ボブおじさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ボブおじさん

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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.7

〝ユー・アー・マイ・ベスト・フレンド〟は、きっと彼女の本音だろう。では、彼の本音は?

この映画を初めて観た時から、ずっと思い続けている答えの出ない疑問である。

アカデミー賞で作品賞など4部門に輝い
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

600本目のレビューは、生涯ベスト映画のひとつであり、人生のバイブルでもあるこの作品。

撮影当時30代前半のフランシス・フォード・コッポラが、マーロン・ブランド扮する大物マフィア、ドン・コルレオーネ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.7

仕事をしながら映画とスポーツ観戦に忙しいので、テレビドラマはほとんど見ていないのだが、このシリーズだけは何故か気になり全て見てきた。

久能整は、現役の大学生なので職業探偵ではない。だが、これは完全に
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.2

宇宙船内で起こる恐るべき宇宙怪物と人間との死闘を描くSFホラーの金字塔。公開時はH.R.ギーガーが担当したエイリアンの奇怪なビジュアルが話題となり、新たなSFの世界観を創出した。

本作は、公開時及び
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裏窓(1954年製作の映画)

4.7

語りたいことは山ほどある。だが映画の中身に触れる前に、1954年つまり今から70年近くも前に、よくぞこれだけのスタジオセットが作れたものだと感心する。

のぞきの対象となる向かい側に建つ4階建てのアパ
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アメリカン・ジゴロ(1980年製作の映画)

3.6

アルマーニのスーツに身を包み、黒のベンツを颯爽と乗り回し、高額の報酬と引き換えに束の間の夢と快楽を裕福な女性たちに与える、一流のジゴロ ジュリアンを売り出し中の若手リチャード・ギアがエレガントに演じる>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.5

人間の欲望の愚かさを涙と笑いで描く映画話術の達人ビリー・ワイルダーの代表的コメディ。アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞など主要5部門でオスカーを獲得した。

なんといっても主人公のサラリーマンを演
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愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

3.9

主演のリチャード・ギアを一気にスターダムへと押し上げた青春ラブストーリー映画だが、良くも悪くも時代を反映している。

公開時のキャッチ・コピーは〝愛は遊び、と男は思った。愛は結婚、と女は信じた〟だった
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.1

レビューの前に
皆さん昔買ったVHSのビデオソフトどうされました?
え⁈そんなのとっくに処分した?
まぁ〜、そうですよね。
我が家でも前々から場所を取るので早く処分するようにとのお達しがあり😅
遂に捨
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

3.7

問題です:
映画「七年目の浮気」のヒロインは、
ピンポン→〝マリリン・モンロー‼︎〟
ですが😊…主演男優の名前は?……


正解は〝トム・イーウェル〟
ちなみに彼は、この作品でゴールデングローブ賞の主
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

4.0

「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」で一気に評価を上げたスティーヴン・ソダーバーグ監督が、フランク・シナトラらの競演で作られた1960年のヒット作「オーシャンと十一人の仲間」を、現代にリメイク。>>続きを読む

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.9

〝午前十時の映画祭〟にて49年振りの鑑賞。

私の記憶が確かならこの映画のことを昔はホラー映画とは呼ばなかった。初めて観たのは、1974年の劇場公開版。まだ小学生の頃だったので確信はないが、この映画を
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.1

大物映画製作者ハーヴェイ・ワインスタインが、何度も繰り返した性暴力を記事で告発した、ニューヨークタイムズ紙の女性記者2人の奮闘をたどる、実録社会派映画であると同時に、丹念な取材で巨悪を徐々に追い詰める>>続きを読む

國民の創生(1915年製作の映画)

-

〝映画の父〟グリフィスの名を不動のものとした映画史上に残る記念碑的大作。黒人奴隷と彼らの解放、南北戦争、リンカーン暗殺、そしてKKK。

アメリカの歴史の一部を壮大に描くそのスケールの大きさ、後の〝あ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

「i 新聞記者ドキュメント」など、数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也監督が自身初となる劇映画作品として挑んだ本作。関東大震災直後の混乱のなかで実際に起きた行商団に対する大虐殺事件を描>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

4.4

山口瞳のかのウイスキー広告〝トリスを飲んでHawaiiへ行こう!〟から5年後のこと。〝1000円持ってハワイへ行こう〟をキャッチフレーズに〝東北のハワイ〟がオープンした。

舞台となるのは、昭和40
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.1

〝幽霊によるレイプ事件〟とも呼ばれる実在の性的暴行事件をもとにした小説を原作に、性被害に遭った女性たちが下す決断に至るまでの話し合いの過程を描く。

まるでモノクロ映画の様に色が無く、暗く静かなトーン
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チャンピオン(1949年製作の映画)

3.7

フェザー級の世界チャンピオンだったバリー・マクガギンはどうしてボクサーになったのかと聞かれてこう答えた〝俺は詩人にはなれない。自分を語るにはこのやり方しか知らないんだ〟。

何の恨みも持たない赤の他人
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.7

訳ありの殺し屋が悪党どもを次々となぎ倒しながら幼い子供を守る映画。この設定自体には特段何の目新しさもない。

今回の目玉はズバリ2つ。
1.悪党を倒す殺し屋は全員女
2.殺される悪党も全員殺し屋

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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.3

光と影の演出。まるで絵画のような計算された構図。最初から最後まで美しい映像が続く。だが、映画そのものは一見するとよく分からない映画だ。それもそのはず、この映画は6歳の少女アナの純真無垢な目線で描かれて>>続きを読む

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

3.7

インドではお昼どきになると、弁当を配達するダッバーワーラーという弁当専門の配達人がオフィス街で慌ただしく弁当を配って歩く。

ムンバイに住む主婦のイラは、いつものようにダッバーワーラーに丹精込めて作っ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

全国の高校球児が憧れる夏の甲子園大会。夢の舞台を目指して、選手たちは、日夜汗と泥にまみれて白球を追いかける。

高校野球夏の甲子園大会一回戦。努力が報われて手に入れた夢の舞台で、選手たちは大声援の中、
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MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)

3.8

世界中の映画関係者にアンケートを取って〝好きな日本人俳優は?〟と聞けば、一体誰が2位になるのか大変気になる。

え?1位は気にならないのかって?
だって1位は決まってるじゃない😊
下手すりゃあ100年
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レジェンダリー 約束のリングで(2010年製作の映画)

2.9

ザッピングをしてたらジョン・シナのジャケ写に釣られて思わず視聴😅

オクラホマ州に住む痩せっぽちでいじめられっ子の高校生が、疎遠となっていたアマチュア・レスリング界で伝説的な活躍をした年の離れた兄(ジ
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.0

冒頭いきなり山火事の場面から始まり、その後時系列が遡り、ある夫婦の結婚と愛犬トッドとの出逢い。その犬が賃貸の立退勧告のキッカケとなり、夫婦と1匹の犬が郊外へ移り住むことになった経緯が語られる。

TV
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走れ! T校バスケット部(2018年製作の映画)

3.3

バスケットボール ワールドカップでの日本代表の健闘を祈念して昨日に引き続きバスケットボール関係の映画を視聴。

松崎洋の実話に基づいたベストセラー青春小説を「ルームメイト」の古澤健監督が映画化。脚本を
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バスケットボール・ダイアリーズ(1995年製作の映画)

3.6

バスケットボール ワールドカップでの日本代表の健闘を祈りつつ、タイトルにバスケットボールがついたこの作品を。

原作は、ドラック時代の革命的詩人ジム・キャロルの13歳から16歳までの日記の断片を集約し
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コーチ・カーター(2005年製作の映画)

3.8

バスケットボール ワールドカップが開幕した。日本チームの予選リーグ突破を期待しつつ、過去に見て印象に残るバスケット映画を再視聴。

犯罪と隣り合わせの街で生まれ育ち、将来への希望を持てぬまま無気力に毎
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マスク(1994年製作の映画)

3.8

ジム・キャリーの名が日本で広く知られるようになったのは1994〜95年にかけてだろう。何せこの2年間で立て続けに日本で公開された時のラインナップが凄い。

「エース・ベンチェラ」「マスク」「ジム・キャ
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リップスティック(1976年製作の映画)

3.5

この頃の映画のレイティング(年齢制限)ってどうなっていたんだろう?

この映画は、いわゆるレイプリベンジムービーである。しかもレイプされた被害者の1人(主役の妹)は、明らかにローティーンであったはずだ
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シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!(2018年製作の映画)

3.9

人一倍鼻が大きくて醜男だが心優しくて詩才あふれる主人公のシラノが、美男の友人に成り代わって恋焦がれる女性に恋文を書き綴るさまを、フランスの劇作家エドモン・ロスタンが哀歓たっぷりに描いた戯曲「シラノ・ド>>続きを読む

シラノ・ド・ベルジュラック(1990年製作の映画)

4.4

原作は、フランスの劇作家エドモン・ロスタンによって1897年に書かれた戯曲で、世界中で息の長い人気を博している。

ただひとりの女性に純愛を捧げ、その人の幸せのためならば、自らを犠牲にすることも厭わな
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男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

3.7

〝あれから50年〟と言っても綾小路きみまろではない😅  「男と女」である。

かつてレーサーだったジャン・ルイは過去の記憶を失い始めていた。そんな姿を見た息子は、父親が長年追い求めてきた女性アンヌを探
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男と女(1966年製作の映画)

4.0

当時28歳のクロード・ルルーシュ監督が色彩と音楽を心憎いまで駆使した手法で新分野を開き、その名を世界に広めたフランス恋愛映画の傑作。

カラーとモノクロが微妙に交錯する切なく美しい映像をバックにフラン
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.8

2012年の内田けんじ監督作「鍵泥棒のメソッド」を原案にしたアクションコメディー。転倒して記憶を失った殺し屋と彼に成り済ました売れない役者が巻き起こす騒動を描く。

「鍵泥棒のメソッド」のリメイクと紹
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.6

社会派シドニー・ルメットによる第一級の人間ドラマであると同時に、上質なミステリーでもある。そして何より密室会話劇の最高峰。

アメリカきっての性格俳優ヘンリー・フォンダを主演に、リー・J・コップ、マー
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