kitoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

灼熱の魂(2010年製作の映画)

2.8

世評は非常に高いのだけど、残念ながら、私は刺さらなかった。

導入から前半はとにかく話の内容がとっつきにくく、二、三度めげそうになった。で、何とかついていった半ば過ぎ「コレはもしかして⁈」とひらめき、
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ザ・ビーチ(2020年製作の映画)

2.8

身もふたもない言いようだけど、以前に観て気になっていたトレーラーがやはり素晴らしかった。見どころの全てが詰まっていて、少し想像力が豊かなら1時間半の本編を見なくてもいいんじゃないかと。

いやまあ、そ
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特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)

3.0

これまでに4作続いたシリーズだが、リブートで本作から制作会社が替わり、役者まで総とっかえという情報を知り、スルーしようか迷っていた。

でもまあ、見放題ということで観てみると、シリーズだということを度
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

2.0

少し呑み過ぎたので、気軽にサクッと観られるのではと思いセレクト。ところが、しっかりしたカメラワークの小綺麗な絵面にファッション業界批判な主張も込められており、真面目にホラーしていて面食らった。

ただ
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.7

前作後半、結局、対人間のワルになる展開がなんだかなぁで、本作への期待は低かった。しかし、予想以上に面白く、楽しめた。

たとえ”同窓会”だと揶揄されてもシリーズの登場人物が一堂に会するオールスター共演
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.7

昨夜、姉妹編な「ようこそ映画音響の世界へ」を観たので当然コレも鑑賞。同じ映画の”音”をテーマにしたドキュメンタリーでもやはり映画音楽は華があって強い。どっぷり昭和世代なので例えが古いけれど、レコードな>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.5

少し前に良さそうだなとクリップしておいた「すばらしき映画音楽たち」と間違えて再生してしまった。こちらは姉妹編で、きっと「音楽たち」が好評だったので、対象を広げて「音響の世界」として制作されたのだろう。>>続きを読む

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

2.7

なんだかちょっと不思議なテイスト。B級色の濃い手垢のついたサバイバルものーーなのだけど、美男美女俳優の演技、カメラワーク、飛行シーンのCGなどがいずれもちゃんとしていてサクッと見終えた。

スウェーデ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

劇場公開時のTVスポットで気になっていた一作。思っていた純粋ホラーとは少し違っていたけれど、面白かった。

本作は心理学、精神医学の用語でいうところの”イマジナリーフレンド”ものという括りが良いのでは
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肉体と幻想/肉體と幻想(1943年製作の映画)

3.2

三話オムニバスの第二話目の主役がエドワード・G・ロビンソンで、先日観た「夜は千の眼を持つ」繋がりで見始めた。「夜は〜」では予知能力を授かったばかりに苦悩する役を演じていたが、本作では真逆で占い師に手相>>続きを読む

夜は千の眼を持つ(1947年製作の映画)

3.2

主役のエドワード・G・ロビンソンの特徴的な顔立ちに見覚えがあって、本作はやはり以前に観たことがあった。彼は「十戒」でモーゼに反旗を翻し、あっさり成敗されていて、どうも悪者イメージがある。

本作も「幻
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ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

2.3

前半30分を三回、三日に分けて観た、、、ということで止めそうになる寸前だった。同類のスプラッター「テリファー」は先日一気に楽しく観たのだけど、本作とは波長が合ってなかったようだ。それでも後半を止めるこ>>続きを読む

幻の女(1944年製作の映画)

3.7

ウィリアム・アイリッシュの原作は確か20代くらいに復刻版として文庫化された際に読んだ。アイリッシュは本名のコーネル・ウールリッチ名義でも作品を発表しており、すでに大好きな作家だった。その代表作「幻の女>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.0

大学でデンマーク語を学んだので、デンマークや北欧の映画があると観ずにはいられない。本作は、一昨日観た「心と体と」の類似で見つけた。

デンマークは昔から酪農王国で、舞台は主人公の女性とその叔父がこじん
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

2.0

大ヒットした前作もあまり面白く思えなかったのでパート2はスルーするつもりだったが、定額見放題の配信が始まり、酔った勢いで再生してしまった。

といっても、ちゃんと観たのは最初の30分ほどで、以降はやめ
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心と体と(2017年製作の映画)

4.0

不思議なラブストーリーで刺さった。昨年末に急性のハンガリー映画熱が出て短期間に4本観た後、少しあいての5本目。ハンガリー映画と相性が良いのはなぜだろう、、、

食肉加工処理工場が舞台。コミュニケーショ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.5

ものすごく練り上げられたストーリーをほぼMacやiPhoneの画面内のみという斬新極まりない映像で描いている。その見せ方は後の「ズーム」なども似ているけれど、断然、本作の方が面白い。

大絶賛!と言い
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テリファー(2016年製作の映画)

3.0

公開されたパート2のスプラッターっぷりが話題というニュースを読んで、じゃあ、定額見放題中の1を観てみるか、という軽いノリで再生。ムダのない82分でテンポが良い。

なるほど1でも豪快にスプラッターして
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

非常に面白かった。長らくウォッチリストに載せたままにしていたのだけど、もっと早くに観るんだった。アカデミー賞作品賞を受賞しており、つい敷居が高く感じていたのだが、まったく構える必要などなかった。

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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

2.5

はしばしで既視感を覚えたので恐らくは「午後のロードショー」あたりで観たんじゃないかと思う。それとも、ありすぎストーリーなので別作品と混同してるのか、、、

なんとなく女性版「ジョン・ウィック」風に思え
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ナイト・ウォッチャー(2020年製作の映画)

3.0

ポスターのマルチス・ディスプレイと怪しいシルエットからクールなIT系サスペンスなのかと思ったけれど、全然違っていて、アスペルガー症候群の主人公というのがキモだった。

さすがにちょっとムリからな予定調
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パラドクス(2014年製作の映画)

2.0

あちゃー、終盤の謎解きがまったく理解できず、当然ドーパミンも出ないし、カタルシスも一切得られなかった。何これ⁈ みんな理解できるの⁈となり、久しぶりの”何だこれ⁈”感100%Maxだった。

読みやす
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ダークレイン(2015年製作の映画)

3.7

平均スコアが低いのであまり期待せずに観たが、予想の百倍面白かった。クリップ済未見の「パラドクス」の監督作品。

オープニング・ミュージックからヒッチコックへのオマージュを感じる。メキシコシティから5時
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別働隊(1950年製作の映画)

3.2

アラン・ラッドというと後にも先にも「シェーン」しか思い浮かばないのだけど、結構な数の映画に出ていて、現代物の他作品内でスクリーンやTVに映っていたり、登場人物が言及したりするシーンに出くわす。

何だ
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誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.7

見始めてから、以前、地上波CM入りで観ていたことを思い出したが、さよならGYAO!記念に再鑑賞した。いつも通りリーアム作品は吹き替え版にした。

ていねいに撮られていて、良い雰囲気のハードボイルド作品
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完全なる報復(2009年製作の映画)

2.8

ツッコミどころがそれはもう盛りだくさんだけど、ジェラルド・バトラーとジェイミー・フォックスの絵面で観終えた。司法制度への挑戦だ、と問題提起的なことを言ってるけど、そんなシリアスな感じで観る作品ではない>>続きを読む

ゼロの焦点(2009年製作の映画)

3.5

オリジナルの昭和版が観たかったのだが、NHK BSのオンエアはリメイクの平成版だった。どちらにせよ原作を先に読んでおきたかったのだけど、いったん見始めてしまうとその豪華俳優陣とていねいな絵作りにやめら>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

2.7

さほど面白くなかった。テレビ版のようなドラマ性が薄く、ありがちなSFアクションものになっているからだろう。まあ、2時間弱で完結させないといけない劇場版なので、それも仕方ない。

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.0

観る前から予想できたけど、なかなか気の滅入る内容。

日本人はどれだけ反対してても、いったん決まってしまって大勢の流れがそちらに向かうとなると粛々と進めていく国民性があると思う。プラン75の案内所や受
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

昨夏、本屋の平積みでイチオシされていた原作を見かけて読み始めた。その最中、映画化のニュースを知り、へえと思いながら読了。うーん、この大作小説を二時間そこらで映画化なんてできるのだろうかという疑念が湧い>>続きを読む

怪獣の日(2014年製作の映画)

3.0

「大怪獣のあとしまつ」よりも「シン・ゴジラ」よりも先に作られていて、それぞれの二番煎じではないオリジナリティだけでたいしたものだと思う。

財政的に行き詰まっている町の浜辺に打ち上げられた怪獣の”死骸
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回路(2000年製作の映画)

2.5

あふれる、なんじゃ、コレ⁈感が怖い。

中盤で武田信治が唐突に解説を始めて、ああ、そういう話にしたいのね、とやっとぼんやり筋を追えるようになる。さらに、終盤、一気に話が大きくなり、唖然としている間にエ
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

2.5

夫婦役の高橋一生と蒼井優のラブシーン、回数こそ多いのだけど、いかにもお芝居っぽくてシラケた(まあ、もちろんAVではないんだけどね)

きたろうと渡辺えりの熟練のコミカルさは好き。そして、ピエール瀧が手
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テイキング・オブ・デボラ・ローガン(2014年製作の映画)

3.5

本作は怖いとオススメのホラーランキングの常連。先に観た「レリック -遺物-」が静かに陰な感じでジワーと怖いのに対し、こちらは陽というかどんどん恐怖を繰り出してくる。突然、驚かせるジャンプスケアもあり、>>続きを読む

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.0

「テイキング・オブ・デボラ・ローガン」をけっこう以前からAmazonのウォッチリストに入れているのだけど、病気が絡みそうなのはどうも苦手で観られないまま放置してきた。デボラ・ローガンがアルツハイマー病>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.7

公開当初、未加入のNetflix独占配信だったので、当分観られないだろうと思っていた。それがAmazonの月替わりセールに。もっとも、もう4年前の作品だけど。

とても面白く、続けて2回観てしまった。
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