まず複数の人間の命が奪われ、複数の人間の心がズタズタになった事件の裁判にもかかわらず、その裁判に向かう姿勢が各々あまりにも違いすぎるのに違和感。人生をかける者、文化祭のノリで参加する者・・・。関係のな>>続きを読む
「告白」「鈴木先生」といった近年の学園映画のトレンド要素を上手く取り入れつつ、それでいて圧倒的にミステリー映画として面白い、新たな学園映画のクラシックに成り得る作品。クールで箱庭的なビジュアル、大人が>>続きを読む
今年ワースト級
草原の椅子と同レベル
ドラマツルギーにならない
関係ない人物多すぎる
ある種のオカルト映画
吉永小百合のコーヒー飲めば
美味しくなーれと魔法をかける
魔女みたい=本質なの>>続きを読む
50代を迎えた人間たちが「どこで生き方を間違ったのか」と悩む。
そこで「フンザ」へと旅に出て、「これから私たちも未来へ向けて生きていくのに遅くない」と再出発をする。
本作の伝えたいテーマははっきりして>>続きを読む
本作は『告白』『悪の教典』に続く、東宝「ヤバイ」映画路線の1つだろう。
ただし、その「エキセントリック」な描写が非常に表面的だ。
特に二階堂ふみの怪演を無駄にするような、演出の力量不足には心底ガッカ>>続きを読む
いきなり2人の女の顔がクロースアップで映し出される。1人は被害者。1人は容疑者。どちらも真っ直ぐな目線をこちらに向け、“子供”についての想いを語る。
本作では様々な女の顔が映し出される。まるで聖母の>>続きを読む
冒頭からオープニングクレジットまでは完璧。爆発で建物が崩れボンドが落下した所にちょうどソファがあるという冒頭で、本作のリアリティバランスはこのラインですよと宣言する通り、前作とは一転してかなり荒唐無稽>>続きを読む
男女の幻想と現実。
その狭間で揺れ動く夫婦の絶望と悲劇。
もはやホラー映画といってもいいほどの夫婦喧嘩の痛々しさ。
幸せはどこにあるのかと苦悩し、呆然とする様は涙なくしては見られない。
かつて映画の撮影でドンキホーテを演じた初老の靴職人がずっと役柄が抜けずに21世紀に騎士道精神を貫いている。そんなボケ老人の大芝居の数々に翻弄され付き合ってあげる映画監督。本作は基本的にはカルチャーギャ>>続きを読む
ひょんなことから銃を拾ってしまった青年が、死に近づく感覚を抱いたり、人間をモノのように扱ったり、強がってみたり、スリルを味わってみたり、動物を試し撃ちしたくなったり、終いには人を撃ってみたくなったりす>>続きを読む
安藤サクラという女優の存在と気迫がスクリーンに叩きつけられた傑作。驚くべき肉体改造は勿論のこと、クソ女にも乙女にも不屈のファイターにもなれる、その振り幅の全てが観る者の心を鷲掴みにすることに、改めて驚>>続きを読む
あっけなく竜を倒した後に続く、お宝争奪戦。物語とアクション共にダイナミックに展開する傑作だった前作に比べると、停滞かつ淡白に映る。
ただその中でもシリアスとコミカルのバランスを取りつつ決戦を見せるピ>>続きを読む
本作は一貫して14歳で殺された主人公のスージー・サーモンの主観的な視点・語りで進行していく。
それが本作の長所であり、短所でもある。
まず、スージーが殺されてから彼女が行く世界のビジュアルが素晴らし>>続きを読む
ショービジネス界の裏側を描いた、愛憎復讐人形劇。
とにかく下品かつグロい。
セックスと金と麻薬がはびこる世界。
それを実にブラックなユーモアを交えて群像劇的に描く。
ラストの大団円的な大掃除展>>続きを読む
ガッツと愛情に満ち溢れたB級映画の傑作。
人間がエイリアンを皆殺しにする展開が秀逸。
母星を侵略しにいくであろうラストの切り上げ方も最高。
BGMのユルユルさ加減と、人間とエイリアンのバカさ加減>>続きを読む
北関東を舞台に大規模詐欺グループの金を奪い取ろうとする三人のある意味青春珍道中のようなノリで描かれてはいるものの、搾取の連鎖構造により徹底的にピラミッド化された闇ビジネスは、入江監督の前作「ビジランテ>>続きを読む
暴力的な父親が遺産として残した地方の広大な土地を巡り、幼少期に離れ離れになった三兄弟がそれぞれの思惑から再び集い、そして土地にひれ伏して生きるか、土地に固執し命を落とすか、いずれにせよ残酷な運命に絡み>>続きを読む
ディストピアSFを日本で堂々と実写で描いた本作は、日本の地方と都会の格差を連想させるような管理社会の構造を寓話として描きながらも、その行く末を神木隆之介と門脇麦に託すという開けた結末を迎える。
その>>続きを読む
「ミッション・イン・ポッシブル」「プロジェクトA」「ルパン三世」などのスパイアクション映画から明らかに影響を受けて作られた作品。
スパイ映画ならではの心理戦や情報戦といった緻密なかけ引きによる面白さ>>続きを読む
戯画的なキャラクター造形を試みたため、いわゆる「ロックとは何か?」という根底自体もマンガ的に見えるのが惜しい。エキセントリックと紙一重の危ういバランスに心地悪さがある。そしてこういうテンションの竹中直>>続きを読む
本シリーズの1つの発明は、映画とラップの相性の良さだろう。
自分の思ったことを台詞で言ってしまうことは、映画において芸がない演出だと見られがちだ。
だが、自らの想いや魂をリズムに乗せて吐露するラップだ>>続きを読む
『神聖かまってちゃん』の音楽を聞いて、何かを実際に感じ取れるか否かが評価の分かれどころ。
音楽としては壊れたタイプと言えるので、ストレートな感動には昇華しにくいか。
パソコンと映画はやはり相性が悪>>続きを読む