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ガイリッチー作品はこれが初見なんだけど、なんとなくタランティーノをスタイリッシュにした印象を受けた。
小気味良いテンポや気の利いたセリフ回し、洗練された構成、どこか抜けた悪党たちの群像劇、計算されたラ>>続きを読む
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80歳で産まれた男が加齢とともに若返る。
その設定は面白いけど、物語自体は割と退屈。
どうしたって人の一生を2~3時間の映画にまとめるのは無理があるし、それでいて間延びして物語性が薄まるという矛盾し>>続きを読む
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ハリウッドのデヴィット・フィンチャー版が、ミカエルやリスベットをはじめとした人物像にフォーカスして魅力的なキャラクターの確立に成功しているのに対し、スウェーデンのオリジナル版の今作はストーリーを進行さ>>続きを読む
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肉屋が求職者を募ってそれを捌いてはアパートの住民に売りつけ、住人もそれが人肉と承知のうえで買い求める。
そのアパートに管理人として雇われた元ピエロのルイゾンが、人肉として捌かれようとするまでが描かれて>>続きを読む
そこで何が起きているのか、ゲイリー・オールドマンも巻き込まれているようなんだけど、見ていても今ひとつピンとこない。
少なくても中盤までは退屈な日常としか受け取れず、作品世界に引き込まれない。
ゲイリ>>続きを読む
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アパート管理人のセサルは、合いカギを用いて好意を寄せる住人クララの部屋に入り込み、ベッドの下で彼女が寝静まるのを待っている。
なにこれ怖っ…。
アパート管理人セサルはまごう事なき気持ちの悪い変態で>>続きを読む
オシャレでラブリーな渋谷系(絶滅種)ポップミュージックをこよなく愛する主人公根岸(松山ケンイチ)が、ひょんなことからデスメタルバンドで成功してしまうというコメディーサクセススートリー。
はいいけど…>>続きを読む
ドタバタ珍道中的な参勤交代は面白いけど、陣内孝則演じる悪老中、松平信祝の妨害工作に翻弄されるシーンばかりで、超高速っていう設定があまり活きてないなぁと…。
もっとこう、とにかく必死で駆け抜けるような疾>>続きを読む
佐藤二郎が運営している海の家でひと夏を過ごしたバイト仲間たちが、下心丸出しでクリスマスイブに再集結。そこで繰り広げるドタバタシチュエーションコント劇。
序盤から中盤までは腹抱えるほど笑えてこれは傑作>>続きを読む
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2017年度のノーベル文学賞が発表された今日現在としてはHOTな題材ともいえる、交換パーツ用のクローン人間工場を舞台としたディストピア物。
施設を破壊して仲間を救出するという、一見うまいこと締めた>>続きを読む
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ところどころで垣間見えるそこはかとないユーモアや、ストーリー展開の妙など、ペドロ・アルモドバルの説明不可能な魅力は健在である。
なんだけど…。
ぺネロぺ・クルス扮するライムンダの娘のパウラが、父親の>>続きを読む
カール、というかスティーブ・ブシュミに対して、みな口を合わせて「とにかく変な顔」と言う。
でも俺は好きだぜ、ブシュミの顔。
ていうか、ブシュミが出てなかったらこの映画見なかったと思う。
それと、相>>続きを読む
クドカンの作品はツボにはまれば笑えて泣ける傑作になるけど、わずかなボタンのかけ違いでお寒い作品になり下がる。
これは悪い方のクドカンらしい作品。
個性的で絶妙なプロットと、魅力溢れるキャラ立ての>>続きを読む
敷かれたレールの上を猛スピードで疾走している感じ。
要するに予定調和というか、茶番。だからどれだけ展開がスリリングでも、今ひとつ乗り切ることができない。
ミッションも、確執も、ロマンスも、苦悩や葛藤>>続きを読む
塔の上からスナイプする銃弾は百発百中で敵にヒットするのに、敵が至近距離から撃つ弾はイーオンには当たらない。
致命的なのは、純粋な体術などのアクションにキレがないこと。それは、シャーリーズ・セロンのフィ>>続きを読む
アメリカ同時多発テロ、9.11の被害者である父トーマス(トム・ハンクス)に端を発したオスカーのジュブナイルでありながら、それを人知れず支える母リンダ(サンドラ・ブロック)の物語でもあった。
序盤で>>続きを読む
日本のアニメを基にしたB級映画かと思いきや、音楽も映像もスタイリッシュでなかなかカッコいい。
更には、サミュエル・L・ジャクソンが出てることにびっくりするし、サワ役のインディア・アイズリーは意外とキ>>続きを読む
クリストファー・ウォーケンの病気から始まったカルテット存続の危機は、それとはまた別の問題で空中分解の危機を招く。
クリストファー・ウォーケンがシブいのは当然として、ロバート役のフィリップ・シーモア>>続きを読む
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人間であるはずのデッカード(ハリソン・フォード)よりもレプリカントであるロイ(ルトガー・ハウアー)の方が人間臭く、また人間性も優れていて魅力にあふれているように感じる。
それだけに、主役であるはずのデ>>続きを読む
ロバート・デ・ニーロ演じるエースと、ジョー・ペシ演じるニッキー、終盤近くまでこの2人のモノローグを主として物語が展開していく。
ニッキーは、はじめのうちこそ小っちゃくて甲高い声のちんちくりんなおっ>>続きを読む
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のっけからハラハラドキドキの連続で、呼吸を忘れるほど作品世界に引き込まれる…。
が、途中から少しずつ雲行きがおかしくなってきて、旅客機のくだりでこれはダメなやつ、と一気に興醒めしてしまった。
ブ>>続きを読む
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脈絡もなく突然始まる日本の寺での鉄拳のようなバトル。
ベイビードールが強いというよりは野武士弱すぎ。
でもそれがダンスの比喩的表現と分かって、「なるほど!」という驚きで吹き飛はされる。
野武士・ドイ>>続きを読む
ちょいちょいどこかで見たことあるようなデザインや、聞いたことあるような設定が散見されてどうにも受け付けない。
それでいて独自性をアピールできる「夢」の部分が、現実とごっちゃになってしまっていて、どこま>>続きを読む
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ホーマーの感情やら何やらを全て押さえ込んだ、内面が現れているようなトビー・マグワイヤの表情が良かった。
誰かが決めたルールを焼き捨てることで自分の殻からも脱する、成り行き任せの自分から卒業する。 >>続きを読む
CIA女性工作員の救出作戦時は、これぞプロの仕事といった感じでカッコいい。映像も綺麗。
ストーリーはシンプルで若干物足りなさを感じるかもしれないけど、何を見せるべきかがはっきりしていてむしろそこは>>続きを読む
胸熱展開の波状攻撃でこれでもかとストーリーを引っ張るけど、前後の脈絡は度外視されているので、話の筋はあまり通っているとは思えない。
キアヌが吐くカッコよさげな皮肉っぽいセリフにセンスは感じられないし>>続きを読む
前作が面白かったので続けて見たけど、前回ほどの衝撃はなかった。
過激さが増してるぶん、狙っている感が見え見えで、端的に言うならやり過ぎ。
特にアランが顕著なのだけど、変人というかトラブルメーカーの>>続きを読む
ハンサムで皮肉屋なフィルや理屈っぽいステュもいいキャラクターだけど、何よりもとぼけて間抜けなアランが最高だった。
ストーリー上ダグの陰が薄いのは仕方ないとして、ちょっと出の中国人も含めて登場人物がみ>>続きを読む
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フォレストの半生を数時間でそれこそ駆け抜けている。
そのため、ひとつひとつのトピックや彼を印象付ける「知能指数の低さ」「ピンポン」「億万長者」がさらっと流されていて、あまり効果的に活きていないように>>続きを読む
空港を舞台にしたシチュエーション群像劇。
ともすればワンパターンで飽きを感じてもおかしくないシンプルな内容を、失敗が許されない緊張感の中での役者の職人技でしっかりと演出させている。
カメラを止めず>>続きを読む
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記憶を辿る記憶探偵という発想、ジョンとアナの関係性、結局はジョンが記憶探索のセッションを受けていたという意外性は良かった。
しかし、物語の展開が非常に掴みづらい。
物語が本来A→B→C→Dと展開すべ>>続きを読む
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第三次世界後のファシズムに支配されたディストピア。
イヴィーがVを手伝うと言いだしたのは、彼女の過去に寄るところからなのかストックホルム症候群的なものなのか?
まあその動機はいいとしても、拷問な>>続きを読む
復讐に取り憑かれた2人。
近づきたいのに近づけない2人の距離感がうまく表現されてる。
ハッピーエンドなのはいいし、これといった不満もないけど、ちょっと意外性に欠けている。
十把一絡げの作品として>>続きを読む
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ストーリーが断片的で、尋問にしても捜索にしても、事態は進展しているのに直接的な効果には繋がらない。
クライマックスのヘリの墜落やシールズ突入のシーンでは、シールズの統制や行動はあまり統制がとれてい>>続きを読む
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非常に村上春樹的な作品に感じた。
トムとニックが訪れた屋敷で起きたこと…。
説明がつかない行動の果てには説明がつけられない事件が起こるのは必然で、説明がつけられない事件の謎はもちろん説明されるこ>>続きを読む
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ラストに「もう人は傷つけたくない」と言っているその舌の根も乾かないうちに、結局マリッサを撃っている。
そのたった一言のためにちぐはぐさを感じてしまうのに、なぜそのセリフを言わせなければならなかったの>>続きを読む