この映画を観てイラク戦争についてググっていくうちに、えっ、というようなことを知り、なるほどと納得してしまった(自分が無知なだけかもしれないけど)。
本作は、イギリスの政府通信本部(GCHQ)の職員だ>>続きを読む
シングルマザーの母親のもと、力の強い兄にやられっ放しでストレスをためる主人公のスティーヴィーは早く大人になりたいと願っている。そしてある日街で知り合った、カッコイイスケートボーダー仲間に近づいていく。>>続きを読む
貧しく、暴力が蔓延する町の3人の若者の12年間を描いたドキュメンタリー。自由の国アメリカで自由を失った人達のリアルな現実が見えてくる。
選択の自由と自己責任の国、アメリカには豊富な選択肢があるけど、>>続きを読む
フィクションだけど、これまで自分が見てきたシリア関連のドキュメンタリー映画などからすると、シリアにおける様々なエピソードを1日の物語に集約した感じ。
スナイパーに狙われる外に出れず、家の中で爆撃の振>>続きを読む
最近になって女性同士の友情や絆を描いた「シスターフッド映画」というジャンルが注目されてきているようだけど、本作のように女子高生の「友情」をわかりやすくガッツリ描いた映画って、あまり見た記憶がないかも。>>続きを読む
青くて良い、痛くて良い、でも脆すぎじゃね、田端楓くん。彼はSNSで、ある動画を見た途端、脆く崩れ落ちるけど、それがとても不自然に見えた。
原作は未読なのでどうかは知らないけれど、そもそもこの物語が示>>続きを読む
出会い、別れ、すれ違い、そして…みたいな流れで、オチはわかっているとはいえ、恋愛ドラマとしてまずまず楽しめたけど、名曲の『糸』のようなジーンとくるものはなかったかな。それが何故か考えてみた。
中島み>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1999年の12月に公開された映画の4Kデジタル修復版を鑑賞。今観ると当時としては、自由の国アメリカの不自由をズバッと突いた、自分としては感動もさることながら、ヤルなあって感じが強い映画だった。
主>>続きを読む
ありがちで、どこにでも転がっていそうな、友達以上恋人未満な男女の物語。現在進行形の方が観ると刺さったり、共感したりするところがありそうな気がする。
オフィシャルサイトの作品情報には次のようにある。>>続きを読む
面白い! 予告が面白かったから絶対観ようと思っていたけど、期待以上なコメディードキュメンタリー。巷にはびこる日本社会の縮図とも言うべきモヤモヤを、<人間味あふれる滑稽さ>(本作のパンフレットより)とと>>続きを読む
「生誕100年フェデリコ・フェリーニ映画祭」にて鑑賞。『日日是好日』の主人公・典子がこの映画のことを節目節目で語っていて、気になっていた。
典子によれば次のよう。<世の中には「すぐわかるもの」と「す>>続きを読む
「世界平和」という大きなテーマと個人的な愛の物語が調和しておらず、ヒロインのジョーンに全く魅力を感じなかった。描きたいことと儲けたいことが衝突して上手くいかなかったのかな。
「ばあばスパイ」と呼ばれ>>続きを読む
原作はふくだももこ監督の2つの短編小説で、高校生の恋愛と家族という2つの悩みをうまくまとめた感じかな。えんと琴子の関係性などについて、あのシーンはそういうことだったのね、とわかるように描いている気がす>>続きを読む
ヤマ場の罵り合いのシーンがあるある感強めで、世間一般にありがちな夫婦関係をリアルに描いたことが本作のポイントなのかしら、と思ったけど、途中「母はマリア、父は神」という話が出てきたのが引っ掛かり、キリス>>続きを読む
三島由紀夫個人について、2017年12月に『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』という作品を鑑賞し少し調べ、多少の知識はあった。
それ以前は、市谷駐屯地で自衛隊員にクーデターを扇動するテレビ>>続きを読む
無限の可能性を疑わない子どもだった人は、いつしか「諦め」を覚え、大人へと向かっていく。この「しょうがない」人間の生の、滝のような流れに逆らって、闘いながら懸命にのぼっていこうとする人がいる。そういう人>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ヒロインのセリシアが、恋人で富豪の天才科学者エイドリアンとその弟で弁護士のトム、そして善人刑事のジェームズに完全勝利してニヤリな話、かな。なお、透明人間の物語に触れるのはこれが初めて。
概ね先の読め>>続きを読む
映画の感想って、映画館で1回だけ観て書くのが大半だから、最近、予習して観るようにしようと思い始め、本作も事前に監督インタビューを読んだ。
(https://book.asahi.com/article>>続きを読む
劇中、最後の方で語られているけれど、母親と息子が「共依存」の関係にあることは早い段階からわかる。共依存の治療法について知らないけれど、母親から息子を救い出す的な考え方って、どうなんですかね?
治療法>>続きを読む
米国の女性作家、ルイーザ・メイ・オルコットが1868年に書いた自伝的小説が原作で、児童文学として多くの女性に知られているのかな? 私は題名を知っている程度で内容は全く知らない状態で鑑賞。
やっぱり上>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
善玉悪玉ハッキリな勧善懲悪あり、メロドラマあり、都合よさげな部分ありというウケ狙いなストーリーの割にテーマが深刻というミスマッチ感にハマれなかった感じ。ホワイダニットミステリーの動機部分も途中で何とな>>続きを読む
ハマらなかった。感性もヨレヨレのオジサンだからかもしれない。ハマらない理由を考えると自分の好みがわかってくるかもと思い、考えてみた。
インタビュー記事を見ると監督は「14年間生きてきた主人公の壮大な>>続きを読む
政治家で衆議院議員の小川淳也さんを、大島新監督が17年にわたり追いかけたドキュメンタリー。監督は小川さんの友人ということで、紛うこと無き小川淳也応援映画だと思うけど、偏りのない映画なんて面白くないので>>続きを読む
虐めがエスカレートし、ついには同級生を殺してしまった息子とその両親目線のドラマ。実際に起きた複数の少年事件をモチーフに構想に8年かけた監督は、<なぜ人は被害者になることは容易に受け入れられるのに、加害>>続きを読む
歴史は繰り返そうとしている、しかし希望はある、というような感じだったかな。フランスの経済学者トマ・ピケティの同名経済学書を映画化したらしいことからわかるように、まんまお勉強映画。内容を深く理解したけれ>>続きを読む
格差問題をベースにしたサスペンスエンターテインメントなのかな。ストーリー、演技、演出などしっかりした作りの、上手いこと考えるよね的な面白い映画だった。
ただ、カンヌのパルムドール受賞作に私が言うのも>>続きを読む
「健気に頑張る知的障害者たち」のようなイメージを連想させる“釣り”邦題で、観ないつもりだったけど、「お涙ちょうだいかと思ったら、予想外に良かった」という映画好きのオジサンの勧めもあり鑑賞。
確かに「>>続きを読む
自分的名作『この世界の片隅に』に新たなシーンを追加した長尺版、ということを知らずに観た。追加したシーンの中心である遊郭女性のリンとすずさんとの関係をメインに肉付けして、1本作ったのかと勝手に思い込んで>>続きを読む
明けましておめでとうございます。そして、ご無沙汰しております。心がカサカサになっていたため映画を観る本数は半減し、感想文も書かずにいましたが、新しい年になったし、休みの長いので久々に書いてみようかと。>>続きを読む
2001年、原一男監督主催“OSAKA「CINEMA」塾”参加の武田倫和監督の「東京ドキュメンタリー映画祭2018」準グランプリ受賞作。同映画祭の審査委員長は原一男師匠。そして上映後、師匠から弟子への>>続きを読む
7月4日公示、21日投開票の2019年参院選挙を狙って公開した本作。フィクションだけど、誰が見ても現・安倍政権が抱える疑惑、独裁的にも見える官邸支配のあり方について、真正面から取り上げていることがわか>>続きを読む
「109シネマズ二子玉川」の「オードリー・ヘプバーン映画祭」にて鑑賞。同じ日に合計4本鑑賞(うち2本は鑑賞中にすでに観た作品だったと気付くという…)したのだけれど、1番良かった。オードリーを愛でるとい>>続きを読む
映画を観る際、つい何か学べるところを探しながら観てしまうのがオジサンの悪い癖。偉人伝みたいなドキュメンタリーはなおさらだけど、本作で学んだことは何度も反芻している気がする。
85歳で現役の最高裁判所>>続きを読む
「午前十時の映画祭10」にて鑑賞。名作って色あせることのない普遍的な問題を扱っているのだろうと思うけれど本作もきっとそう。これまでがひっくり返ったとき、人は生き得るものなのか。本作が突き付けているのは>>続きを読む
観る前からそんな気はしていたのだけれど、ディズニーがマサラムービー(歌って、踊って、いろいろあってハッピーエンドなインド映画)を作るとやっぱりこんなに洗練されちゃうんだね~。ウィル・スミスがジーニー役>>続きを読む
『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督の新作なら観ないわけにはいかないでしょ、という感じで鑑賞。個人と家族を対比し、認知症の父に家族一人一人が向き合う姿を通じ、家族ってこういうことじゃないのという世>>続きを読む