冒頭然り、スコセッシ監督の映画にはストーンズの「ギミ・シェルター」がよく使われている。それくらいストーンズに傾倒しているスコセッシが彼らの2006年のツアーをドキュメンタリー形式で>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

相変わらず痛快すぎ。副題に倣えば本作のクオリティ自体が「ゴールデン」。一番黄金級なのがキャストで、まさかのオスカー俳優が4人も出演笑。文芸や社会派作品でなくアクション映画だよ?オファー出した方も凄いけ>>続きを読む