彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

チャンス 半端者の街(2012年製作の映画)

3.0

代行囚人ともいうべき奇怪なビジネスを営む男の復讐譚。
偶然から親しくなり愛するようになった女性への復讐という事ですが、そこまで深い描写が無かった為か釈然としない点もありました。
運の無さも手伝って作戦
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サタニック・ビースト 禁断の黒魔術(2018年製作の映画)

2.8

山奥に住む少女が偶然知った黒魔術で愛する人を復活させようとするホラー。
土着的というか泥の塊みたいな味わいです。ホラーによくありがちな人間が1番悪いみたいな点に行き着くとみせての壮大極まるラストには驚
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クレイジー・ナイン(2015年製作の映画)

3.8

コンビニ店員が深夜に巻き込まれる災難を描いたバイオレンスコメディ。
登場人物たちの濃さと死に様に美学を感じます。
いわゆる密室系のストーリーですが余談を許さない展開の為飽きる事なく鑑賞できました。
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ワンナイト・カップル(2015年製作の映画)

3.3

お互いの元パートナーの結婚式に呼ばれて関係を持った2人が愛情を育むラブストーリー。
ご性交された事でお互いに情が入っただけじゃねーか!とヤボな事を言い出しそうですが回数を重ねる毎に相性の良さが振った相
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.7

1960年代ニューペンザンス島なる場所を舞台にしたコメディ。
画面の色合いが鮮やかに見えます。
ボーイスカウトやっている少年とレコード好きな少女が駆け落ちする話。2人の純粋さがテント暮らしに現れている
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バトル・オブ・ガーディアン 〜暗黒部隊vs謎の少女〜(2017年製作の映画)

2.5

北斗の拳みたいな世界観でアラレちゃんの様なメガネ少女が無双するSFアクション。
コロシアムのように怪人同士を戦わせる敵側も結束が脆いんだか方針が定まってないのか、あまり脅威に感じないのが残念。
川辺で
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ポップ・アイ(2017年製作の映画)

3.4

ゾウと旅するロードムービー。
犬とか猫とかでなくゾウというところがインパクト強いです。子どもとゾウというありがちな組み合わせでなく仕事に疲れた初老のオッさんというのが味わい深いです。
お国柄なのかカメ
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ザ・メキシカン(2001年製作の映画)

2.3

伝説の銃を巡って間抜けな運び屋とその恋人が巻き込まれるメキシコを舞台にしたクライムアクション。
ブラッドピッドとジュリアロバーツが収束するように向かっていく構成は興味深かったです。

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

2.5

声帯ドーピングを行なっているロックスターと声量小さめな美人歌手との結びつきと顛末を描いた映画。
いろいろと腑に落ちないところもありますが奇妙な世界観と勢いは独特でした。

STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

3.4

ポンコツ小学生とその未来を改竄すべく送り込まれた猫型ロボットとの交流を中心に描いたCGアニメ。
涙腺の緩くなるエピソードを中心に繋ぎ合わせた感動作となっております。CGアニメが印象的ですが昭和テイスト
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インビジブル・スクワッド 悪の部隊と光の戦士(2014年製作の映画)

3.5

透明人間になる能力を得たいじめられっ子の少年が悪の一味と戦うヒーロー物。
全裸状態で透明化して女子更衣室に潜入というSODのAV作品の様な事をしても外見が可愛らしい為かマイルド化されているように見えま
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.4

記憶が80分しか持たない教授とその世話をするシングルマザー親子との交流を描いたヒューマンドラマ。
大人になったルートが数学の授業をして先生の事を語る二重形式が話を奥深くしているように思えます。数学に興
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茄子 スーツケースの渡り鳥(2009年製作の映画)

3.4

ロードレースに挑む男たちを描いたシリーズ2作目。
前作とは打って変わって日本の宇都宮が舞台なので親近感はかなり湧きます。
ジプリ作品の為かぺぺが眼鏡をかけたルパン三世の様に見えますが、より親近感がわく
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茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

3.1

解雇宣告されたロードレーサーが意地を見せつけるアニメ。
兄に恋人を取られてレース当日が結婚式という複雑怪奇な模様になっています。二重の意味で兄弟になっている闇さ加減は薄味にして死力を振り絞るゴール前の
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武士の家計簿(2010年製作の映画)

3.1

芸は身を助けるを一族を通して描いた歴史ドラマ。
体裁を気にして借金漬けと化している武士の暮らしが理解できます。帳簿管理と倹約という基本を守り家名を存続させたのはお見事です。
算勘の才があれば敵方であっ
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TAXi ダイヤモンド・ミッション(2018年製作の映画)

2.8

刑事とタクシードライバーコンビの活躍を描いたカーアクションシリーズ第5作。
今作では主役2人が登場せずというシリーズ物にありがちな事になっています。その辺りは致し方無いとしても前作と異なりタクシードラ
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ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.3

イスラム国との紛争で荒廃したクルド人街コバニでラジオを通して希望を伝える女性を描いたドキュメンタリー。
爆撃により無残極まる骸として画面に映った方々を観ると自分がいかに平和を享受しているか実感できます
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.5

8月15日の玉音放送に至るプロセスを描いた戦争ドラマ。監督がオリジナル作品に意を唱え作られたリメイク作品です。
オリジナルとは異なり阿南陸軍大臣を中心に綱渡りのような駆け引きで日本の壊滅を防いだ人達が
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.3

8月14日正午から翌正午までの大日本帝国最後の1日をドキュメンタリー的に描いた戦争映画の傑作。
モノクロな為か当時の戦争映画記録の様な趣でリアリティがあります。
戦争終結に向けて閣僚たちの熱き舌論と駆
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血を吸う薔薇(1974年製作の映画)

3.5

東京より赴任してきた大学教員が連続吸血事件に巻き込まれるホラー。「血を吸う」シリーズ3作目にして最終作。「エクソシスト」の影響を受けて作られたとの事ですが吸血鬼と転生を組み合わせた独自の要素が見受けら>>続きを読む

呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)

3.5

和製吸血鬼とも言うべきゴシックホラー。
幼少期に奇怪な体験をした女性が妹と泊まる山荘にて恐怖を味わう筋立てです。
精神的ダメージよりも物理的にダメージを与えてくる岸田森演じる吸血鬼は実際にいたらかなり
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幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年製作の映画)

3.7

婚約者の元に赴いて失踪した青年の妹と恋人が事件の真相を探るホラーサスペンス。
ホラーですが話の構成と謎を探る要素は多分「サイコ」からの影響と思われます。
死んだはずの美しき婚約者、不幸な強盗強姦事件の
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.5

カルフォルニア州オークランドで保護観察中の黒人と親友である暴れん坊な白人青年の2人の引越し業者を通して人種や偏見について問題提起した映画。
主演同士がそもそも友人との事でナチュラルなやり取りに見えます
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サード(1978年製作の映画)

3.4

1970年代後半の少年院を描いたドラマ。
未成年者の矯正施設とあって食事、野球、喧嘩の後の話し合い、母親と一緒の裁判(正式な名称は分からないです)など殺伐としたものは感じません。
院内でサードと呼ばれ
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ガス人間第1号(1960年製作の映画)

3.7

「ゴジラ」の監督によるSFスリラー。
「オペラ座の怪人」をベースに特撮と日本人の美意識をぶつけた作品です。
密室殺人にして銀行強盗の犯人がガス人間で美人日本舞踏家に深い愛情を寄せているという凡夫なら2
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もう頬づえはつかない(1979年製作の映画)

3.6

80年代の女子大生の生と性を描いた作品。
原作は大ヒットした小説との事。恐らくはリアリティに溢れた女子大生の感性が評価されたと思われます。
ボロアパートに奥田瑛二と同棲しつつもライターの森本レオと深い
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ゲットハード Get Hard(2015年製作の映画)

3.5

刑務所にぶち込まれる事になった金持ちのオッさんが勘違いして刑務所未経験者の黒人から指導を受けるコメディ。
勘違いコメディの王道系の様な安定感です。
主人公が仕事は出来るけどアホっぽいところがあるのと結
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お!バカんす家族(2015年製作の映画)

3.5

冴えないパイロットが一念発起して家族とアメリカ横断旅行するロードコメディ。
歯車が合わずに悉くトラブルに巻き込まれていく黄金パターンですが現実でもこういう旅行の方が後の思い出としては良いと言えましょう
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田園に死す(1974年製作の映画)

3.7

自分の少年時代を描こうとする監督が少年時代の自分と邂逅する不思議な話。
稀代のマルチクリエイターの自伝的要素もある作品との事です。
依存性の高い母親、童貞を奪いにくる女性、駆け落ちしようとする美人妻、
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TAXi(4)(2007年製作の映画)

3.3

ダメ刑事と凄腕タクシードライバーが難事件を解決するシリーズ第4作。
それぞれに息子が誕生しており仲良しなのがホッコリさせてくれます。孫馬鹿な義理の親父も微笑ましいです。
今作ではアクションよりもコメデ
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グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

3.1

パンクバンドをやっていたシングルマザーと娘のもとに同じメンバーで義父ヤグが突然戻ってきて家族が再生していくハートフルストーリー。
適当というかフリーダムなヤグですが真っ直ぐな優しさが琴線に触れます。
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突入せよ!「あさま山荘」事件(2002年製作の映画)

3.2

1972年全国のお茶の間を釘付けにした浅間山荘事件を警察サイドから描いたドラマ。
元のタイトルは「救出」で横車が入って現タイトルに変更された様ですが個人的にはこちらの方がインパクトがあります。
SAS
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マーウェン(2018年製作の映画)

3.3

暴行を受けて記憶障害及び後遺症を抱えた男がGIジョーとバービー人形を使ったミニチュア世界を構築する事で前進していくドラマ。実話ベースとの事。
CGを使った人形劇が結構な迫力でハイヒールの破壊力には惚れ
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.5

不登校になった少女が祖母の家で「魔女修行」を通して成長するハートフルな話。
西洋人おばあちゃんの人を思いやれる優しさが素敵でした。
近所の無骨なオッさんである木村祐一氏が良い存在感だったと思います。

愛とセックスとセレブリティ(2009年製作の映画)

3.4

働かずに美女と金を得ようとした若者の顛末を描いた作品。
ぶっちぎりにモテるため対象を金持ちの女性に定めて速攻で相手に取り入る手法はジゴロの名に相応しい鮮やかさでした。その後にヒモとして生きれば良いので
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エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.5

ノーベル賞科学者と結婚したエリザベスが夫から覗いてはならぬ部屋を見てしまうという「途中」から始まるSFスリラー。
端的に言えばクローンが題材です。ありがちなサスペンスと異なりジャケットからお察しの様に
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