きさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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“The bird a nest, the spider a web, man friendship.” ウィリアム・ブレイク「地獄の格言」ではじまるケリー・ライカートによる西部劇以前の西部オレゴンで>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

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1945年から1980年にいたる高名な音楽家・指揮者レナード・バーンスタインとフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインの生涯を描いたブラッドリー・クーパーの監督作2作目。キャリー・マリガンの>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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和山やま先生原作。原作が大好きなので、綾野剛が狂児??という気持ちで、疑いながら恐る恐る観に行く。綾野剛は、全然狂児じゃないのに狂児だったし、山下監督の日常的なロートーンの物語の進め方とコメディセンス>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭で注目を集め、現代のヨーロッパ映画シーンで最も重要な若手作家のひとりともいわれるベルギーの映画作家バス・ドゥヴォス。これまでに長編4作を監督、『ゴースト・トロピック>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

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ビクトル・エリセ、30年ぶりの長編映画発表、公開ということで『エル・スール』を見直した。原作にあった南へ出発後が描かれなかったのは、予算の都合があわず、1部では北を、2部では南を描く予定が1部のみの北>>続きを読む

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

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『スーベニア』2部作をみていないけれど、まぁなんとかなるかという気持ちで『エターナル・ドーター』を見にいく(ほんとうは『Showing UP』が本来の目的だったのに、『エターナル・ドーター』を見終わっ>>続きを読む

恐れずに(1950年製作の映画)

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ポリオにかかり、もう踊れなくなったダンサー、「完璧じゃない」わたしを愛さないでという自己嫌悪などを乗り越えて、これからも人生は続く〜。ラスト、めでたしめでたしではなく、これから人生がはじまるとしたとこ>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

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バリー・コーガン🙏ほんとうにずっと観ていたいよ。ディケンズの小説にありそう。。とおもった冒頭(さえない、不幸な貧乏奨学生と裕福でやさしい超貴族、そのとなりにいて新参者を厄介払いしたい幼馴染という三角関>>続きを読む

メンゲレと私(2023年製作の映画)

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ホロコースト証言シリーズのなかでも異質の一作だったようにおもう チャイルド・サバイバー(1.5世代と呼ばれることをはじめて知った!)の語りには、幸福な子ども時代を奪われたことへの憎しみと恨みがむきだし>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

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脱北がどのように行われるのかというのが複雑すぎてた、90年代、道端でバタバタと死んでいく人々の映像や、国内の映像が恐怖だったのに、おばあちゃんと子どもたちはまだ国のことを信じるということばを使っていて>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

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もとよりディズニーが大切にしてきた「願うこと」のちからについて真正面から描いたもので、2023年同居人(仮)のおかげでディズニー作品を一気見した人間として、たいへん楽しく、面白く観れたようにおもう。デ>>続きを読む

望まれざる者(1949年製作の映画)

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「not wanted」(望まれざる者、ノンクレジット=アイダ・ルピノ)がたいへんおもしろく、カッコ良すぎるやろ〜と思いながら観た 「待ってる連絡ほど来ない」は覚えておこう🤞とおもう。愛するひとに出会>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

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ことばをもちえないなかで、それでも男/女の根強さにどう抗えるのか 呼ばれたい名前を見出すまでの混乱と不安の物語だった アナ・トレントばりの瞳の大きさ、そこに映る不安とかミツバチとの交信とか ぜんぶすば>>続きを読む

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

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『シチリア・サマー』を観たら、めちゃくちゃ執拗な偏見の話で実際のジャッレ事件についてはまったく宣伝されておらずそうなん?こんな話なん?と思いながら観ていた。視線がぜんぶネバネバしていて、異常に怖かった>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

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おとうさんのふたりともそっくりだ、自己愛が強すぎるのセリフがとてもよかった

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

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トゥクトゥクが愛おしすぎた(成長)、あかちゃんと猿が強すぎた 水を溜めるみたいなポーズが最後崩されたことでどんな意味??となったのだけど?

NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

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畠山さん越しに見る選挙、自分の体感してきた選挙とはまたちがってたいへん面白くみれた

ガールフレンド(1978年製作の映画)

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エンディング!だいじょうぶと強がってみても、だめになりそうな恋にわくわくしても、それでも人生はつづいていくね

女の子たちのために撮られた「女ともだち」映画と思える映画はいくつあるだろう。なぜ映画は、
>>続きを読む

リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

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スティッチはもちろん、リロもなかなかのクセもんで大好きだったね

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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『aftersun/アフターサン』(シャルロット・ウェルズ)⛵️をみたらあまりにも打ちのめされてしまって、上映時なにしてた、、、とおもったら夏なので、ひきこもって天井ばかり見ている季節だった。あの時の>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス)フランケンシュタインから観た成長と自己と性的嗜好発見のオデッセイ。“良識ある社会”の外側にいるベラがたどるものがたりはいわば解放のものがたりだし、ベラを所>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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中盤あたり、男の質素な家の壁に並んだ本棚とカセットテープの棚をゆっくりゆっくり流していく横の移動、でも本棚の中身やカセットテープのすべてはしりえないぐらいの速度、というのに、男の複雑さを見る。怒ってい>>続きを読む

パトリシア・ハイスミスに恋して(2022年製作の映画)

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タベアブルーメンシャインの麗しきこと!それだけで惚れ惚れしてしまう ジーナローランズまで映り込んでいて、☺️🤞って感じのベルリン映画祭シーンだったね。先人たちが歩いてきた道をたどること、そのクィアなス>>続きを読む

青春がいっぱい(1966年製作の映画)

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✝️ お美しいルピノ様の監督遺作。修道院で学生寮生活、イタズラっこふたりの友情がかわいいのと、修道院長のロザリンド・ラッセルかすばらしすぎてた 厳しくもちょっとお茶目で、女の子たちのことを想ってるとこ>>続きを読む

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

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『ポッド・ジェネレーション』(ソフィー・バーセス)🥚をみた AI進化のニューヨークで、人工子宮ことポッドで子育てするカップルの10ヶ月間。母性は"女"だけに宿るものではないこと、ポッドと過ごす時間の多>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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復帰!おかえり!🍂 理不尽に解雇された中年女性とアルコールに溺れる中年男性 コントみたいにすれちがう男女の愛の行方。再会してはじめてデートする場面で「映画に行こう。なにをみる?」「あなたが決めて」のあ>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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最高に意味がわからなかったし最高にたのしかった タベア・ブルーメンシャインがひたすら飲んで、歩いて、酩酊して、倒れてはまた飲んでをくり返す70年代ベルリン酒観光映画 タベアにずっとくっついてくる"正当>>続きを読む

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

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1950年代、戦争のあとの限界集落。父の世代と息子、孫?の世代の隔たりが大きくて、父の世代はもはや歴史であり、歴史はすでにフィクション(寓話、おとぎばなし)のようになっている(夢)。わずかに手渡すこと>>続きを読む