牛猫さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

牛猫

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代理教師(2007年製作の映画)

2.5

突然教室に入ってきた代理教師と名乗る謎の男が、問題だらけのクラスを掻き回す話。

いきなり入ってきてあっという間に主導権を握ってしまう感じがサイコっぽくて怖かった。そのままデスゲームでも始まりそうな雰
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ジュリアの終わりなき旅(2014年製作の映画)

3.3

他人と深く関わることを避けてきたトラベルライターの女性が、地元の陽気な青年との出会いによって変わっていく話。

流石は情熱の国バルセロナといわれるだけある。あれだけドライだったジュリアの心を解きほぐし
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妻からのメッセージ(2017年製作の映画)

2.7

妻に先立たれた老爺が接触不良により点滅するトイレの電球を妻からのメッセージだと思い込む話。

愛するものに先立たれた老爺の悲哀が、必死にモールス信号を解読する姿から伝わってくる。
一文字も書き漏らすま
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三人の騎士(1944年製作の映画)

3.0

南アメリカの友人から届いた誕生日プレゼントを開けたドナルドが不思議な世界に迷い込む話。

ウォルトディズニー自身の南米旅行の経験から着想を得た作品らしい。

常人じゃ思いつかないようなサイケデリックな
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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.0

1960年代を背景に、老夫婦が暴力的な家族から義理の娘と孫を取り戻すために立ち上がる話。

邦題の投げやり感はさておき、ダイアンレインとケビンコスナーという二枚看板を主役に捉えたことで、内容のB級っぽ
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犬の生活(2014年製作の映画)

2.7

人間が外出している間のペットの様子を描いた話。

味のある絵本のようなタッチが味わい深い。家の中だけを映した固定カメラみたいな構図にも惹きつけられた。ネット黎明期に流行ったフラッシュみたいで少し懐かし
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プレゼント(2019年製作の映画)

3.1

結婚記念日に母へのプレゼントを買うため、パレスチナ人の父娘がイスラエルへ出掛ける話。

同じイスラエルパレスチナ問題を扱った「テルアビブオンファイア」という映画ではこの検問のシーンをえらいコミカルに描
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サミラ(2016年製作の映画)

3.0

コンテナ船で密入国しようとした女性が通訳の男に赤ん坊を託す話。

通訳の男性の最後の選択は母親への贖罪と責任からくるものだったのだろう。

空港ですれ違いざまに繰り広げられる目線のみでの無言の会話がな
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真西へ(2019年製作の映画)

2.9

せっかくのバカンスなのに上手くいかないことばかりでつまらない女の子を、友達の男の子が励まそうとする話。

タイトルの意味が地味に難解。

バカンスに来ているという設定なのに発表会でダンスがあるっていう
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アデュー(2019年製作の映画)

3.2

パリの学校で新生活をスタートさせる娘と、車で送り届ける父親の別れを描いた話。

ガソリンスタンドでタバコを吸うのは絶対にやめてほしい。

この映画に限った話ではないけど、免許取り立てくらいの年齢の子が
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最後の試験(2019年製作の映画)

3.2

訳あって学校でテストを受けられるのが最後になってしまった友達のために、成績優秀者3人がある行動を起こす話。

見るからにお嬢様育ちな感じの女の子と、気怠そうな感じの男の子と、思慮深そうな主人公の男の子
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.8

学校から出られなくなった2人の学生が脱出に挑むうちに、学校で起きた迫害事件に隠された真実に迫る話。

想像以上にホラー要素が強めだった。

原作のゲームは未プレイだけど、wikiを覗いてみたら元々ゲー
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

ニューヨークの一角に暮らしながら、自分の夢を追いかける青年たちの姿を映し出したミュージカル。

とにかくミュージカルシーンのクオリティが凄まじい。ラテン音楽って今まであまり馴染みがなかったけど、予告で
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ジュゼップ 戦場の画家(2020年製作の映画)

3.0

スペイン内戦下の1939年、強制収容所に入れられながらも絵を描き続けた画家ジュゼップ・バルトリの半生を描いた話。

オンライン試写会にて。

大戦下のスペインで内戦が行われていたとは知らなかったし、フ
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遠く離れた二人(2015年製作の映画)

2.8

かつて恋人同士だった二人が街中で偶然再会し、他愛もない会話を繰り広げる話。

このオチは面白い。
一度別れて気持ちが遠く離れてしまった二人が心中を読み合う駆け引き的な話かと思いきや、予想外の画面の切り
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ロックバスターの男/倉庫で休暇を楽しみましょう(2015年製作の映画)

2.9

金曜日のオフィス、一人残業をしていた男が倉庫に閉じ込められる話。

あらすじからしてシュールなコメディを想像していたけど、想像通りの感じだった。主人公のおじさんは誰からも仕事を手伝ってもらえないわ、思
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ローラとの夜(2015年製作の映画)

2.9

「自分らしさ」に思い悩む少女の心を、予期せぬ来訪者が解きほぐしていく。

一緒に過ごしたのはほんの短い時間ではあったけど、互いを補い合うような関係性が素敵だと思った。

ドア越しのお母さんの感じがリア
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独裁者とクリスマスプレゼント(2018年製作の映画)

3.0

社会主義体制下のルーマニアで、父親のために幼い子どもが出した一通の手紙を巡る一夜の騒動を描いた話。

ルーマニアがつい最近まで社会主義国家とは知らなかったし、ルーマニア革命という出来事も初耳だった。1
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思い出たち(2020年製作の映画)

2.9

アルジェリア戦争をテーマにした映画を作るために、主人公が戦争経験者の祖父に取材を試みる話。

映画そのもののタッチは粗めなのに、戦争を描いた映画の中の映画のタッチはカートゥンネットワークみたいなコミカ
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音楽家(2020年製作の映画)

2.8

モンゴル支配下のペルシャ帝国にて、恋人と引き裂かれた音楽家の姿を描いた話。

救いのない「バーフバリ」って感じ。

チンギスハンって歴史の教科書の最初の方に出てくるモンゴルの皇帝ってイメージしかなかっ
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岸辺(2020年製作の映画)

2.6

小さな島に嵐が来る様を描いた話。

フランスの港町が舞台なのかな。

版画のようなタッチで郷愁にあふれた温かみのあるアニメーションだった。
鳥の動きがすごく滑らかで、こだわりを感じた。

風や雨や波の
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宇宙の恋(2019年製作の映画)

2.7

宇宙に取り残された男が、同じく彗星に取り残された仲間と合流しようと奮闘する話。

先に銛がついたワイヤーを伸ばして宇宙ゴミを取って、それを身体に取り込んで生命を維持しているという設定が面白い。環境問題
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リッチーとの一日(2012年製作の映画)

3.4

自殺を図ろうとしていた男が姪っ子の面倒をみることになり考え直す話。

血塗れの浴槽から始まる冒頭からインパクト絶大で掴みは良い感じ。浴室が赤ければ電話も真っ赤。現代に似つかわしくないダイヤル式のデザイ
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ハロー、アゲイン(2014年製作の映画)

3.8

母親の葬儀の翌日、一人で墓参りに出向いた青年が、隣で墓参りをしていた女性と知り合う話。

喪服の着こなしがかなりラフなのはイギリス流なのだろうか。ロックな感じでイカしてたけど、車は右ハンドルだった。
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ミスター・ガスパッチョ(2016年製作の映画)

3.7

自分にしか見えない鞄の中の友達ミスターガスパッチョの力を借りて片想いの相手にアプローチする女の子を描いた話。

最初はただ引っ込み思案な女の子だと思っていたけど、ラストシーンでそれまでの違和感の意味が
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見下ろすとそこに(2018年製作の映画)

3.0

集合住宅に暮らす夫婦が、夜中に階下から聞こえてきた叫び声に惑わされる話。

定点カメラから向かいの建物を映したような構図で進行するのが斬新。カメラがそこから動かないので階下の様子が音でしか知り得ないの
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完璧な他人(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに再会した7人の男女が、思いつきで始まったスマホの中身を曝け出すゲームによって思わぬ事態に陥る話。

イタリアのオリジナル版は未観賞。

あらすじからなんとなく舞台映えしそうな脚本だと思ってい
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

輝かしい未来を歩もうとしていた女性が、ある出来事を契機に思わぬ事態に直面する話。

よくある復讐ものかと思いきや、引き付け方と演出が巧みでみるみる引き込まれた。
そして久しぶりに見たキャリーマリガンが
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.6

麻薬捜査官たちが捜査のためにフライドチキン店の従業員を装う話。

ホシを挙げようと雀荘に潜入する最初の掴みから引き込まれた。5人それぞれのキャラクター紹介が鮮やかで笑える。
昼はチキン屋、夜は麻薬捜査
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(2016年製作の映画)

3.5

たった1人で宇宙を漂流していた宇宙飛行士が、同じ境遇の宇宙飛行士と出会い、2人で故郷である地球を目指す話。

子どもの頃、夜寝る前に宇宙の終わりはどうなっているんだろうとか、どうやって地球が生まれたん
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1970年代のアメリカを震撼させた殺人鬼テッド・バンディの素顔を描いた話。

実在の人物ということだけど、初めて聞いた。シリアルキラーという言葉が出来るきっかけになった人らしい。
ディズニーチャンネル
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

超人的な身体能力と、類いまれな美貌を持つアベンジャーズのヒロイン「ブラックウィドウ」の秘密を紐解く話。

ストーリーは正直かなりベタ。本物の家族を超えた擬似家族の絆。それでもパワー系で少し抜けてる父ち
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.7

昏睡状態に陥った元恋人の両親との衝突を経て心を通わせるさまを描いた話。

副題がこの上なく邪魔。

主演を務めたクメイルナンジアニの半自伝的な作品らしい。
ヒューグラント風の卒アル写真や「ビートルジュ
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ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)

3.4

50年代アメリカを舞台に、暴力的な継父の下、苦しみながらも成長していく少年の姿を描いた話。

コンクリートっていう地名があるというのが目から鱗だった。典型的な保守派の基盤となる南部の町という様相。雄大
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.4

ナチスドイツの捕虜収容所を舞台に、ソ連の捕虜兵たちがナチスに抵抗する姿を描いた話。

戦車の戦闘描写は見応えあったけど、ドイツ軍が間抜けに描かれすぎてる。整備や準備を自分たちだけでやらせてしまったり、
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Coo 遠い海から来たクー(1993年製作の映画)

2.6

南の島で父親と暮らす少年と、そこで偶然見つけた首長竜の子どもの一夏の出会いと別れを描いた話。

今となっては古臭いキャラデザや少し粗めの作画も味わい深い。南国に海に魚や動物たち。見ているだけで涼しくな
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