Wataさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

クリープ(2014年製作の映画)

3.5

気味悪い、じゃなくて、気色悪い、気持ち悪い、がずっと続く、すごく嫌な気持ちになれるサイコホラーPOVでした。

山奥の別荘に暮らす男に、日給1000ドルでカメラマンとして雇われる…というお話なのですが
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.3

人類の、生命としての新たな到達点。
次のモノリスは人類をどこに連れて行ってくれるのだろう?


この作品はオーパーツですよね!

50年も前にこの映像が作られたなんて信じられないですし、人類の進化の概
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

使う言語で思考が変わる。
この物語の到達点がこんなにも想像の遥か先だとは…!

思っていたよりもずっと静かで淡々とした話だったけれど、終盤の心の奥から湧き上がる高揚感がなかなか心から抜けません…!
S
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.1

"強く生まれた者の責務"

ブームにのりおくれること早4ヶ月。
まだ一日4回転もしてることに驚きです!

今更言うまでもなく作画は圧巻!
声優さんの演技も素晴らしいし、呼吸のエフェクトいいですよね!
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

"恋は2人でひとつではなくて、1人にひとつずつ。"

相手を想うほどに苦しくて辛くて、だけれども温かく爽やかな"花束みたいな恋"。

モノローグが多く言葉選びやユーモアが小説みたいで、言葉尻や表情、ち
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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

4.0

インド映画の安心感たるや!
いつもいつもインド映画は前向きな気持ちにさせてくれますね!

困難な火星探査計画に挑んだ1人の男と、強き女性たちの物語!


夢を持ち続けるって素敵すぎるし、
"夢は寝てい
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おもいで写眞(2021年製作の映画)

3.6

"おもいで写真撮りませんか?"

写真1枚1枚の中に、人生で大切にしていたものや、それにかける想いが詰まっていて、すごく優しく素朴で素敵なお話でした!

多かれ少なかれ、思い出って自分の中で美化される
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

凄まじい緊迫感…!

テロリストに占拠されたホテルで、従業員と宿泊客の愛と誇りを懸けた脱出劇。
彼らの祈りは、ただ"1人でも多く生き残る"こと…。

2時間息ができなくて、エンドロールで安堵感と行き場
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

それぞれの生き方。
それぞれの幸せ。

自分らしさを貫き通した4姉妹の愛と優しさで胸がいっぱいいっぱいになって、苦しくなるほどに温かい物語でした。

役者陣が皆美男美女なのはもちろんですが、
衣装デザ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

"アイツらの4年を一晩で済ませてやる!"

勉強しかしてこなかった2人の高校生が、失った学園生活を取り戻そうと卒業前夜に奮闘する青春コメディ!

下ネタのオンパレードだけれど、人を悪く言うような悪意あ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

"友達は自分で選ぶことの出来る家族"

淡い色彩とのんびりカントリーミュージック。
孤独な漁師と夢を追う青年のロードムービー!

素朴で綺麗な映像とカントリーミュージックにどこか懐かしさを感じて、前向
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.2

"それなりの"覚悟じゃ大人になれない。

子供のまま大人になった男の、過去へのけじめと未来への祈り。
大人になりきれない大人へ、荒波のようなエネルギーをぶつけてくる映画でした…!


いやぁ、、、
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

メディアとFBIに容疑者として仕立て上げられていくリチャードと、彼を信じて戦う弁護士と家族。
物語が作りやすそうな人がいるとあんなにもつけ込まれるのか、、、

冤罪やメディアとの向き合い方を改めて考え
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またね(2014年製作の映画)

3.8

額縁の中から消えたおじいちゃんの日常。
そして、額縁を飛び出すおばあちゃん。

額縁で切り取られた世界を行き来する演出がすごく素敵で、静かで落ち着いているけれど、どこかうきうきした雰囲気の短編でした!
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SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.7

SFジュブナイルの詰め合わせ!

スピルバーグの好きなとこだけ抜き出して詰め込んだ、童心に戻れる作品でした。


エル・ファニング今でもとても美人ですが、この時可愛すぎませんか!?
主役の男の子も可愛
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

NYの街を雨に濡れながら歩くティモシー・シャラメが画になりすぎる〜!🌂

NYの街や部屋を中心にした撮影と、ジャズのゆったりした雰囲気がすごく心地よくって、オープニングクレジットからもう楽しい!

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(2016年製作の映画)

3.5

銀河やデブリの表現、壮大な静寂。
宇宙の美しさ凄かったです!

これを大学生が1人で作ったというから驚き!


エンドクレジットで映像・企画・脚本が同じ人なのはまだわかるけれど、音楽まで1人で作ってい
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.3

"しょうがない。"なんて言ってたら輝けない!

"しょうがない"と、諦めることを覚えてしまった大人たちへ、頑張ることの素晴らしさを思い出させてくれる爽やかで前向きになれる映画でした!


何かを"しょ
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

"愛してるって言っておくね"

すごく素敵な邦題です。

胸が苦しくて痛くて、でも温かい安らかな気持ち。
あたたかい絵とやさしい音楽で、後悔や悲しみ、喪失感をそっと包み込んでくれる短編映画でした。
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EXIT(2019年製作の映画)

4.0

迫り来る有毒ガスから逃げるため、都会のビル群を、登って、跳んで、走り抜ける!
わかりやすくてシンプルストレートなパニックコメディ!

すぐ泣いちゃうけどお人好しな2人が可愛くて、ヒヤヒヤ手に汗握るクラ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.7

ラブコメから一転、狂気のサイコスリラーに…!!!

平凡な日常の描写が長い分、感情移入し切ったところで恐怖に引きずり込まれるので、映画の中の恐怖がやたら身近に感じて怖かった…!


中盤のタイトルロー
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.7

厳しい冬を越えた先に咲くのは、残酷なミスミソウ。
白銀の世界に放たれる、一輪の鮮烈な赤に目を奪われる残酷で美しい復讐劇でした。


最近、山田杏奈さんマイブームで観たのですが、ここまで攻めた作品だった
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究極のハピネスを求めて(2017年製作の映画)

3.7

退屈な日常を抜け出して、究極のハピネスを求めて旅立つ2人と1匹。
旅をしながらその映像を配信して、更にはそれをロードトリップ映画にした作品!

アメリカ、カナダ、メキシコの広大な大自然の映像に目を奪わ
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

最大の罪は無関心。

テンポのいい脚本と、嫌な空気感を感じさせる演出、七つの大罪に絡めたストーリーが素晴らしくて、本当に引き込まれる作品でした!

モーガン・フリーマンとブラッド・ピットのペアのバラン
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

どうすればよかったのだろう。
悪意のない真っ直ぐな思いだからこそ、解決が難しい。

一番の問題は、それが共依存によって作られた意思だとしても、強制されているのではなくて本人が選んでそうしているというこ
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ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

3.7

"始まらない"ガールミーツボーイ。

開発の進む臨海地区で、スクラップ&ビルドを繰り返して大人に近づくジオラマボーイとパノラマガール。

交わることのない2人の、ポップで軽やか、だけども淡くて感傷的な
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

4.2

伝えたい想いや願いは壁を越える!

青春バンド映画と言うだけで敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、
1人の高校生としての想いと音楽に真摯に向き合った映画で、すっごく良かったです!

思いや願いが込
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.9

かつては愛し合っていた夫婦の離別の物語。

関係も修復したいし、お互いがお互いのことを愛したいと思っているのに、それもできないほどに冷えきってしまった2人が本当に辛くて…。

こんなにも説得力があって
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.8

愛は利他的。でも重すぎる愛は利己的。

罪を犯して死んだ後、罪を見直すために用意された謎の場所。
自分が本当に犯した罪とは?


SFチックなタイムリープものかと思って見始めたのですが、宗教観をテーマ
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.7

え…あの人もしかして…"それ"…!?
目を逸らさず、ゆっくりと、でも確かに近づいてくる"それ"。

周りの状況を見せるカメラワークと"それ"の見せ方がすごく上手くて、じめじめと忍び寄る恐怖に疑心暗鬼に
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ソウ(2004年製作の映画)

3.7

全編密室で完結するグロい脱出ゲーム映画かと思っていたのですが、しっかり外の世界や警察が出てくるサスペンスだったのですね!

アイデア1本勝負の映画ではなくて、本当によく出来たサスペンススリラーでとても
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星の子(2020年製作の映画)

3.8

「信じたい。」と願うことは何も間違っていない。

新興宗教の二世って難しい。
小さい頃から当たり前で、自分の大好きで信じていたものが揺らいでいくのって、どんなに怖いんだろう、、、

その場の空気感がま
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

「世界が見ている!」

何のための裁判なのか?本当に大事なことは何か?
原点に立ち返ることの大切さを思い出させてくれる作品でした!

脚本や演技含め作品の密度の高さに圧倒されます…!
けれど、ただ重た
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.8

教育って国を支える根幹。
もっと学ぼう、考え続けよう。

実話ベースで物語としての脚色もあまり感じないような進行で、当時のマラウイの空気感がひしひしと感じられるすごく良い作品でした!


生まれた環境
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想影(2016年製作の映画)

3.5

『想影』

時が移ろい色々なことが変わっても、どこかに相手を想った気持ちは残っている。

その気持ちに区切りがついていたとしても、無かったことにはならないし、やはり相手を見ると昔の面影のように思い出す
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.5

宇宙ふたりぼっち映画だけれど、たまたま残った2人ではなく、意思が介在したふたりぼっち。

ふたりぼっち映画は数多くありますが、今まで見た事がない2人の選ばれ方で、二人の関係性が動き続け最後までハラハラ
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