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アラジンの小のレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
4.5
観る前からそんな気はしていたのだけれど、ディズニーがマサラムービー(歌って、踊って、いろいろあってハッピーエンドなインド映画)を作るとやっぱりこんなに洗練されちゃうんだね~。ウィル・スミスがジーニー役というのも納得でしょ。

お約束の安心ストーリーに、ディズニーの高品質なテクニックによって、何にも考えずに観てクスッと笑えて、楽しめる。これね、ひょっとするとかなりヒットするんじゃないかと。『グレイテスト・ショーマン』『ボヘミアン・ラプソディ』に次いで応援上映ロングランとか。

怒涛のエンターテインメント要素てんこ盛りで中毒性のあるマラサムービーだけど、インド映画って日本ではまだまだハードルが高くて、バズっても色眼鏡でみられがちな気がする。

それがどうですか、どうみてもマラサムービーなのに、「突然歌ったり、いきなり踊りだすって好きになれない」(妻)だったのに「もう1度観たい」(妻)と言わせるディズニーマジック。

個人的には「もっとやれ」と思わなくはなかったけどなー。好物の“毒”が薄まったからか物足りなく感じてしまった部分もある。それにディズニー映画じゃキネカ大森とかでマサラ上映できないでしょ、多分。間違いなくハマると思うのだけれど。

とはいえ、これが火付け役となって本家インドのマサラムービーが見直され…ってことはないですね、きっと。
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