Ryomaさんの映画レビュー・感想・評価

Ryoma

Ryoma

長いお別れ(2019年製作の映画)

4.9

言葉で表し切れないほどに溢れんばかりのたくさんの“愛“を感じられる作品。“認知症“という形で、一番身近な存在であるはずの“家族“が次第に思い出せなくなっていったとしても、生まれてから一緒に過ごした時間>>続きを読む

バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

4.4

津軽塗りが繋ぐ“父と娘“。そして、離ればなれになりかけた家族の再生。

青森県弘前市を中心に300年受け継がれ続けているという日本の伝統工芸品でもある津軽塗りは、箸🥢や食器で目にすることが多かったけれ
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

4.7

大切な人がひとりいてくれるだけで、人生が輝き世界の見え方は変わる。照らし出してくれたその人の存在がなくなったとしても、ともに過ごした時間は色褪せず、記憶の中で残り続ける。そんな“かけがえのない出逢い“>>続きを読む

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.5

年齢も境遇も超えた2人の深い絆に素直に感動。互いに傷を抱え悩み苦しみを背負いながらも、互いが互いの痛みを分かち合い欠点を補い合うかのような親子でも友人でもない絶妙な関係性が最高◎

“数学“や“数式“
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

“誰かを想いやる心“の大切さを強く感じた。誰もが少なからず悩みや苦しみを抱えながら生きている。たとえ死にたいほどに辛くても、誰もに等しく夜がきて朝がくる。それでも、誰かの些細な優しさや気遣いで救われる>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.7

純粋で無垢、誠実だからこそ一人で苦しみ声を上げて助けを求められず、周りからのプレッシャーや責任感に苛まれ自ら命を絶ってしまうのが、心からやるせなく苦しすぎる。

学歴社会と呼ばれる韓国社会の闇もまじま
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.4

“喪失“を通して浮き彫りになる、人間が抱える嫉妬・自分勝手さや誰かに対して感じる憎悪が痛く苦しくもあり、それでいて、同時に誰かを想い合える人の優しさや互いの弱さを補え合える人のあたたかさを僅かながら感>>続きを読む

静かなる男(1952年製作の映画)

4.0

バイオリン🎻やトランペット🎺を基調とした弦楽器・金管楽器の軽やかな音色とメロディーに載せて紡がれる少し不器用な男女2人の愛と絆が、アイルランド🇮🇪の雄大な自然をバックに映し出されていて、彼らが緑でいっ>>続きを読む

霧の波止場(1938年製作の映画)

4.2

互いに想い合っていても、それを打ち砕くような社会の不条理や過酷な運命。美しくもエンディングがとにかく切ない悲恋な物語だった。
いつの時代も、一生懸命に生きようとしている人がいる一方で悪事を企てようとし
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大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.1

戦争映画ではあるけれど、戦闘シーンは一切なく、戦時中でも灯る人の優しさや側に誰かがいてくれることの大切さを謳ったジャン・ルノワール監督の傑作。
戦争ものでは、自国のために命を賭けるという愛国主義に着目
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レールズ&タイズ(2007年製作の映画)

4.3

“生“と“死“。血のつながり。夫婦の在り方etc…様々な要素が提起され組み込まれた本作は、生命の儚さや人の繋がりの大切さが、事故の被害者家族と加害者家族との交流を通して描かれており、人の優しさに触れる>>続きを読む

あの日、兄貴が灯した光(2016年製作の映画)

4.3

本人の望みとは裏腹に予期せずして離れてしまった兄弟の絆。再会を果たした彼らの絆が再び深まっていく様子に涙が溢れた。何が起こるか誰にもわからない世の中だからこそ、大切な人がいて、やりたいことができる日常>>続きを読む

潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ(1993年製作の映画)

4.3

老爺2人の熱い友情物語。趣味や性格、生まれ育った境遇や生い立ちも異なる彼らの絆が深まる様はみてて本当に心地いい。誰かと繋がること、新たな環境に飛び込むことは幾つになっても億劫になりがちで容易ではないけ>>続きを読む

アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.4

世界を呑み込むほどの未曾有の大災害、それに世界を巻き込むほどの凄惨な戦争など、世の中には信じ難く理解しかねる事象が頻発していて…それでも、人の生き方や価値観さえ変えてしまうほどの思いがけない新たな出逢>>続きを読む

THE RESCUE 奇跡を起こした者たち/ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡(2021年製作の映画)

4.3

2018年、サッカーのワールドカップで日本🇯🇵がベルギー🇧🇪と激闘を繰り広げていた、その裏では、タイ🇹🇭の洞窟で大規模な遭難事故が起こっていた。そこでは、人知れず命懸けで救おうとし続けている人たちがい>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

普遍的でありふれた日常の中にある小さな幸せやその人の人生をも変えうる一期一会のかけがえのない出逢いの尊さ、どんな人生でも肯定し愛おしいと思わせてくれる素敵な作品◎
暗いニュースが多く誰にいつ何が起こる
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.6

冒頭からティモシーシャラメの華麗なダンス&澄んだ歌声が響き渡り、多幸感で胸がいっぱいになった。ストーリーラインも“真摯にひたむきに生きていれば幸せになれる“、“夢を持ち続けることの大切さ、希望を捨てな>>続きを読む

MY (K)NIGHT マイ・ナイト(2023年製作の映画)

4.0

一生懸命に自分の人生を生きようとしているからこそ思い悩んだり、満たされない思いを抱えたりしてしまうものなのかもしれない。本作は、“デートセラピスト“という設定にはなっているが、実生活においても、何かに>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

“殺人“の犯人を巡るミステリーなのだが、シリアスさはほぼ感じさせずコミカルに振り切っていたように感じた。その作風やポップで軽快な音楽、クセ強などこか憎めない愛すべきキャラクターが織りなす会話劇、現代に>>続きを読む

優しき罪人(2018年製作の映画)

4.1

“過ち“と“赦し“がテーマの一作。人は誰しもその大きさに大小あれど誤ちを犯す生き物であり、世の中に蔓延る矛盾や不条理さなど大概のことは許せるけれども、凄惨な事件など決して許せないことも確かに存在してい>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.4

しがない男性タクシー運転手と92歳の乗客女性の交流を描いた本作。波瀾万丈で様々なことを経験し老成した彼女から語られる言葉の一つ一つはどんな優秀な教師や敬虔な神父の教示よりもすっと胸に届いてくる。フェミ>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.3

人の温かさや神秘的で幻想的な雪景色など、フィンランド🇫🇮の魅力が詰まった素敵な作品だった◎
自分の真意と向き合い過去と訣別する姿も印象的で、それを助長させるかけがえのない出逢いや別れが純朴にシンプルに
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.8

“家族“の尊さ・愛おしさ、コロナ禍を経ていっそう強まった社会の生き辛さ・不条理さ、映画製作の苦悩、自分に正直であること、様々な要素が演者さんらの秀逸な演技と優しさやユーモア溢れる石井監督の精緻な脚本か>>続きを読む

小公女(2017年製作の映画)

4.2

“自分らしく“生きること。それは簡単なようで意外と難しい。周りは結婚、出産、大企業への就職など先を進んでいるように感じ、どうしても自分と比べてしまう。それでも、人によって価値観も考え方も違うものだし、>>続きを読む

極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

4.2

緊迫感溢れる命懸けの交渉劇や手に汗握るカーアクション、性格も境遇も異なる主演2人の徐々に深まる絆、現地アフガニスタン🇦🇫の過酷な惨状や治安の悪さ・貧困が窺える街並みや広大な砂漠など🏜様々な面で引き込ま>>続きを読む

アワ・ボディ(2018年製作の映画)

4.1

競争社会、学歴社会と言われる韓国🇰🇷の闇やそこで生きる女性の生き辛さが窺えた。何かに行き詰まったり躓いたりしたときに、その思いを和らげてくれるもの・人の存在は必ず必要なんだなと改めて。
人に指図されず
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ターシャ・テューダー 静かな水の物語(2017年製作の映画)

4.4

相棒の愛犬コーギーと一緒なウェールズ🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿出身の絵本作家のターシャは花💐と動物🐕🐓🐥🐿と庭🌿がとっても大好きで、アメリカ🇺🇸のバーモント州の喧騒からは離れた郊外にコテージを構え慎ましく長閑な生>>続きを読む

(2023年製作の映画)

-

強烈過ぎるメッセージ性と演者の途轍もないほどの演技に魅せられた。本当に強烈だった。今年と言わず今までの人生で観てきた作品の中でも洋邦あわせて考えてもトップクラス。PG12らしいが、性的・暴力的描写やシ>>続きを読む

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

4.4

立ち塞がる過酷な運命や世の不条理に振り回されながらも自分の人生を生きようとする女性の姿が印象的な本作は、『C'mon C'mon』を彷彿とさせる親子ではない子と大人の絆が深まる過程の描写・要素がありな>>続きを読む

ハルカの陶(2019年製作の映画)

4.3

備前焼に人生を懸ける人の熱い思いがこれでもかと伝わってきた。“大変“という言葉で括ってしまうと陳腐に聞こえるけれども備前焼ができる過程を見ていると本当に途轍もない精神力と努力、熱い思いが注がれているこ>>続きを読む

ドーナツもり(2022年製作の映画)

4.3

神楽坂郊外の長閑な雰囲気漂う街並みにぽつんと佇む小さなドーナツ屋さんが舞台の群像劇。
ドーナツには穴が開いているように、誰もがきっと人には言えない空虚感や孤独感を感じているのかもしれないけれども、人に
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.3

様々な角度から被写体を捉えた撮影でまず引き込まれる。俯瞰的に日常を淡々と映し出していたかと思えば、人の心情に迫ったシーンでは人に焦点を当てた画角を全面に使った手法が用いられ洗練された映像を堪能すること>>続きを読む

バグマティ リバー(2022年製作の映画)

4.2

兄と妹の間の空白の10年間を埋めるかのような最後のシーンが胸の奥深くに響く。暫く会っていなかった兄が、国や家は違えど確かに生きていたことを現地に行って確かめ、彼の死を心の底で受け入れようとする彼女の心>>続きを読む

ビューティフル・ライフ(2023年製作の映画)

4.1

新たな出逢いや関わりを通して、それぞれの登場人物が過去の悔恨や痛み、喪失から決別し前に進んでいこうとする様がセンスの良いカメラワークを付してスタイリッシュに描かれていた。『コーダ あいのうた』を少し想>>続きを読む

揺れるとき(2021年製作の映画)

4.0

幼さが残る見た目とは裏腹に、大人びたどこか達観したような眼差しや考え方を持った少年ジョニー。幼い妹の面倒も見て愚痴も言わずしっかり者の彼だが…それは、両親が家庭を顧みず親としての役目を果たせてないから>>続きを読む

カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.0

快活で純粋な心を持った女性の、何があっても人生を諦めないひたむきな生き方に勇気をもらえる。現代にも通ずるが、貧困や低所得などの社会問題が鮮明に顕在化していた時代において、その不条理でやらせない現実に目>>続きを読む

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