lemmonさんの映画レビュー・感想・評価 - 83ページ目

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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

2.7

前作のボーダーラインは個人的に傑作だった。無垢な子供に責任は無いかを画面から問われ、「ない。但しその責任は親にあり、だからこそ人類の守るべきルールがある。」裏社会で極悪非道なことをする親に子供には罪は>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

クイーンの音楽の素晴らしさが十二分に伝わった。誰よりも孤独と戦って来た(孤独と思い込んできた?)男が、どのアーティストよりも観客・ファンとの一体感を大事にせざるを得なかった理由、そしてクイーンの音楽が>>続きを読む

ミンクの手ざわり(1962年製作の映画)

3.8

ドリスデイは色男に振り回されながら、気づいたら色男を振り回して、最後には夢中にさせる、そんなストーリーのヒロインにぴったりな憎めない愛嬌を持っている。

本作では、ケイリーグラントに振り回され振り回す
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スタア誕生(1937年製作の映画)

3.6

栄光のハリウッドを入れると、ガガ版含め5回のリメイクをされている名ストーリー。

ハリウッドの内幕をあぶりだしながら、見事愛のある物語に昇華させているところがにくい。一番応援しているはずの自分が、一番
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.4

男と女のそれぞれの主義は、永遠と続いて行く議論だと思う。男も女も結局は都合よく意見を解釈して、なんとなくそれらしく語っているのがほとんどの印象。だからこの手の映画は、なぜか勝者が勝者に見えない。

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スタア誕生(1954年製作の映画)

4.6

ジュディガーランドはこの15年前に、不思議の国に舞い降り、後世に残る名曲をわずか16歳でささやかに歌っていた。

自分のガーランド初見作品だった。当時はクラシック映画をまだ見始めた頃で、ガーランドの顔
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.1

なんだか、久しぶりに王道の感動巨編に巡り会えた気分。最近のハリウッド作品は王道作品でもなんとか他とは違う毛色を出そうと凝ったエンディングにしたり、はたまたあえて語らずの考えさせられたりする作品が多い(>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.2

トム・ハーディは、スーパーマンやX-MEN・アベンジャーズのヒーローなんて、やらなそうである。一癖も二癖もある存在感、、、なのに顔立ちは2枚目、なんだけど、どこか冷めている、、、なのに熱い奴。

ヴェ
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.9

繰り返し見てしまう楽しさに溢れている。

ダサかった(個人的に嫌いではないけど)アンハサウェイが、どんどんファッション雑誌の仕事をする風貌になる流れや、メリルストリープの豪快だが、敏腕である、その仕事
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かりそめの幸福(1935年製作の映画)

3.0

ものすごい設定の物語に頭がついていかず、これが究極に人を愛せることなのかな?とか、いろいろ考えているうちに終わった。

人を愛するって、その人がどんなことをしようが、許し、相手を思うこと?
それとも、
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.3

茶道、掛け軸、壁掛けの文字、茶碗、、、そして四季。

それぞれ、こんな楽しみ方をするんだ!と新たな発見があった。自分のこれからの人生においてもう一つ楽しみ方をそっと教えてくれた、そんな映画でした。
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.6

前後を端折って、とことん追い込まれた状況下をいかに生き抜くかに物語がしぼられていることで、見終わったあと、1500mを全力で走りきったような感覚に陥った。

あー疲れた、疲れたんだわ(笑)

音を立て
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モダン・ミリー(1966年製作の映画)

4.8

いろんなこと抜きで、とにかく楽しい映画。映画の奥底のメッセージ?、、、そんなもんあるか!と鼻で笑うかのような場面のオンパレード。

監督の、とにかく皆を笑わせたい一心なのが伝わる。それに加えて、キャス
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.4

メリーポピンズは、子供好きのはずだが、変にベタベタせず、子供と一定の距離感をたもってるあたりが、乳母としてすごいところなのだろう、と思う。みなに愛される理由もそこな気がする。

ウォルトディズニーの約
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.0

ある種、頑なに自分を崩さないクソババアは観ていて潔い。あのメリーポピンズを生み出したトラヴァース夫人は、子供が好きだからなんてとんでもない、子供時代のコンプレックスから生み出したメリーポピンズによって>>続きを読む

泥棒貴族(1966年製作の映画)

3.3

年代的にも近いが、オードリーヘプバーンの「おしゃれ泥棒」を思い出した。

ヘプバーンは出るだけでオシャレ感漂うのに対して、マクレーンの魅力はコケティッシュなところ。どちらの映画その両女優の良さを引き出
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食べる女(2018年製作の映画)

3.4

改めて小泉今日子と鈴木京香の凄味に気づいた。

ちょっとした、まったく同じエピソードでなくても、どこか共感できる場面の切り取り方に、映画に派手な抑揚は無くとも、釘付けにさせられた。また観たい。

その
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カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

1.8

恥ずかしいことに、どうしても理解はできない。

平和に生きている自分には到底無理な世界。なのだが、この映画、ねじ曲がった見方になるが、ヒーローとして描かれている主人公に違和感あり。所詮アジアン・アフリ
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デ・パルマ(2015年製作の映画)

2.3

デパルマについてはよく知らない。ただ、映画好きとしては、監督がどう考え、どう作品を生み出すかには興味がある。クラシック俳優・監督なんかのドキュメンタリー好きとしては知らなくても興味が湧いた。

デパル
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ラインの監視(1943年製作の映画)

3.2

ヒロインの母親が一番自分には近かった。

平和に生きていると一緒にいる人物が実は危険なんて考えもしない。目の前でいくら脅しをかけられようが、それが後々大変なことになるなんて、想像もつかない。

知らな
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.1

多くの人には青春時代に夢中になった音楽がある。音楽がジャンルレスになり、細分化されている昨今、この誰にだってある音楽を振り返った時に、好き嫌いはさておき、同じ年代を生きた者同士であれば、思わず『懐かし>>続きを読む

情熱の航路(1942年製作の映画)

4.1

母娘の愛の葛藤。


歪みきった母に対して複雑だが愛を持ち続けたデイヴィスの演技に釘付け。

子は親を選べない。ただ、なぜ縁が簡単に切れないのだろう。永遠の謎だ。憎しみとも言える感情が入り混じるのに、
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愛の勝利(1939年製作の映画)

2.9

勝気だが、儚くも可愛らしく、愛おしい、、、わがままだか、情に熱い女。そんな役をやらせたら右に出る者がいないデイヴィス。

ラストに向けて真実の愛を誘って、自分ではない誰かを愛するヒロインに涙なしには観
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醜聞(スキャンダル)殺人事件(1952年製作の映画)

3.2

ヘイワースの成熟たっぷりな色気が、より一層緊張感を増している。

興味を惹かれるのが一切登場しない自殺したヘイワースの夫というところも作り手のうまさを感じる。

グレンフォードは最初こんなサル顔がなん
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

5.0

人生観を変えさせられるなんてことは滅多にないが、自分はこの映画を観て変わった、本当に出会えてよかった。

当時、そんな大それたことではないか、日常とは違うことが起きることへの憧れ、自分は人と違う存在で
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ロビン・フッド(2010年製作の映画)

3.9

この映画のハイライトは、最後の最後に訪れる。ロビンフッドを囲む仲間たち、そして、その真ん中に頼り甲斐のあるロビンフッド、これだけでいい。

ロビンフッドとマリオンが、ただ運命的に惹かれ合うのではなく、
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黒い牡牛(1956年製作の映画)

3.0

立ち向かう勇気にこそ価値がある。

焦らしカッコつけて、最後情けない闘牛士が、スーッと、悪役に見えてくる妙。

一辺倒に思う牡牛が、油断を見せ始めた闘牛士に牙(角)を向く。

賢いだけじゃない、真っ直
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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

4.3

潔い!

抜け出せない生活だの、運が味方しないだけだの、グタグタ言うのとは違う。

感傷に浸らず、突き進む主人公に肩入れ。

この映画、アクションシーンがものすごく変わっている。何というか、ある種主人
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大砂塵(1954年製作の映画)

3.1

クロフォードの眼力とマッケンブリッジの眉間シワだけで、名作。

強烈な女の意地が周りの男たちをここまで情けなく動かすのか、、、

出てくる登場人物は揃いも揃って酷いやつばかり。実は腕利きガンマンだった
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バース・オブ・ネイション(2016年製作の映画)

2.1

歴史を伝える映画。「それでも夜は明ける」を思い起こすが、あのときの衝撃まではなかったか。

気になったのが、ところどころ美しく撮ろうとする試みがみられ、ややこのテーマに似合わず、このテーマを取り扱うこ
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ファニー(1961年製作の映画)

2.8

港町に住む人々は、喧嘩をしながらも、隣人を深く愛している。

何か問題が起きれば、そのときは怒り狂おうが、結局は皆で協力して、手を取り合って生きようとする。

この回のピンチに陥ったのはファニー。皆に
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追想(2018年製作の映画)

3.7

若い二人のういういしさ溢れんばかりの不器用な関係性を、恐ろしくも残酷なまでに描いた作品。

そう、残酷だ。この映画はセックスを何かの参考書にでも載っていそうな、性行為という言い方で攻める。

愛し合う
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

2.2

この出演者はそそられます。眺めているだけで楽しい。

サンドラブロックとケイトブランシェットが並んだ画が、映画史に残る。これだけで充分。

スピード感、緊迫感で攻める気は無かったと思う。ユーモア、おし
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.6

胸が締め付けられる。

画面からほとばしる緊迫感は、真っ白な風景から、少しの色がざわめくところからひしひしと感じられる。冒頭の白装束のジェレミーレナーから、もうすでに彼に何があったか、釘付けにさせられ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

2.4

ヘイルシーザーで苦手な印象を持ってしまっていたオールデンエアエンライクが、大好きになった。なんとも個性的な顔立ちで、どうにもそこに目がいって集中できなかったが、一転この映画だと、友達になりたくなった(>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

1.9

乗れなかった。

この手の映画は、見せずとものエロティックな部分と何か画面全体から放たれる不穏な空気・魅惑・妖気的なものの緊張感を楽しめるもので、自分の好きなジャンルではあるのだが、、、

ダニエル・
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