彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.2

謎の老婆の予言から謀反をおこし成り上がった武将鷲津武時の末路を描いたシェイクスピア作「マクベス」に能の要素を取り入れた翻案版。監督の意図は分かりませんが個人的には破滅の美学に満ちたホラー映画の傑作だと>>続きを読む

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.9

恋人を殺され復讐に燃える強奪屋ドミニクと麻薬組織を追うFBIブライアンの2人が豪快に暴れるシリーズ第4作。
時系列的には2の後にあたります。端的に言うと1のパワーアップ版。主役がドミニクとブライアンの
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青の帰り道(2018年製作の映画)

3.1

下校を共にする仲良し男女7人の高校生の卒業後10年間を描いた青春群像ドラマ。
歌手目指してもがいたり、デキ婚したり、犯罪に走ったり、DVくらったりと多様な人生が垣間見えます。
友人を思いつつも葬式で喧
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ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急地獄行(1972年製作の映画)

3.5

イカしたタイトル通り列車内で巻き起こる密室系ホラー。ちなみにゾンビは関係ありません。
オリエント急行みたいな列車に怪物のミイラが持ち込まれたのが事の始まり。実はこの怪物の中身はエイリアンで瞳を介して乗
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悪魔スヴェンガリ(1931年製作の映画)

3.4

貧乏音楽家スヴェンガリが婚約者のいる美人モデルに横恋慕して催眠術をかけて拉致する悲恋ホラー。
好かれた生徒の人妻が無一文と知るや冷酷に突き放スヴェンガリはまさに悪魔ですが観ていくとモデルの子に下卑た欲
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

幼馴染みに支えてもらいながらも限界を感じる歌手が全世界停電と同時にビートルズの曲のない世界線に入るファンタジー。
他の方のレビューにもありましたが「僕はビートルズ」という、かわぐちかいじ先生の漫画と発
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デモリションマン(1993年製作の映画)

3.7

1996年ロサンゼルス。大犯罪者フェニックスを逮捕するも多数の人質死亡の責任を取らされ冷凍刑に処せられた刑事スパルタン。36年後に復活したフェニックスを捕らえるべくスパルタンも復活し逮捕のため奔走する>>続きを読む

山猫は眠らない4 復活の銃弾(2011年製作の映画)

3.3

アフリカコンゴで任務中に謎の襲撃を受けた兵士が真相を探るべく活躍するシリーズ第4作。
主役がトーマス・ベケットから息子のブラントン・ベケットに代替わり。彼は狙撃手ではありませんが師となる人物と出会って
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山猫は眠らない3 決別の照準(2004年製作の映画)

3.2

ベテランスナイパーの過酷なミッションを描いたシリーズ3作目。
前作で軍に復帰したベケットですが態度面が悪く上官からも疎まれている状況。そこに議員よりかつての恩人をスナイプする依頼が入りベトナムに向かう
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山猫は眠らない2 狙撃手の掟(2002年製作の映画)

3.4

重傷を負い引退していた狙撃手トーマス・ベケットが死刑囚の観測員と共にバルカン半島での将軍暗殺に赴くといった話で11年ぶりのシリーズ2作目。指がイカれて眼も霞む状態で現役復帰要請が出されるところに彼の凄>>続きを読む

コブラ(1986年製作の映画)

3.7

「貴様は病気で俺が薬だ」と悪党を容赦なく射殺するロス市警ゾンビ班のコブラがナイトスラッシャー率いる狂的殺人集団と死闘を繰り広げる刑事アクション。スタローン版「ダーティーハリー」。
ご注目いただきたいの
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

3.8

前作から20年。突然復活したシリーズ4作目。
タイで運搬やヘビ狩りで暮らすランボーの元にキリスト教系NGOからミャンマーへの案内の依頼がきたことから始まる血みどろ戦争アクション。
案の定というか温いN
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ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.6

アフガニスタンでソ連軍に囚われたトラウトマン大佐の救出に向かうシリーズ第3弾。
タイの寺院で心の傷を癒しながら過ごし一旦は作戦を拒否するも大佐が捕まると即座に作戦に参加する相変わらずの大佐愛。
現地の
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.8

ランボーシリーズ第2弾。
前作で収監されたランボーが釈放条件としてMIA救出の為ベトナムに乗り込む戦争アクション。恐らくジャケットにあるような一般的なイメージが決定付けされた作品。
そのイメージどおり
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ランボー(1982年製作の映画)

3.9

ベトナム帰還兵が保安官による差別虐待から大反撃に出るアクションドラマ。
日本人としては「ランボー」のタイトルでお馴染みですが実は「fast blood」が原題。元々は原作付きのようです。
ランボーの風
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

3.1

車でヤンチャした少年が父親のいる日本でレースバトルで自身の居場所を見つけるシリーズ3作目。
前作までとは主役も話も異なっていてナンバリングはされているもののスピンオフの薫りに満ちています。とは言えシリ
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7500(2013年製作の映画)

2.7

乱気流に巻き込まれたロサンゼルス発東京行き飛行機の乗客の恐怖を描いたホラー映画で有名な清水崇監督の作品。
飛行機を舞台にしていますがホラー映画の定番どおりメインキャラ以外は背景みたいな感じになっていま
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赤ずきんvs狼男(2016年製作の映画)

2.5

グリム童話で有名な赤ずきんを大胆すぎる解釈でホラーにした作品。
原作は狼が先回りして赤ずきんの祖母を喰らい祖母に成り代わり赤ずきんも喰らうも猟師に倒され2人が救出されるという筋でした。
今作では祖母が
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ロシアン・スナイパー(2015年製作の映画)

3.6

実在したソ連の女性狙撃手リュドミラ・パヴリチェンコ(出身はウクライナ)の半生を描いた戦争ドラマ。
wikipediaによると『第二次世界大戦においてソビエト赤軍が数多く登用した女性狙撃手の中でも、確認
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マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

3.0

理屈先行型で彼氏のいない34歳女性ナンシーが電車で乗り合わせた24歳女性(ジェシカ)に成り代わり40歳バツ1男性とブラインドデート(友人の紹介などを通じて、知らない相手とデートをする行為)を敢行するこ>>続きを読む

スティンガー(2013年製作の映画)

1.5

麻薬捜査隊によるアジト壊滅作戦により麻薬組織から狙われる潜入捜査官ペペルを描いたロシアのクライム映画。
躊躇の無い銃撃戦、無情な結末などロシアの世情を反映させたかのような話です。
画面が暗く陰鬱なのも
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ザ・ストーム(2015年製作の映画)

2.6

女新聞記者モリーの元に死んだ父親である博士から送られたビデオレターで始まるSF映画。
アンドロイド(というよりターミネーター)を時代に先駆けて開発したからでしょうか娘には「アダムを探せ」と黎明期のアド
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サマー・インフェルノ(2015年製作の映画)

3.7

子供たちのキャンプ準備で田舎に訪れた男女4人が謎の感染症に襲われるホラー。
いわゆるゾンビものですが被害者と加害者が二転三転する設定が秀逸。これにより消去法でキャラが消えず先行きの不透明さが増していま
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ゴーストハンターズ オバケのヒューゴと氷の魔人(2015年製作の映画)

2.7

平凡な少年が陽気な緑幽霊ヒューゴと幽霊ハンターの女性と共に友情を育むファンタジー映画。
元はドイツの児童文学で3ヶ国合同制作との事。その為か原作には無い幽霊退治組織CGIが登場。数々の映画からのパクリ
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インタープラネット(2016年製作の映画)

3.0

砂漠の青年囚人が片脚を失いつつも意味ありげな中年囚人(ハッチ)と脱獄。ハッチの依頼により謎の生命体が暗躍する惑星に辿り着くも襲撃されるというオーストラリアのSF映画。
95分の中に溢れ出る設定の数々に
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アフガン・レポート(2014年製作の映画)

3.2

紛争の地アフガニスタンで赴任中のイギリス軍人達が油断とミスにより山岳の地雷地獄に巻き込まれる戦争映画。
地雷を踏んだ1人の兵士を全員が救出する感動ストーリーと見せて旧ソ連が生み出した地雷群とタリバン(
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NONSTOP ノンストップ(2016年製作の映画)

2.9

仕事中に爆弾を巻きつけられた宅配運転手の青年が犯人の指示により危機に陥るギリシャ発サスペンスアクション。
証人からの証拠を水没させるというヘマをやらかし弁護士として再起不能という中々の履歴の持ち主です
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独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

3.8

紛失した軍旗を探すハミダシ部隊の活躍を描いた戦争映画。
タイトルからてっきり幽霊になった独立愚連隊が西(あの世)に行くホラーか愚連隊が結集するような前日譚かと勝手に想像していました。しかし全く予想とは
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独立愚連隊(1959年製作の映画)

4.2

第二次世界大戦末期の中国を舞台に見習士官の心中事件を調べにやってきた従軍記者と見習士官の属したハミ出し部隊を描いた娯楽戦争映画の傑作。
主演は佐藤允。従軍記者なのに拳銃の腕前が只者ではないところがカッ
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野獣狩り(1973年製作の映画)

3.3

多分コカコーラ社がモデルと思われる清涼飲料水会社の社長誘拐事件解決に奔走する親子刑事を描いたクライム映画。
1970年代の銀座の辺りをゲリラ撮影しており当時の情景が楽しめます。
親子で難事件に乗り出す
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海底軍艦(1963年製作の映画)

3.3

1900年に発表された冒険小説の映画化。
海底人なる怪しげな男が発端として海底のムー帝国と太平洋戦争生き残りの空飛ぶ軍艦が激突するSF海洋モノ。
原作はロシア相手らしいですが時代と国際事情を考慮して相
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妖星ゴラス(1962年製作の映画)

3.5

巨大隕石の衝突を回避すべく地球人が一致団結するSFパニック映画。制作者側がゴジラやウルトラマン関係者な為か怪獣要素も有ります。まずタイトルの「妖星ゴラス」という安っぽくも謎めいたところが良いです。
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.5

小犯罪で出所した若者が仲間2人と組んで大金持ちの老女を誘拐する犯罪コメディ。
誘拐される柳川さんが肝が太く身代金の額を100億円にするなど被害者側が事件をコントロールしているという点がユニーク。
大体
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

3.4

尾道三部作なるシリーズの1つ。
住職の息子が母親の少女時代「さびしんぼう」として交流するファンタジー。
ほのぼのとした反抗期の少年の青春の1ページといったところ。お母さんの息子に対する台詞が温かいのが
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.5

女子学生7人が田舎の家で失踪していくファンタジーホラー。
邦画にありがちな陰湿な雰囲気を除去して恐怖を描く極めて特異な作品といえます。
祖母の想いが家と結びついた事で起こる惨劇ですが生首が尻を齧ったり
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.1

瓶底眼鏡のマザコン大学講師が人口調節審議会なる殺人組織から命を狙われるサスペンスアクション。原作は都筑道夫。公開後にすぐにお蔵入りされて後にカルト的人気になったとのこと。
冴えない男が偶然でピンチを凌
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