やっと観てきました。「スター・ウォーズ」の中でも特に謎の多いハン・ソロの過去にスポットを当てた本作は蓋を開ければライトな冒険活劇だった。
「帝国の逆襲」(80)、「ジェダイの帰還」(83)で脚本を担>>続きを読む
大人になると大小問わずウソをつく機会が増える気がする。「電車が遅れました」や「風邪を引きました」は中高生でも言いそうだけど、気遣いの念から真実を隠すウソが「優しさ」と言い換えられたりもする。
本作の>>続きを読む
「隣の芝生は青く見える」という諺があるが、人は今自分が居る所以外に素敵な「理想郷」を見出だしてしまいたくなるもの。では、実際そこに旅立ってみた果てに何が見えたのか?...について描いたのが本作。色んな>>続きを読む
『映画脚本100のダメ出し』(ウィリアム・M・エイカーズ他著)の中で「不要なセリフを削る必要性」の項がある。著者曰く「もしペン1本が20キロくらいあるなら君たちはセリフを減らすことに全力を尽くすだろう>>続きを読む
バットマンが戦国時代にタイムスリップするという奇想天外なプロットからして絶対に鑑賞すると決めていた作品。
戦国時代が舞台だけど細かな時代考証は丸無視して楽しむべき娯楽。動力で動く城、マシンガンを撃ち>>続きを読む
少々ボケたお爺さんやお婆さんが同じ話を何回もするのにウンザリした経験をした方も多いとは思いますが、この「ボケ」には理由があると紹介する番組が興味深かった。加齢すると一般的に足腰や目が弱ったりするから「>>続きを読む
映画好きとしてはあの名作の影にこんな壮絶なドラマがあったのかと驚嘆すると同時に、不屈の精神で体制と闘い家族を守り抜いたダルトン・トランボの半生に涙を禁じ得ない。
共産党員のため1940年代の「赤狩り>>続きを読む
作品の良質さはお金のかかり方でなく「脚本」「構図」「音楽」に依ることを証明したスリラーの教科書。単なる学術用語に過ぎなかった「サイコ(psycho)」を娯楽レベルにまで昇華させたヒッチコック監督は「猟>>続きを読む
シルベスター・スタローンとウィズリー・スナイプスの共演から何かしらB級扱いされることが多い本作だが、意外や意外でかなりの良作。
スタローンは「壊し屋(demolition man)」と称されるロスの>>続きを読む
「ゴッドファーザー PART2」(74)のヴィトー、「グッド・フェローズ」(90)のジミーを思わせるオールバックで大物然としたデ・ニーロ。そんな彼が画面に現れ「また血生臭いマフィア?」と誰しもが思うで>>続きを読む
主演の舘ひろし曰く「あぶない刑事」が一貫して持つ世界観は「悲壮感の否定」だそう。深刻な出来事があってもそれにリアリティを持たさずにギャグで笑ってしまうという乾いたスタンスは、あぶ刑事の「産みの親」とも>>続きを読む
「ナイトクローラー」とはビデオカメラ片手に事件もしくは事故のショッキング映像を撮ってテレビ局に高値で売る報道パパラッチのことだそうです。
「クイズ・ショウ」(94)では娯楽番組における視聴率獲得のた>>続きを読む
生まれつき顔に障害のあるオギーが初めて学校に通い始めてから卒業するまでを描いたお話。感涙を無理に誘う演出はないのでハードルを上げすぎた場合は物足りないかも知れないが、心温るストーリーは個人的にとても好>>続きを読む
滑り込みで劇場鑑賞。劇場版1作目から数えて23年経ってこのハイクオリティは素直に凄いと思える良作。
本作含め、最近のコナン脚本は何作か櫻井武晴さんが書いているのがまず驚きというべき。輿水泰弘さんと共>>続きを読む
インディシリーズが大好きなファン目線からもこれは駄作と言わざるを得ない作品。核実験場に迷いこんだインディが爆発と放射能被爆を避けるため冷蔵庫に隠れるという荒唐無稽なシーンは公開元のアメリカで「核の冷蔵>>続きを読む
ジャッキーのハリウッド出世作である「ラッシュアワー」(98)を見て彼のアクションを堪能したと思っている方がいたらそれはとんでもない間違いです。ハリウッドのスタントは人命に最大限の配慮をする措置が常に採>>続きを読む
「ヲタクと博識の違いは何ですか?」という質問をネットで見たとき「言ってる人がイケメンかどうか。」という若い女性の回答に思わず笑ってしまったことがある。その賛否はともかく、少なくともTVの娯楽番組におい>>続きを読む
F1レース中における燃料補給やタイヤ交換・車両整備を行う「ピット」になぞらえば、本作の舞台たる「めしや」は都会のピット・ストップに当たる場所だと思う。
「めしや」を訪れる客たちは大きな事件に関与して>>続きを読む
リアリティ番組が巷で流行ると宿命の様に聞く言葉がありますね...「どうせヤラセでしょ?」という。
私個人は「モキュメンタリー」感覚でリアリティ番組を視聴しています。つまり「ドキュメンタリー」風味のフ>>続きを読む
大人達の複雑で切ない感情を描いた「はじまりのうた」(13)に引き続きジョン・カーニー監督が放つドラマは瑞々しいティーン映画。
1985年、大不況下のダブリンで経済的事情から転校を余儀なくされた主人公>>続きを読む
チャップリンの「独裁者」(40)に始まるヒトラー作品ないしナチズムを否定する作品は数あれど、本作は「コメディ」という別の切り口でそれらを描いた非常にメッセージ性の強い名作。
現代にタイムスリップした>>続きを読む
「心臓の弱い方は鑑賞をお控えください」との謳い文句も話題となったタランティーノ監督の長編デビュー作。謳い文句通りとにかく容赦のない暴力が展開される本作はその後のタランティーノ映画における指針を決定づけ>>続きを読む
「ゴッドファーザーPARTⅡ」(74)と「レイジング・ブル」(80)で2度のアカデミー賞に輝く名優ロバート・デ・ニーロと「レ・ミゼラブル」(12)で初オスカー獲得のアン・ハサウェイ。そんな2大スターの>>続きを読む
主演のライアン・レイノルズはユーモアの持ち主として有名だ。幼少期における兄との写真を貼り「彼は自分の人生で初めて出来た親友だ。とてもかけがえのない存在。もし燃える家の中で家族を誰か1人助けられるのなら>>続きを読む
主演の福山雅治曰く「大人が真剣に作った究極の愛の話」。ドラマ版での軽快なテーマ「vs.~知覚と快楽の螺旋~」が劇中で鳴ることは一切なく、とにかく渋く切ないストーリーが展開される。
研究一筋で机にかじ>>続きを読む
「エピソード7:フォースの覚醒」(15)の公開前、余命2ヶ月のスターウォーズファンの男性が観ることの叶わない新作に対する無念をSNSに投稿。その叫びは製作陣やルーク役のマーク・ハミルの元に届き、彼らの>>続きを読む
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(小説版)には映画にないこんなシーンがある。1955年に戻ったマーティがドクに会った際、彼はマーティに今日1日何をしていたかと問う。「映画館に行ったけど、払ったのはチ>>続きを読む
酷評が多いが、内容・演出・人種面で制約の多いハリウッドで可能な限りオリジナルの要素を反映させた本作はファンからしてもかなり楽しめた。特に押井版シーンが劇中かなり扱われていたのには興奮した。光学迷彩でビ>>続きを読む
クリストファー・ノーラン監督がアメリカンコミックの枠を完全に超えて描く犯罪ドラマの金字塔。ブルース・ウェインが「なぜバットマンになったか?」に焦点を当てた「バットマン・ビギンズ」(05)を挨拶代わりと>>続きを読む
1作目を越えるとまではいかないが、クオリティ的にはかなり迫った続編であると思う。
前作でのジョン・マクティアナンに代わり本作ではレニー・ハーリン(当時30歳)が監督として大抜擢された。「クリフハンガ>>続きを読む
アカデミー賞7冠に輝き観客および批評家から大絶賛されていることは重々承知の上勇気いる発言をさせて頂くならば、「90分間のプラネタリウム」以外の感想が思い浮かばない作品。
きっと劇場で観たならまた評価>>続きを読む
個人的には好きでしたが「ロッキー5」(90)は興行的にも批判的にも失敗作と見なされていた。それから16年後に本作の製作が発表された時、世間はスタローンに冷ややかだったのを今でも覚えている。スティーブン>>続きを読む
原題の「intouchables」は英語の「untouchable」に相当し「触れられない者同士」と訳される。これはフィリップとドリスの関係を暗示する語であり、2人の間には障害・人種・貧富と多くの格差>>続きを読む
ネット社会において「魂とは何か?」という非常に哲学的なテーマを追求した日本映画の中でも屈指の名作だと思っております。凄いのがこれが1995年製作だということ。各家庭にネットが普及していない時代にここま>>続きを読む
アメリカ人史上初のトリプルアクセルを成功させたフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの成功と転落を描いた作品。
ドキュメンタリー形式の映画は好みが別れるけど、本作は思っていた以上にコメディ寄り>>続きを読む
あまりの待遇の悪さに怒りが爆発した戦艦ポチョムキンの水兵達がストライキを敢行。悪魔の様な上官を殺害し反乱する、というお話。
1905年に始まったロシア革命20周年を記念して製作された紛れもないプロパ>>続きを読む